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2018年釣行記(59) – MK

2018年 Mekking 釣行記

日 時:9月26(水) 7:00~9:30
潮回り:大潮(↓)

場 所:YNGSM
釣 果:ナシ
同行者:YTさん

9月に入ってから秋雨前線が停滞しているため、殆ど毎日が雨模様の天候で中々釣行するチャンスがない。26日も見る度に予報の内容が変わっていて、傘マークがついたり消えたり。傘マークが付きっぱなしならば諦めがつくと云うものだが、消えたりすると行けるかもと期待が湧いて来てしまう。

この日の釣行も、前日の夕食の後にチェックした予報で、それまで付いていた傘マークが消えたので、急遽思い切って出撃することにしたもの。
所が、26日の朝5:30頃に車に乗り込むと、フロントガラスには細かい水滴がついていて、どうやら天候の回復が遅れているらしい。この時点で、釣行を中止しても良かったのだが、行くだけ行ってみようとそのまゝ車を転がしてYNGSMに向かった。

幸い、現場に到着した6:40頃には雨も上がって、西の空には富士山が見えている。この分で行けば何とかなるだろうと準備を整え、ポイントに向かった。しかし、途中で目に入って来た川やサーフの水の色は、昨日の強い雨のため、薄茶色に濁っている。
この濁りが吉と出るか、凶と出るかは判らないが、どうせなら青く綺麗に澄んだ海で楽しみたいし、石積みまで行けば濁りの影響もないだろうと考えて、今回は石積みでやって見ることにした。

石積みはショートカットが出来れば、それ程歩く必要もなく苦労することもない。所が、実際には土手との間にあるワンドを迂回する必要があるので、結構な距離を歩くことになるため、高齢者の身には結構きつい。しかも、この時は、満潮時刻を過ぎたばかりなので潮位が高くてワンドが一回り大きくなっているので、時間も掛かる。結局、この日は20分以上も歩き、石積みの先端に立ってキャスティングを始めたのは7:15頃。
ロッドは短めのSoare S610S30だが、風は背後からかなり強めに吹いて来ているので、釣りには全く影響はない。
そして、2投目。

トゥイッチを何回か繰り返した所で、ガツンとアタリ。
これは幸先が良いと一人ニタニタしながらリーリングを始め、白い魚体が波間に見えた次の瞬間、フッと軽くなって、敢え無くフック・アウト
釣りは始まったばかり。魚が居ることも分かったので、獲るのは時間の問題とバラした悔しさを押しとどめてキャスティングを続けている所に、ププーッとバイクの警笛音が聞こえて来て、YTさんが登場。

それから暫くの間、二人で石積みの先端をチェックしたが、一度小生にアタリがあっただけ。

8:30頃、石積みを諦めて井桁からサーフを狙うことにして、移動を決意。
しかし、思惑とは反対に井桁でもアタラず、サーフに移っても全く反応がないまゝ。その内、又々霧雨が降り出して来る始末。

結局、この日は粘る気も起きて来ず、9:30頃にはStopFishingとして、ボーズを引きずって帰路に着いた次第。

2018年釣行記(58) – MK

2018年 Mekking 釣行記

日 時:9月20(木) 7:00~11:30
潮回り:若潮(↑)

場 所:YNGSM
釣 果:メッキ × 2
同行者:YTさん、AKWさん

YNGSMでメッキが出始めたとの連絡をYTさんから頂いたので、早速、21日の金曜日に出撃する積りで準備に入った。しかし、木曜日の夜から金曜日に掛けては、生憎の雨模様で、雨の降らない時間帯は、木曜日の午前中だけ。午前中と云っても、その後の予報では、天気の崩れが早くなりそうなので、10:00か11:00頃には降り出しそう。
と云う訳で、木曜日の午前中、雨が降り出すまでの短時間になるが、出撃することにした。

6:30頃、現地に到着。
早速、ウェーダーを穿き、Soare S709ULTを手に釣り場に向かった。
台風21号の影響で石積みはかなりダメージを受けたとのことだが、今シーズンの幕開け会場に選んだ井桁は、ジェットスキーや太い木が打ち上げられていることを除いて、大きく崩れておらず、一安心。

小生は、メッキと云えばこのYNGSMでの経験しかなく、2011年の大爆釣を除いては余り良い釣りをした記憶がない。昨年も同じ様にメッキが余り釣れず、キス釣りでお茶を濁した記憶があるが、今年はどうだろう。期待と不安が綯い交ぜになった気持ちを胸にキャスティングを始めたのは7:00頃。

風は、北寄りで時折少々強目に吹いて来るが、釣りには殆ど影響はない。水は青くて綺麗だが、気のせいか白っぽく濁りが入っている様にも見える。

西向き、南向きと立ち位置を少しづつ動かしながらキャスティングを続け、メッキからのコントクトを待ったが何も変化がない。周囲を見回しても、ボラが跳ねる様子もなく、海面付近で輪を描いているダツも見えず、海鵜が飛んで来ることもなく、生命感が全く感じられない。

このまゝ粘っても駄目かも知れない
早々に井桁を諦めてサーフに行って見ることにした。サーフの釣りは、実の所、余り好きではないのだが、この時は自然な流れでサーフに移動していた。

サーフではキャスティングをしてメッキの反応を探り、なければ少し移動してキャスティングをしてメッキを探し・・・を繰り返すので、小生は蟹の横這い釣法と称しているのだが、少しづつ移動をしてサーフの中央手前にまで来た時に、ブルブルと反応があった。
魚が居る!!
と云っても、その主が本命のメッキなのか外道の魚なのかは判らない。しかし、この日初めて感じた反応なので、少し同じ場所で粘って見ることにしたが、これが正解だった。何度かキャスティングを繰り返していると、今度は、魚の重さがロッドの乗った感触がハッキリと伝わって来て、
獲った!!!
所が、次の瞬間フッと重みが消えてしまって敢え無くフックアウト。同じ様なバラシが2回続いた所で、ルアーをそれまでのSaltDgreeからバッグに忍ばせていたメバル用のTerrierに変更することにした。
Terrierはリップレスのシンペンなので、動きはSaltDegreeとは全く違っているため、仮に黙って海に帰って行った魚がメッキだとすると、SaltDegreeの動きにスレたメッキに効くのではないかと考えた。

すると直ぐに答が出て、今シーズン初めてのメッキを獲ることが出来た。時刻は入釣して丁度1時間後の8:00頃のこと。
サイズは18cm程度で少し物足りなさは残るが、それでも開幕戦から答えを出すことが出来て、嬉しい1匹。

所が、好事魔多し。このメッキの写真を撮ろうとした時、頭上でパキッと乾いた聞き覚えのある音がした。
Soare S709ULTは、昨年の1月、アオリイカを掛けた際に折ってしまい、修理をして使っていたのだが、今回も全く同じ場所で見事に折れていた。
折角、1匹掛けた所なのに、このまゝ引き揚げる訳にも行かず、片道15分、往復30分も掛かってしまうが、スペアロッドのSoare S610S30を取りに車まで戻ることにした。

そして、Soare S610S30を手に改めて井桁に向かって歩いている所に、YTさんがニコニコと登場。以前は家を出ることも出来ない程体調を崩して苦しんでいたことを考えると、短い時間であっても、釣りが出来る所まで回復したYTさんの様子を見るだけでも、今日、YNGSMに来た甲斐があると云うもの。

暫く、YTさん井桁でキャスティングを続けたが、何も反応がないので、又々サーフに移動して、蟹の横這い釣法を再開。
すると、9:00頃か9:30頃だったのか定かではないが、先程とほゞ同じサーフの中央手前付近で、ルアーがブレイクに差し掛かった瞬間にググンとルアーを引っ手繰る様なアタリ。やはり20cmに満たないサイズだが、メッキの追加に成功。この時のルアー7Dgree

その後、10:00を回った頃、AKWさんが合流して、3人揃って井桁からサーフ、そして導流堤にまで足を延ばしたが、AKWさんフグを2~3匹掛け、YTさんが2~3度バラシただけで、小生には梨の礫

11:00頃、それまでは降ったり止んだりを繰り返していた雨が、本降りとなって来たのに堪らず、雨支度をして来たAKWさんを残して、YTさんと二人、未練のキャスティングを繰り返しながらサーフを戻りStopFishingとした。

今回、Soare S709ULTを折ってしまったことは計算外だったが、シーズンの開幕戦でメッキを2匹も獲れたのは、望外の喜びで、これから暫くの間は、夜のアジやタチウオと、昼間のメッキの2本建てで行こうと思う。

2018年釣行記(57) – AJ&TC

2018年 Ajing Touching 釣行記

日 時:9月17(月)~18(火) 17:00~5:00
潮回り:小潮(↑↓)

場 所:孤島
釣 果:アジ × 2、タチウオ × 1
同行者:YGW、INUE、NGHM各氏

この歳になって誠に有難いことだが、AKTさんYGWさんのお二人から、それぞれ16日の日曜日と17日の月曜日に孤島アジングのお誘いを頂いた。小生が若くて体力が有り余っている状態であれば、16日の夜から17日にかけてはAKTさんと、そして17日の夜から18日にかけてはYGWさんとご一緒させて頂く所だが、生憎、高齢の身とあってはこれは出来ない相談で、二者択一の選択をしなければならない。

丁度、この時期は15日の土曜日から17日月曜日の敬老の日に掛けて、世間様では3連休。となると、16日はその連休のど真ん中に当たり、年に数える程しかない連休を楽しみにやって来る現役の方々で釣り場は混むだろう。小生も現役時代には連休が待ち遠しくて仕方がなかったが、これは今も昔も変わらないだろう。そう考えると、365連休の立場にあって、何時でも好きな時に出撃出来る身分の小生としては、ここは現役の皆さんに譲って楽しんで貰うべきだろう。
対して17日は連休の最終日であり、その夜まで頑張る現役組は少ないのではないだろうか。
と云う訳で、今回はYGWさんにお付き合いさせて頂くことにした。

所が、生憎なことに、天気予報では17日の夕方は傘マークが付いているので、場合によっては17日の孤島はパスすることになるかも知れない。その場合はUMKZ-Pで18日の朝間詰めにタチウオを狙おうと考えていた。
そして16日に再度予報をチェックすると、傘マークが付いている時間帯が延びて夜21:00までズラリと並んでいる、こうなっては孤島アジングは、雨が人一倍苦手な小生には無理なので、気持ちは完全にUMKZ-Pでのタチウオに向いていた。
所が、所がである。
17日の昼頃に見た予報では、傘マークが全く消えてしまっていた。
こうなるとアジタチウオも狙える孤島を外す訳には行かない。急遽YGWさん孤島アジングに参加する旨の連絡を入れて慌てて釣り支度をし直した。

孤島には、一足早く着いていたYGWさんINUEさんNGHMさんに迎えられて16:00頃、到着。
予想した通り先行者の数はそれ程多くなく、アジンガーは小生達の外に2~3名。小生はNGHMさんの隣りの航路側に入れて頂いて、航路側から小生、NGHMさんINUEさんそしてYGWさんの順。

今回持ち込んだロッドは、タチウオ用Sephia S809M/FZENAQ ASSAUT Shore S96の2本。アジング用Tenryu改8320#1Bの2本の都合4本で、小生としては多過ぎる位だがタチウオもターゲットに入れているので止むを得ない所。

予報では、風は南東からだがもっと穏やかに吹いている筈だったが、現場ではかなり強目。しかも南東とあっては、斜め右前方からの風になるので非常にやり難い。そこでジグ単は諦めて、最初からTenryu改でキャロシステムで16:30頃StartFishing
最初はシンカーを1.8gをセットして見たが、強い風にラインが吹かれて仕掛けが沈んで行かない。そこでシンカーを2.6gに替えて何とか沈められる様になったが、やり難いことには変わりがない。

そこで航路に向いてキャスティングをしていると、YGWさんが隣りに来て、20カウント位してから、サビク様に。サビいていても仕掛けは徐々に沈んで行くから、結果的にアジの泳層を通すことが出来るとのこと。いつもいつもこうして目を掛けて、助言をくれるのは有難いことで、釣りを通しての付き合いしかないためそれ以外のことについては判らないが、YGWさんの釣りに関する知識の広さや深さには只々感心するばかり。

この時も云われた通りにしてみると、意外にもかなり近い所でコン。
小生でも見逃しようもない程ハッキリと手許に感じるアタリで、この日の口開けの1匹をゲット。17:30頃のことで、曇り空で薄暗いとは云え日没時刻前のことなので、出足は良い。

程なくして、同じ様なアタリで1匹を追加出来、風は強いがこの分で行けばソコソコ釣れそうと思ったのも束の間、群れが遠のいたと見えて全体にアタリが途絶えた。

丁度、その頃、川崎方面では雨が降っている様子で、黒い雲から地表に向けて濃いグレーのレースのカーテンが垂れ下がっている。予報では傘マークがとれて一晩中曇るとなっていたが、何となく不安を掻き立てる雰囲気が漂っている。

アジのアタリがなくなった所で、サンマの切り身を餌にした浮子釣りで、雨にならないことを祈りつゝ、もう一つのターゲットを狙うことに。
その2投目のこと。
赤い電気浮子の灯りが徐々に左から右に流れて丁度45度付近に来た時、ジワリジワリと浮子が水中に沈んで行き、赤い光が滲んで見えて来た。
タチウオが来ているのは間違いない
本や動画などでは、浮子の灯りが走り出すまで待て等々、兎に角、餌を喰い込むまでジックリと待つのが肝の様だが、2度目の餌釣りとあっては、どの程度待てば良いのか全く見当が付かない。
滲んだ灯りを見ながら、頭の中では合わせのタイミングを待つ積りになっているのに、結局、手の方が動いてしまった。
この時は、ラッキーにも針を飲み込んでいたのでバラスことなく無事タチオウの捕獲に成功。しかも指4本の良型。

丁度、19:00頃のことだったが、この頃から雲行きがイヨイヨ妖しくなって来て、空には稲光の白い閃光が走り出す始末。
皆さんは、早くもレインウェアを着て雨支度を始めたが、小生は降らないことを祈りつゝ雨支度もせずタチウオを狙っていると、19:30頃になりポツイポツリと雨粒が落ちて来た。念のために持って来ていたレインウェアを慌てて引っ張り出して、着込み終わった頃には雨粒は一段と大きくなってザーッ。

建物の陰に避難して凌いだが、と云っても屋根がある訳でもないので、真上から落ちて来る雨だれは防ぎ様もない。地面には薄っすらと水が溜まり出しているので座ることも出来ず、南極のペンギンの様に立ったまゝ。

20:30頃、3人が引き揚げて行った。降りが余りにも酷く止む気配もないので、3人と一緒に勇気ある撤退を図ろうかと、正直考えた。
しかし、この雨の中、びしょ濡れになって道具を片付け車に積み込むのも、自宅に戻って濡れた道具を運び込むのも難儀この上ない。どうせここまで濡れたのなら、慌てて引き揚げても一緒。頑張って残っていれば、朝方には雨が上がっているかも知れないし、そうなれば道具を片付けるにしろ、自宅に運び入れるにしろ、遥かに楽になる

小生以外のアジンガーがどう考えたのか定かではないが、結局、6人が豪雨の中覚悟を決めて居残ることに。

雨は小降りになる気配も見せず降り続いていたが、22:00頃に予報をチェックすると24:00頃から晴れになるとの予想になっていた。
あと2時間程、我慢をすれば雨が上がる。皆、この予想に元気付けられたのは間違えのない所だと思う。

事実、24:00少し前から雲が切れ雨が上がって来た。
皆、釣り座に戻ってキャスティングを始めたが、アジからのコンタクトがない。これまでの傾向からすれば、24:00を回った頃からアタリが出だすのだが、大雨注意報が出される程の雨が降った影響なのだろうか。
それでも、豪雨の中、あるかないか判らないアタリを待つよりは、雨がないだけでも遥かに状況が良い。
所が、雨が降らなかったのは1時間程の間で、25:00頃から、またまたポツリポツリと降り出して来て、結局、明け方の4:00頃まで、降雨状態が続きバッグの中までびしょ濡れになる程。

結局、豪雨の中、年甲斐もなく頑張ったにも拘わらず、釣果は雨が降り出す前に獲ったアジが2匹とタチウオの1匹だけ。19:00以降はひたすら強い風と豪雨に耐え忍ぶ修行の時間となり、4:00過ぎには他のアジンガーとは一足早くStopFishingとして片付けに入っていた。

所で、天気予報に裏切られたことは、これまでに何度も経験して来たので、学習効果がないと云われればそれまでだが、この日ばかりは、同じ日に2度。
1度目は、昼過ぎに見たその日の夜の予報。そして、2度目は夜に見た日付が変わってからの予報。何れも、予報とは真逆の結果。
1週間も10日も前に出された予報が外れたのであれば、それは仕方がないことだと思える。しかし、今回は、ほんの半日前に出した予報が見事に外れた訳で、これには開いた口が塞がらない。こんな体たらくにも拘わらず、ピン・ポイント予報を自慢気に出していることに、気象庁は何の疑問も持たないのだろうか。

2018年釣行記(56) – TC

2018年 Touching 釣行記

日 時:9月13(木) 17:00~21:00
潮回り:中潮(↑↓)

場 所:UMKZ-P
釣 果:タチウオ × 1、サバ × 1
同行者:単独

前回は完全に空振りに終わってしまった刀狩りだが、先行者から得た方策を試したくて、そのための準備を整えていたにも拘わらず、風や雨など条件が悪く、漸く13日の木曜日は何とか出来そうな予報になり、すっかりその積りになっていた。
所が、前日の12日の夜になって、アジが出ているよAKTさんから、現場中継が入って来た。この所、アジも満足に釣れていない上、冷蔵庫の在庫も切れていたので、大いに心が動いたが、ここは初心貫徹アジの誘惑を振り切ってタチウオを狙うことにした。

15:00頃に自宅を出発。UMKZ-Pの駐車場には16:30頃到着。
車から降りて岸壁を見渡すと、前回よりも多くのアングラーがズラリと並んで長い竿を出しており、とても入る隙間はなさそう。今回はワインドの時間を長く取る積りで早目に来たのに、これでは早目に来た意味がないが仕方がない。
昼間組が引き揚げるのを待つ積りで道具を両手に持って、ブラブラと左手方向に歩を運んでいると、前回、餌釣り師がタチウオを2本、3本と出した場所で、女性が独りキャスティングしているのを見掛けた。所が、その女性の後方にはクーラーやバッカン等が全然見当たらない。どうも、拠点となる釣り座を離れて様子見に来ている雰囲気で、直ぐにでも元の釣り座に戻って行く可能性がある。と云っても、その女性の後方で荷物を置いて待つのは、如何にも催促している様で憚られる。そこで、そのまゝ進んだが、やはり隙間が見付からない。仕方なく戻り掛けた所、キャスティングしている筈の女性の姿が見えない。直ぐにその場所に戻って来て見ると、件の女性は近くの椅子に座って煙草を吸っている所。
その彼女に断わって、漸く釣り座の確保に成功。しかも前回の実績場所だけに、これはラッキー。

今回持ち込んだロッドは、ワインディング用のSephia S809M/Fと餌釣り用のZENAQ ASSAUT Shore S96の2本。S96はエギングを始めた際に購入したもので、手持ちの中では最長であり、10年以上にもなる古いロッドのため、ガイドの径が大きいのでウキ止め糸があってもキャスティングには余り影響がないだろうと考え、久し振りに引っ張り出したもの。

場所探し等に時間が掛かってしまったため、予定よりは遅くなったが、マナティーを使ったワインディングで17:00頃StartFishing

風は、斜め右前方から吹いて来る北東の風だが、強さはそれ程ではないので、余り気にならず、空はどんよりと曇っていて、日没前にも拘わらず周囲は薄暗く、夕間詰めのゴールデンタイムが早く到来しそう。
しかし、タチウオからのコンタクトはない。周囲の浮子にも動きはないので、まだ寄って来ていないのだろう。とは云え、いつ何時ガツンッと来るか分からず、油断はならない。いつ来ても良い様に集中したが、音沙汰がない。
そこでテンヤに変更して、数投した所で、敢え無く根掛かりで殉職。しかも高切れしてしまったので、ラインシステムから組み直す必要がある。しかし、ここでシステムを組み直しても、ワインディングを続けられる時間は余り残っていない。そこで、ワインディングを諦めて餌釣りをすることにした。

海での餌釣りは初めての経験なので、システムを組むのも初体験。来る途中の○州屋で購入した電気浮子のパッケージに書かれている説明図を参考に何とか組み上げて、サンマの切り身を縫い刺しして恐る恐るキャスティングを開始。
時刻は18:00を回った頃だと思う。小生が餌釣り用のシステムを組むのに悪戦苦闘している最中に、左隣りのアングラーが本命のタチウオを1匹、2匹と掛け始めた。彼の釣り方は、電気浮子がないので餌釣りとは違うのはハッキリとしているが、そうかと云ってロッドをシャクッている風でもないのでワインディングでもなさそう。今となっては遅いが、どんな釣り方をしているのかもっとじっくり観察をするか、直接尋ねれば良かったと思っても、これは後の祭り

左隣りが掛け始めたので、近くにまで寄って来ていることは確実。しかし、小生の電気浮子はピクリとも動かない。正面方向で駄目なら、少し左寄りなら何とか口を使ってくれるかも知れない。

18:40頃、一寸姑息だとは思ったが、左寄りにキャストして暫く待っていると、小生の赤い電気浮子の灯りがジワジワと海中に沈んで行く。動画で何度も見た光景で、浮子が走るまでジックリと待つとのセリフがあるが、更に深く海中に沈み、スーッと浮かんで来る赤い灯りを実際に目にしていると、何ともタイミングが掴み辛く、胸がドキドキとして来る。
浮子が走るとはどんな状態を云うのか判らないまゝ待ったが、浮子は沈んだり浮いたりを繰り返すだけで、一向にそれらしい動きがない。そこで、浮子が海中に引っ張り込まれたタイミングを見計らって、合わせを入れるとガツンとタチウオが乗った感触。

ルアーではなく保険に持って来た餌での今季初タチウオに、若干後ろめたさはあるものゝ、嬉しい獲物。だが、太さは指3本少々と、この時期としてはマズマズ及第点と云って良いと思うが、残念なことに尻尾が噛み切られていて長さがない。

そうこうする内にも、左隣りのアングラーはポツポツと掛けている。そこで、放っていたSephia S809M/Fのラインシステムを組み直し、遊動浮子釣りを試して見ることにした。同じ餌釣りだが、リフト&フォールのアクションも入れるこの釣り方の方がルアー釣りに似ているので、小生には馴染めそうだと思った次第。

その1投目。
海面に浮かんだ緑色の灯りが、ジワジワと海中に沈んで行ったり浮かんで来たりしている。これがタチウオが餌をついばんでいるためか、浮子が波に揉まれてその様な動きをしているのか、初体験の身では判断が出来ない。しかし、根拠は全くないが、何となく波のせいではない様な気がするので、思い切って合わせを入れると、ガツン。

これは、抜き揚げる直前にバレてしまったが、遊動浮子釣りが成立しそうな雰囲気で、その後は通常の餌釣りを止めて、これに専念。
所が、20:00を回った頃から、雨がポツリポツリと降り出して来ると同時に強くなった東寄りの風が右から左に吹いて来る様になった。しかも、潮も右から左に流れなので、仕掛けはアッと云う間に左に流されてしまって釣り難くて仕方がない。
それでも、小生には珍しく雨の中を頑張って見たものゝ、サバを1匹掛けた所で、この日の釣りは事実上終わり、21:00頃帰路に着いた。

この日は、初めて餌釣りでタチウオを獲ったが、浮子が海中に引っ張り込まれてから、合わせを入れるタイミングを計っている間のドキドキ感は一種独特で病み付きになりそう。
又、今回初めての遊動浮子釣りは、餌の代わりにワームを使っても成立する様な気がする。もう一点。釣り場に入る時間だが、前回も今回も夕間詰めから夜の時間帯を狙った。この時間帯はやはり競争率が高くて、場所を確保するのにどうしても難儀することを避けられない。夕方から夜中までやるか、夜中から朝までやるかの違いだが、夜中過ぎに入って朝方を狙う方が場所の確保の点からは問題が少ない様に思える。
と云う訳で、次回は、夜中過ぎから朝方までを、ワームを使った遊動浮子釣りで狙って見ようと思う

2018年釣行記(55) – TC

2018年 Touching 釣行記

日 時:9月6(木) 17:00~20:00
潮回り:中潮(↓)

場 所:UMKZ-P
釣 果:カマス × 1
同行者:単独

当初は、前回の孤島での惨めな結果の憂さを晴らすべく、DKKでのアジングを予定していた。所が、直前になってAKTさんから、昨夜入った知り合いの二人は惨敗だったとの情報が入って来た。こうなると、江戸の敵を長崎でと思っていたのに、返り討ちになる公算が大。
と云う訳で、急遽予定を変更してタチウオを狙うことにした。陸っぱりタチウオは、前回YGWさんと行ったUMB-FPUMKZ-Pで出来るが、どちらにするか? 釣り場としてはUMB-FPの方が好きだが、南南西の風では右斜め後ろから受けることになる。風の強さがそれ程でもなければ、全く問題はないが、この夜は6~7mと強く吹くとのこと。そうなると、斜め後ろからと云えども、やり難そう。と云うことで消去法で残ったUMKZ-Pに行くことにした。

自宅を15:45頃出発。釣り場の駐車場には17:10頃到着。
駐車場から見える岸壁には、等間隔で沢山のアングラーが長いロッドを振っているのが見える。
直ぐに道具を車から降ろして、入れそうな場所を探しながら、左手方向に進んだが、どう云う訳か間隔の広さが微妙で、割って入るには少々勇気が要る。そのまゝ歩を進めて、何とか心持広くなっている場所に入ることにして、左右の先行者に断りを入れると、左側のアングラーは、にっこり笑ってどうぞ。対して右側はダンマリ。
そんな右側のアングラーは無視して釣り支度を始めることにした。

今回は、タチウオ狙いに特化する積りなので、持ち込んだロッドはSephia S809M/Fの1本だけ。
17:20頃、日没時刻前で未だ明るいので、先ずはJigparaの20gをセットして、キャスティングを開始。20gの軽いジグでも、背後からの強い風に乗って遥か彼方にまで飛んで行き、これだけでも、1gの極軽いJHを使うアジングとは違って爽快感がある。

この釣り場も結構根掛かりリスクが高いので、様子見のため10カウント数えた所から、リフト&フォールを始めることにして、半分程回収した所、プルプルとした感触が伝わって来た。反射的に合わせを入れたが、魚が乗ったのか乗っていないのか何とも頼りのない抵抗感。
ゴミでも掛けたか?と思いつつ揚げてみると30cm程のカマスが、ジグのトレブルフックをガッチリと咥えていた。
ノッケから外道とは運が良いのか悪いのか・・・・

このカマスは、気持ちの良い挨拶を返してくれた左側のアングラーにプレゼントして、キャスティングを継続。しかし、本命からのコンタクトはない。そこでボトム付近を狙うことにして20カウントまで沈めた所、警戒をしていた筈の根掛かりをしてしまい、ジグは敢え無く殉職

FGノットでライン・システムを組み直し、ワームを使ったテンヤで再開したが、一向に音沙汰がない。

そうこうする内、陽も沈み周囲が暗くなって来て、いつガツンと来てもおかしくないゴールデンタイムの到来。この頃になると、右にも左にも赤や緑の電気浮子の灯りが一際鮮やかに見えて来る。その浮子の動きでタチウオが回って来たか様子が判るので、浮子の様子を見ながらアクションを加えていると、右側二人先のアウングラーの赤い浮子がユラユラと海中に沈んでいくのが見て取れた。

回って来た!!

期待も新たに集中してキャスティングを続けたが、やはりアタリがない。
その内、又々右側二人先のアウングラーの浮子が引っ張り込まれて2匹目を抜き揚げた。それから間もなく3匹目。
不思議なことに、小生の左右のアングラーの浮子に動きはなく、勿論、小生のワームも見向きもされず、どう云う訳か彼の所にアタリが集中している。

左のアングラーが様子を聞いた所、餌はサンマだとのこと。
早速、彼は近くのスーパーにサンマを買いに行き、餌を付け替えた所、直ぐに結果が出で、尻尾を噛み切られて体長は短くなっているが、指3本程をゲット。

19:30頃から降り出した雨は、一向に弱まる気配を見せず、予報を信じて雨具の用意のなかった小生の背中はビッショリと濡れ、餌釣りの浮子にも動きがなくなったので、20:00頃、StopFishingとし、今回もモヤモヤした気持ちを抱いたまゝ帰路に着いた。

所で、左側のアングラーによれば、ワインドなどで出るのは夕方の一時期だけで、暗くなってからは餌にしか来ないとのこと。昨年、UMB-FPで逢ったRED君も同じことを云っていたことを考えると、この界隈では強い傾向として認識されていることなのだろう。

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