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2009年釣行記(11)

2009年 釣行記

潮回り:小潮  場所:AKUM,TKUR  釣果:ナシ 同行者:単独

まだ最終決定ではないが、やっと後任者がノミネイトされて来た。
人様は、この不景気な時代に仕事があるのだから働いた方が良い、しかも待遇だって悪くないのだから自分から辞めなくても良いのでは、と仰る。しかし、働ける間働いていると、働けなくなった時には釣りに行く体力も残っていないことになりかねない。こうなったら、何のために40年以上も働いて来たのか分からなくなる? 一度しかない人生! そんなことになったら寂しいではないか?
と云う訳で、何年も前から楽しみにしていた引退がイヨイヨ現実味を帯びて来たのだが、年明けから働くなくなるとしたら、あと8ヶ月半で40日近くの有給休暇を消化しなくてはならない。つまり、毎週休暇を取ってもおつりが来る。
まぁ、そんな訳で土曜日に休暇を取って釣行することにした。

2:30に出発。ポイントは以前から乗りたかったAKUM。ここはガクちゃん浅くて釣りにならないと云っていた所だが、雑誌には良いアオリポイントとして紹介されているし、兎に角自分の目で確かめようとした次第。
時間的には余裕があったのでゆっくりと車を走らせ、ポイント付近の駐車スペースに着いたのは4:00頃。
4:00では未だ暗いが、ヘッドランプの光を頼りに雑木林の中の踏み分け道を下りゴロタ浜を歩くのだが、足許が覚束なくて歩き難くて仕方がない。15分程の工程だが、ヨロヨロとしながら何とかAKUMに到着した頃には全身汗びっしょり。磯に乗るだけでこんなにも大変な思いをするのだから、誰も居ないだろうと思っていたが、先行者が1名。
挨拶後隣に入らせて貰おうと思って荷物を降ろして周囲を見ると、小さなワンドを挟んだ向こう側にも磯があるので、そちらに移動。

礒自体は平らで足許は安心出来るが、先端が濡れていて波飛沫が掛かっている様子。
まぁ、潮は下げに入る筈なので何とかなると、タックルを準備して第1投。そこで初めて、目の前の30-40m程先に定置網のブイが浮かんでいることに気が付いた。定置網があると云うことは潮通しが良い証拠。
これは期待が出来るとシャクル腕にも力が自然と入って来る。
第2投目。着底を待っているといきなりズンとラインを引き込むアタリ。
貰った!! 合わせるとロッドがガツンと止まり・・・・。
所が、グィーン・グィーンがない
????
浮いて来たエギを見れば大きな切れ藻の固まりが掛かっていて重いの何の。抜き上げることも出来ず、情けないことにアオリではなく藻の固まりを磯玉網で掬う始末。恐らく切れ藻の上に乗ったエギが波に引っ張られたのをアタリと勘違いをしたのだろう。その後、何度も藻が掛かって来て、薄明るい海面を見れば、到る所に切れ藻が漂っている。
その頃になって左から右の風が強くなりだした。記憶の中の地図から判断すると北風。汗をかいた身体がドンドンと冷たくなって来る。
天気予報では晴れて暖かくなるらしいが、ここから見る空はどんよりとしていて暖かくなる気配は全くなく、切れ藻の多さと北風で身体はドンドンと冷えて来るのに嫌気がさして、折角やって来たこのポイントを諦め、ゴロタ浜をヨタヨタと引き換えしていた。
途中、フトBYBIWに入って見ようかと思い付いた。
駐車地点を挟んでAKUMとは丁度反対側に当たり、ゴロタ浜の行軍は老いの身にはこたえるが、今後のために見ておく価値はあるだろう。

道程の半分程までに来てBYBIWを見通しすると、ガーン、先程までは見えなかった人影。
敢えて先行者が入っている磯に乗る必要はないと、引き返したが、駐車地点にまで辿り着いた頃には、息は上がり全身シャワーを浴びた様にビッショリ。結局ゴロタ浜を小一時間も歩き回ったことになる。

折角の休みを取っての釣行なので、このまま帰宅するのもつまらない。土曜日の7:00頃に行っても空いている場所はないだろうとし、その時は帰ろうと考え、兎に角TKURに移動することにした。
流石に駐車場には6台も駐車していて、磯に乗れる公算は殆どない。ダメ元で九十九折れの坂を下って行くと、いつもの場所は空いていないが、前回今年初めての釣果を見た所には入れそう。

ここは風裏に当たるのか、海は静かで雰囲気がムンムンと伝わって来る。
一投、二投・・・・。
海の静かさはそのまゝロッドに伝わり、なーんもなし

右前方に漂っていた大きな切れ藻の固まりが、風に吹かれて目の前に流れて来たのを機にStopFishing

所で、小生は勤務の関係で日曜日の夜から月曜日の朝にかけての釣行を習慣としているのだが、毎回、月曜日なのに何故こんなに釣り人の数が多いのかと思っていた。しかし、土曜日のアングラーの数は半端じゃない。このTKURの隣のISKRでは普段は殆ど見ることのないアングラーが、今日はズラリと並んでいる。やはり、次回からは土曜日の釣行は避けようと思った。

それにしても、慣れないゴロタ浜を1時間近くも歩き回ってせいで、いつもの倍以上の疲れを感じた1日だった。