※ 月別アーカイブ:11月2006 ※

釣行記(25)

2006年

潮回り:大潮  場所:伊東  釣果:ナシ 同行者:ナシ

9月から始まった2ヶ月強の出張月間が3日で漸く終わった。
毎週毎週、3泊4日で泊まり歩く出張は、やはり堪える。去年はこんなんじゃなかったと思ったが・・・。
と云っても、当然のことながら楽しいことも色々とあった。
九州の西側にある甑島(コシキジマ)では、ヤエンでアオリを楽しんでおられる小学校の校長先生と偶然知り合い、アオリの話で時が経つのを忘れ、島の名所を案内して頂いた。港で帰りの船を待っていると、ご自分で釣ったアオリをわざわざ港までお土産に持って来て頂いたり・・・。
出張時の移動はレンタカーを使っているので出来ることだが、漁港や海岸の近くに行った時は、時間が有れば様子を見に行かせて貰っている。そんな時に墨跡等を見付けると、何となく嬉しく思ってしまう。
しかし、何処に行っても共通していることは、釣り人が少ないことだろう。ウィーク・デイだからかも知れないが、それにしても、少ない。好きな所で、好きな時間、好きな方法で釣りが楽しめる。関東じゃ防波堤の端から端まで釣り人が並ぶ光景故、ターゲットの魚よりも釣り人が多様にさえ思える。
本当に、地方のゆったりした生活が羨ましい。
そんなこんなで自分自身のアオリのシーズン・インは遅れたが、漸くオープニングに漕ぎ着けた。
潮周りは満月の大潮。天気予報を見ても晴れもしくは曇りで、風もそれ程強く吹くことはなさそうだ。
午前0時にセットした携帯電話のアラームで目を覚まし出発。
途中で江之浦に寄って見た所、アオリ狙いが6?7人いる。空いていれば江之浦でと思っていたが、もとより今日は伊東に行く予定だったので、即Uターン。
午前2時過ぎ、伊東に到着。様子を見るために防波堤の先端にまで行って見ると、釣り人はたった2名の貸切状態。早速、車に取って返して防寒着を着込んで、いざシーズン・イン。
風は結構吹いているが、丁度背中からの追い風。ウネリも殆どなく波静か。まん丸の月には少し雲がかかって朧月状態になっているが、全く問題なし。
絵に描いた様な絶好のアオリ日和。
さぁ、キャスティング。リリースして1・2・3秒。遥か彼方で小さな水飛沫が月の光りで幽かに見える。久し振りのエギングに期待一杯。シャクッては寄せ、寄せてはキャスティングの繰り返し。
ン・・・・?????
アレ?ッ・・・・・?????

場所を替えても、状況は変わらず。モチベーションは降下するばかり。
夜が明けて明るくなってから周囲を見回すと・・・・。月曜日だと云うのに結構な数の釣り人が入っている。
所が、ロッドをシャクッテいる人が全然見当たらない。
釣れないからエギンガーはいないのか? それとも未だ早いのか?
と云う訳で、開幕戦から完封負けで、今シーズンも辛い1年になりそうな予感。
所で、伊東港の中に、イルカのイケスがあるのを始めて知った。
余りの釣れなさに、後々のためにと新井堤防に行って見た。この辺りのあちらこちらのテトラには黄色い「禁漁」の文字が書かれているので、竿を出すのは少し気が引ける。但し、釣り人はいるし、背の高い防波堤に登るためのアルミの梯子が掛けてあったりしているので、個人が楽しんでいる分には、お目溢しがあるのかも知れない・・・。
で、一通り見回って車の所に戻って来たら、何処やら近くで生き物の気配。よくよく周囲を見渡すと、岸壁の直ぐ近くにイケスの網があり、その中で何やら背鰭を水面から出して泳いでいる生き物。暫く様子を見ていると、息継ぎで顔を出したのは紛れもないイルカ。3頭位のイルカがイケスの網に沿ってグルグルと廻っており、時折、ジャンプまでして呉れる。
車に乗ってから気が付いたが、そのイケスへのアプローチ付近に「ドルフィン何とか」と看板が掛っていた。