2017年釣行記(50) – AJ
2017/07/31
日 時:7月31日(月)~8月1日(火)
潮回り:小潮(↑↓)
場 所:孤島’
釣 果:アジ x 21
同行者:SGMRさん
皮肉なもので、梅雨明け宣言が出る前は晴天が続き、梅雨明け宣言が出て以降、愚図ついた雨模様の日が続いていて、雨の有無を気にする毎日。
月曜日の朝、いつもの様に天気予報をチェックすると、月曜日の夜は曇りだが、翌日の火曜日は朝から晩まで傘マークがびっしりと並んでいる。そして、週末の金曜日は雨は降らないものゝ風が6~7mと強く吹く予想となっている。となると、今週の孤島での濱アジングは、出来そうもない。
たまには、釣りのない一週間があっても良いかと思ったが、釣りに行きたい気持ちを俄かに抑えることが出来ず、色々なサイトを徘徊してみたが押し並べて火曜日は一日中雨の予報。しかし、その中でもWindyのみが雨の降り出しを8:00頃からと予想している。
この予報通りなら、月曜からの濱アジングは問題ない。
一縷の望みを持って、いつも見ている予報を改めてチェックし直すと、火曜日の早朝は50%確率の傘マーク。と云うことは、雨が降らないことだってあり得る。
しかし、50%確率の傘マークは、同じマークが付いている日が2日あれば、どちらか1日は降るが、どちらか1日は降らないと云う意味になり、この論法に従えば、25日の50%確率の傘マークは降らない方に振れたので、今回は降る方に振れる筈。
そこでSGMRさんに連絡を入れると、濡れるのを覚悟で行きましょう!!
雨粒がメガネのレンズに着くのが煩わしくて仕方がないので、出来れば避けたい所だが、この日をパスすると今週の釣りはなくなってしまう公算が強い。と云う訳で、小生にしては珍しくこの日ばかりは敢えて濡れることを前提で行くことにした。
今回は、雨に降られても良い様に、持ち込む道具類を極力少なくしてバッカンに詰め、仕事で遅れるSGMRさんより一足早く、17:00少し前に釣り場の岸壁に到着。
空には一点の雲もなくドピーカンに晴れ渡り、夕方の17:00頃にも拘わらず、日差しがジリジリと強く、明日の雨予報が俄かには信じられない程の好天気で、少し歩いただけで、汗が流れ落ちて来る。
週の始めの月曜日の故か、岸壁には黒鯛師が一人だけで、閑散としており、この後も、翌日の雨予報をおして徹夜組が現れることは考えられず、釣り座は好きな所を取り放題。しかし、念のため、後から来るSGMRさんのお気に入りの第二Vゾーンを確保。
17:15頃、持ち込んだ8320#1Bと8326#1Bの二本の内、8326#1Bをチョイスして1.5gのメタルジグの組み合わせでキャスティングを開始。
水の色は、前回と同じ様に濁りが入っていて茶色っぽく見えるが、風はフォローの南寄りで、前回よりは遥かに条件は良さそう。これで、アジ様が遊んでくれれば云うことなし。
色々と角度を変え棚を替えてキャスティングを続けたが、全くノーカンジ。20分程でメタルジグを諦めて1gのJHに変更。
しかし、構えた釣り座付近では潮の重さも感じられず、アジ様が居そうな気配もない。そこで、誰もいないことを幸いに、カニの横這い釣法宜しく移動とキャスティングを繰り返したが、雰囲気がまるでない。
18:00少し前。SGMRさんが遅れて登場。
彼は、少し離れて第一Vゾーンに道具を降ろして、直ぐにキャスティングを開始。そして、その第一投目で見事にアジ様をゲット。
当然、彼が釣り座を構えた第一Vゾーン付近も、彼が現れる前にチェックしてアジ様が居そうにもないことを確認済みだったのに、これにはビックリと云うか、自身の腕の悪さを見せ付けられた様で、情けない気持ちにもなったのが正直な所。
SGMRさんが順調にアジ様をゲットしているのを横目にキャスティングを続けたが、一向に結果を出せないまゝ時間が過ぎ、何とかファーストフィッシュをゲットしたのは19:30頃。
その頃、釣れなくなった第一Vゾーンから第三Vゾーンに移動して行ったSGMRさんは、漁師モードに突入。
そんなSGMRさんと張り合う気持ちはサラサラないが、少しはあやかりたいとキャスティングを繰り返したものゝ、忘れた頃に来るアタリを拾うのが精一杯で、日付が変わる頃にやっとツ抜け。
それでも、前回よりは良いと自らを慰めて続けていると、見かねてSGMRさんが隣りにまで来てくれて、手取り足取りでコツを教えてくれた。
そのキーワードはトントントン・スーッ・パッ。
生憎、小生は、教えて貰ったことが直ぐに実践出来る程のセンスを持ち合わせている訳ではない。そこで、その後は釣果を得ることよりもアクションの付け方をマスターすべくトントントン・スーッ・パッを小さく口に出し、目を瞑ってJHの動きを脳裏に描いての復習に注力。すると、タイミング良くアクションを付けることが出来た時には、コツとかチクとしたアタリを感じることが出来る様になった。しかし、この感覚が解り掛けた頃には、東の空に太陽が顔を出して来ており、タイム・イズ・オーバー!!
次回は、トントントン・スーッ・パッを徹底して、何とかものにしてやろうと思いながら、StopFishingとした。
それにしても天気予報のあてにならないこと!!
あれだけズラリと並んでいた傘マークにも拘らず、空はいつまでも晴れ渡り、風は程良く吹き続き、ベタ凪で釣りには最適な状況。まぁ、あの様な予報だったので、広い岸壁にアジンガーはSGMRさんと小生の貸し切りになったと云える面もあるが・・・・。もう少し確度をあげて欲しいものだ。
所で、この日は、図らずもSGMRさんの釣り方を教えて頂いたのだが、これまで思っていた以上に非常に繊細であることが印象的なことであった。
繊細さと云う意味では、小生の釣りの原点のヘラ鮒釣りにしても、フライフィシングにしても、同じ様に繊細な釣りであることに変わりはない。しかし、それらとアジングの繊細さは、少し質の面で異なっている様に思えた。
つまり、ヘラ鮒釣りもフライも、目に見える浮子の動きや水の流れなどの具体的な変化から魚の状態を推理し対策を打ち、釣果に繋げる釣りだと云える。勿論、その様な具体的な変化ばかりではないのは当然だが、浮子の動きや水の流れの具体的なものが大きな要素であることは間違えのない所だと思う。
一方、アジングでは、ロッドを通して手に感じる違和感から全てを判断しなければならない。例えば手に伝わって来た違和感から潮の流れを読み、その上でアジの状態を推理する等、抽象的な違和感を全てのベースにしなければならない釣りだと云えるのではないかと思う。
アジングの経験が豊富なアジンガーやセンスのあるアジンガーであれば、この様なことを意識することなく、釣果を得ることも可能だろう。しかし、長い釣り歴の中でもアジングは2~3年の経験しかなく、ヘラ鮒釣りやフライの方がアジングよりも遥かに短い。その意味でアジングは未だ未だ初心者の域を出ず、判断に偏りがあるかも知れないが、アジングの方がより難しい釣りではないかと思った次第。
まぁ、何れにしても、トントントン・スーッ・パッを早くマスターすべきだと切に感じた1日だった。
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