2022年釣行記(75) – AJ&LEG
2022/12/22
日 時:12月22日(木) 16:45~21:00
潮回り:大潮(↓)
場 所:DKK
釣 果:アジ x 0、ヒイカ x 0
同行者:KMIさん、(IKOKさん)
予報では、木曜、金曜とも南西の風が5~7mの強風になるとの予想が出されていて、釣りをするには、どちらにしてもかなり厳しい条件。しかし、現地に行ってみなければ判らないものゝ、上手く行けば背後の建物や植栽が遮ってくれる可能性はある。
一方、気温の面では、木曜は、昼間の時間帯が最も短くなる冬至に当たるにも拘わらず、夜間の気温は10~12℃とこの時期としては比較的暖かく、対して、金曜日は2~3℃と雲泥の差。となると、寒さとの戦いになる夜釣りをするには、出来るだけ寒さの弱い日を選びたい。
と云う訳で、強風をおして木曜日に釣行することにした。
今回の目標は、久し振りに喰いたくなった刺し身用のアジ2匹、そして、在庫補充用のヒイカ数杯。考えてみれば、時期的にも状況的にも達成するのが極めて難しく無謀とも思われる目標だが、自身の腕は棚に上げて運を信じて挑むことにした・・・・。
15:20頃、自宅を出発し、現地には16:00過ぎに到着。
自宅を出る直前まで雨が降っていたので、先行者は居ないだろうと思っていたのだが、生憎、入り口と最奥に夫々アングラーの姿がある。混雑を避け、ひとり静かに釣りを楽しむために、敢えて雨の日を選ぶ猛者もいるので、先行者が居たからといって、驚くことはないが、これには少々ガッカリ。
岸壁の両端を押さえられては、仕方がない。前々回、ヒイカを5杯ゲットした場所と同じ中央付近の少し入口側に寄った所に道具を置いて、この日の釣り座とした。
この日は、エギ単用のEmeraldas改、スッテ用のTenryu改とアジング用のSoare改の3本のロッドを持ち込み、準備を始め、全てが整った所でキャスティングを開始しようとした時、最奥のアングラーが帰り支度を始めたのが目に入って来た。
準備万端整った釣り座を崩して、今更、移動するのも面倒だ。
このまゝ釣りを続けよう。
しかし、折角、お気に入りポイントが空くのに、見逃すのも勿体ない。
結局、何往復もして道具を運び釣り座を作り直して、改めて、16:45頃、キャスティングを開始した。
その頃は、風を感じることは殆どなく、この状態が続けば・・・と思ったが、17:00頃、KMIさんが姿を現した頃から、時折、強い風が回り込んで来る様になってしまった。
KMIさんは、小生の右側に釣り座を構えてキャスティングを開始し、程なくして豆アジだが、本命をゲット。
それまでヒイカを狙っていた小生は、それを見てアジングに変更。しかし、音沙汰はなく、KMIさんにも後続がない。アジが反応して来るとの確証が持てないので、小生は又々ヒイカ狙いに・・・・。すると、忘れた頃にKMIさんが良型アジをゲット。慌てて、小生もアジ狙いにターゲットを替えたが、反応はない。そこで、アジを諦めてヒイカを狙ったが、結果が伴わない。
こんな状態が、19:00過ぎに、この日で四連荘となるIKOKさんがやって来た後も続き、結局、一番早くからキャスティングを繰り返している小生は、アタリ一つ感じることがなく、後から始めた二人が夫々本命のアジを手にする結果となってしまった。
よくよく考えてみれば、ターゲットを絞り切れないまゝ、狙いをコロコロと替えても、結果が出る筈もなく、正に、二兎を追う者一兎も得ず、虻蜂取らずを実践している様なもの。
アジやその他のターゲットとなる魚の活性が高い時期であれば、この様な釣り方をしても、何とか釣果は得られるだろう。しかし、全体的に活性が下がるこの時期のとしては、誠に不適切な釣り方と云わざるを得ない。こんな事態はこれまで何度も経験して来た筈なのに、学習効果のないことでお恥ずかしい限りで、現場に立つとあれもこれも狙いたくなる高齢者の強欲振りがの結果
20:40頃、KMIさんとIKOKさんは、夫々の釣果を手に引き揚げて行ったが、小生の手には、アジもヒイカもない。それどころか、この日はアタリ一つ感じることなく、4時間近くキャスティングを繰り返して来ているので、彼らと連れ立って引き揚げるのも口惜しい。幸い、風も弱くなって状況は良くなっているので、何とか・・・と老いた身体に鞭打って居残っては見たが、若い頃ならいざ知らず、独り暗い岸壁でキャスティングを続ける気力は、アッと云う間に雲散霧消。21:00頃、仲間に、二兎を追う者一兎も得ずとLineで報告を居れて、一人トボトボと引き揚げて来た。
その帰り道、獣道の様な細い通路を歩いている時、何かに躓いて転倒。
その際、反射的にクーラーを持った右手を突き、そして、更に、3本のロッドを束ねて持っていた左手を突いたので、ロッドを地面に叩き付ける格好になってしまった。
右手は、クーラーの持ち手と本体に挟まれてしまって、強い痛みが走り、左手のロッドは、バッカンのロープが絡んでしまったと見えて動かせない。どうしようもないので、痛みを堪えて、先ず右手を引き抜いて体勢を立て直し、真っ先にチェックしたのは、云うまでもなく、ロッドの状態。
暗い中、ヘッドランプの灯りを頼りにチェックしたが、取り敢えず、破損箇所はなさそうで、一安心。
帰宅後、再度チェックしたところ、転倒による衝撃が原因とは判らないが、Emeraldas改のトップガイドが緩んでしまっていたので、これは後日、修理することにした。
兎にも角にも、釣りに行くに際して、落水する危険性は常に意識をしている所だが、その途中に転倒する危険性が潜んでいるとは思いもしなかった。若い頃であれば、転倒するまでには至らないちょっとした躓きでも、バランス感覚の衰え、足腰の弱った御老体では、踏ん張りが効かなかったのだろう。
自然の摂理で誰もが通る道とは云え、自分自身の老いを見せ付けられる様で、一抹の寂しさを感じた次第。