2014年釣行記(18)-AJ
2014/05/13
潮回り:大潮 場所:孤島 釣果:アジ x 2、メバル 同行者:単独
5月に入ってから、孤島やUMB-FPの釣果情報にチョコチョコとアジの釣果が載る様になって来たので、釣行機会を窺って来た所、南東の風1mとの予報に抗うこと叶わず、まだ時期尚早のきらいはあったが、アジ狙いで孤島に行くことにした。
孤島の岸壁には17:15頃、到着。
見る所、黒鯛狙いのアングラーが4組だけで、Ajingでのベストポイントには誰もいない。早速そのポジションを確保したのは当然だが、南東の方向からは予報とは全く違って強烈な風が吹き付けて来ている。海上に出れば多少風が強く吹くことは覚悟していたが、ここまで強く吹くとは思いもしなかった。しかも、この場所で南東と云えば左斜め前方・正面から吹き付けて来る方向になり極めて具合が悪い。
試しに1gのJHを結んでキャストして見たが、風に押し戻されて全く飛ばない上に、潮は右から左に強く流れている。風は斜め左から右、潮は全く逆の方向でやり難いことこの上ない。
18:00過ぎになり、4組の黒鯛狙いのアングラーの内の2組が引き揚げて行った頃から少し弱くなり始めたので、我慢をしてキャスティングを続けていた所、足許でコツンと本日明確な初めてのアタリ。
反射的に合わせをいれて針掛かりさせた所までは良かったが、抜き揚げる際に痛恨のラインブ・レイク。アタリが出た場所や引き具合から、狙いのアジではないと思うが、チラリと波間に見えた魚体は結構大きく見えただけに、玉網を使わなかったことに悔いが残る所。
20:30を過ぎて、残っていた2組も引き揚げて行ったので、この孤島にただ一人・・・と、若干心細く思っていると、捨てる神あれば拾う神ありで、独りのアングラーの登場があって一安心。
この御仁は小金井のKNKさんと云う方で、小生と同じ様にアジ狙いの由。
この頃から、あれ程強く吹いていた風がピタリと止まって、波も消えて凪状態に状況が変わったのに気を良くして二人並んでキャスティングを続けたが、アタリは全くない。と云うよりも、海からは生命体がいる雰囲気が全く伝わって来ない。
21:10頃になって、1隻の釣り船が15m程離れた所にアンカリングをして釣りを始めた。灯りが届かないので、何を狙っているのか判らなかったが、ロッドを振る際の音から、小生達と同じ様なライト・タックルの様子で、あるいはアジ狙いかも知れない。
21:40頃、キャストしたワームの着水と同時にクンと小さなアタリで、上がって来たのは南蛮漬けサイズの可愛い豆アジ。
豆アジでも数が揃えば立派な土産が出来ると期待したが、その後1匹の同サイズを追加しただけで、後はダンマリ・・・・。
結局、この日は豆アジの他にメバルを追加しただけで、今シーズンのAjingの開幕となり、前途多難を予感させる結果だった。
所で、この日現場に持ち込んだのは、自作ロッドの3本で、昨年のAjingシーズンの途中にデビューしたFalcon改に加えてチタンチップでの第一作目のTenryu改。更に、ブログには発表しなかったがやはりチタンチップ搭載第二作目のEmeraldas改の3本。
Tenryu改は、小生好みの全体として柔らかめの胴調子に仕上がっていて、MHR-KGNでの小振りのメバルやUMB-FPの豆アジ狙いでは大変面白いロッドであると思っている。しかし、少し大きめのアジ狙いを前提とすると、もう少し張りがあって先調子のロッドが欲しい。と云うことで、サーフ・エギング用に保持していたEmeraldasを流用して作ったのがチタンチップ搭載第二作目と云う訳である。
このEmeraldas改は、出来上がって直ぐにMHR-KGNでのMebaringの際に、試用して出来上がりを確認したのみで、この日が待ちに待ったAjingでのデビュー戦だった。
実は、小生はロッドにリールを取り付けラインをガイドに通す作業は、現場に着いてからすることにしていたが、この日は、どう云う風の吹き回しか、現場に到着する前にリールをセットしラインを通してしまった。
そして、そんな状態の3本のロッドを持って現場の岸壁に行ったのだが、これが間違いの元だった。
途中で3本のロッドと3本のラインが絡まってしまい、これを解こうとしていると、何がどうしたのか、パキッと乾いた音がしてEmeraldas改が折れてしまった。
折れて落ちて来たものはティップ部分で、丁度チタンティップとカーボンの繋ぎ目部分が破損していた。当然、その継ぎ目部分にはガイドが来る様に設計しており、そのガイドを留める為のラッピング・スレッドで補強を兼ねていたのだが、その甲斐がなかったことになる。
折れたのは、驚いたことに金属であるチタンティップで、ティップとカーボンの繋ぎを印籠継ぎにするために、ティップ側を細く削り込んでいたのだが、その削り込んで段になった部分で見事に折れていた。
物の弾みとは云え、本格的にAjing戦にデビューすることなく逝ってしまった(涙)ことが、貧果に終わってしまったことよりもショックな出来事だった。