2013年釣行記(38)-FF
2013/06/24
場所:SKM-R 釣果:ナシ 同行者:単独
アオリ狙いではボーズ続きで、6月に入ってから獲物の引きを全く楽しんでいない。
そこで江戸の仇を長崎でじゃないけれど、気分転換の意味も込めてSKM-Rでの今季初のFFをしようと出掛けた。
現地には7:00頃到着を目標にして、5:00頃自宅を出発。
予報では一日中曇りだったが、走り出すとフロントガラスに小さな水滴がポツリポツリと・・・。小生はFFではドライ一辺倒なので雨は願い下げだが、酷くなる様子はない。
まぁ、何とかなるだろう!
釣り場に向かう渓流沿いの道路の高度が上るにつれて、山々の中腹まで雲がドンヨリと垂れ込めていて益々降り出しそうな雰囲気。しかし、ここで引き返す勇気などある訳はなく、兎に角、溪の様子だけでも見ておこうと、何やら自分自身に言い訳をして・・・。
駐車スペースに着いたのは予定通りの7:00頃。地面は濡れ、雲は手の届きそうな高さまで下がっているが、雨は降っていない。
1年振りのウェーダーを穿いて溪に降り立ち、キャスティングを始めたのは7:30頃。
フライは茶色のボディのパラシュート。フライにはそれこそ多種多様なものがあるが、巻き方が簡単で丈夫、しかも水面に浮かぶ際の姿勢も非常に安定しているので、小生は昨年から専らパラシュートフライを使っている。
水量は、岸辺の草が水没しているので、多いのかと思ったが、見覚えのある岩々の濡れ具合から見ると通常よりも少し少ない位。どうも、渇水状態が続いていたので雑草が勢力範囲を拡げた所に、何日か続いた雨で水量が回復したために水没状態になっただけの様。
水温は15℃。
キャスティングを始めて30分位経った頃、流れに乗って流下していたフライがスッと消え・・・。
反射的にロッドを煽ると軽いショックが伝わって来て、今シーズン最初のヤマメだ!
と思ったのだが、水中できらりとヒラを打たれた瞬間にフッと軽くなって、敢え無くフック・アウト。
バラシたこと自体は当然悔しかったが、比較的早い時間からライズがあったので、今年も溪魚達は健在だったかと安心する気持ちの方が強く余裕があった。
所が、それからは全くアタリらしいアタリも出ない。
脱溪点付近に達した時になって、やっと薄日が差して来た上に鉄板ポイントなので、1匹位はフライを加えて呉れるだろうと期待したが、フライを追い掛けて来る溪魚の姿は全くなかった。
増水時には脱溪点にある堰のプールに溪魚が集まることがあり、事実、良い思いをしたこともあるので、念のためチェックして見たが、それも無駄骨。
結局、11:30頃StopFishingとした。
その脱溪点でのこと、堰のプールの際にある大きな岩に腰を掛けて、遅い朝食と云うか早い昼食と云うかコンビニで買った握り飯を頬張っていると・・・。
何やら動く物がチラリと視界を掠め、無意識の内に目をそちらに向けると、1mもありそうな薄茶色の細長い物体がくねくねと身を捩じらせてプールを泳ぎ渡って来て、小生が座っている岩に辿り着いた所。
何よりも蛇が苦手な小生は、頬張ったばかりの握り飯を落とさんばかりに驚き、飛び退いたことは云うまでもない。