2005年 アオリイカ釣行記(29)
2005/12/19
潮回り:中潮 場所:熱海 釣果:860g X 1 同行者:た?ぼ氏
この冬一番の寒波到来で気温がグッと下がり、おまけに西よりの風が強く吹いていて、釣りにとっては最悪の状況。人は、「何もこんな日に敢えて釣行などせずに、暖かい道楽部屋で遅れている鉄道模型の工作をすれば良いのに」と云うだろう。
しかし、多少のことであれば、今は釣りを選びたい。と云うのも、「た?ぼ式チョン・チョン釣法」の威力をまざまざと見せ付けられ、その様子が目に浮かんで来る状況で、それ程までに印象深い釣法を目の当たりにして、そう思っても仕方のない所だろう。釣れなくて喘いでいる小生を横目に、キロ超やキロ・クラスの結果を出した「た?ぼ式チョン・チョン釣法」。その印象は深く小生の心に刻み込まれている。しかも、その生みの親とも云うべきた?ぼ氏も熱海に来ると云う。であれば、是が非でも熱海に来なくてはなるまい。
と云う訳で、先週に引続いての熱海釣行である。
午後10時半、熱海到着。防波堤の上はビュンビュンと風が強くて、身体が持って行かれそうになる。そう云えば天気予報では海上の風速は15?20mとのこと。一寸した台風並だ。
流石にこんな天候の中、誰もいないだろうと思っていたら、物好きな人は何処にでもいるもんだネ?。防波堤の根元付近に活き餌釣りの浮木が赤く海面に漂っている。その赤い光を右手に見ながら防波堤の先端に向かって進んだがその人以外は誰も居ない。と云うことは、今日この時間でこの広い釣り場にはたった二人の釣り人しか居ないことになる。
風が強い中、先端の灯台の基礎部分に道具を収納し、右側テトラに釣り座を構えて、第1投。第2投・・・・。
程なく、た?ぼ氏が登場。た?ぼ氏はテトラを挟んで左手の先端に入釣。暫くの間、四方山話をしながらキャスティング。しかしこの強風、た?ぼ氏の所だと左真横からの風になるので釣り難いだろうと思っていたら、案の定、場所探しで留守にされている様子。
小生は小生で、最高のポイントを確保したにも拘らず、気配が全くないのに嫌気が差して、釣座変更。しかし、テトラの上に出ると強風が吹いており、場所が極端に限られてしまう。結局気が付いたら、た?ぼ氏と入れ替わる形となっていた。
そして、またもや「た?ぼ式チョン・チョン釣法」の本領発揮。小生が諦めたあの場所で、見事にキャッチ。アオリイカではないとのことだがこの最悪の状況下、お見事としか云い様がない。
こんな状況が続き、小生の集中力も徐々になくなり、今日こそは何があってもチョン・チョンだと決めていた筈なのに、気が付くといつの間にか、ビュン。いつものシャクリに戻っている。
途中の休憩時間、又々熱いコーヒーを頂きながらた?ぼ氏一家と談笑。寒くて釣れない中、こんなことをしていると益々気持ちが萎えて来るが、気分転換にはうってつけ。と、た?ぼ氏がX‘masプレゼントを持って来たと仰る。見るとアオリイカのピン・オン・リール。しかも皆さん同じものを胸に付けておられ、これを付けておくと〇ボーはないとありがた?い啓示。
ありがた?く頂いて早速胸に付けて、キャスティングの再開。しかし、駄目なものは駄目。全く音沙汰がない。
釣れないなら釣れないで後々のために、他の場所の様子を見ておこうと、防波堤の根元付近にまで大きく移動。入釣出来そうなテトラを探しながら、防波堤の中央付近にまで戻って来た所で、釣りやすそうな場所を発見。
何度かキャストし、着底を待っているとグンッとひったくる様な魚信。所が集中力が切れて惰性でボーッとしていた所にこんなはっきりとした魚信があっても乗るものじゃない。敢え無く空振り。これで、多少集中力が戻り、少々重めのエギをつけてキャスト。上手い具合に背中から吹いて来る強風に乗って、ラインが出切ってしまう程の遠投。
着底を待って2?3回シャクッた所で、ラインに妙な感じが伝わって来る。
ウン? 軽く合わせるとティップが止まるが、いつものドスンではない。そのままラインを張っていると、ジッとドラグが短く鳴る。
オッ、イカ様だ!!
慎重に巻き寄せて来ると紛れもないアオリイカガが未だ暗い海面に出て来た。掬って見ると思った以上にズシンと重い。玉網には型の良いオスのアオリが鎮座している。た?ぼ氏に頂いたピン。オン。リールのご利益があったと云うもの。このお守りがなければこんなに厳しい状況で釣果がある筈はない。
「アオリイカ釣行の時は必ず肌身離さず持って行こう」
喜び勇んでた?ぼ氏に見せに行くと、その時点でアオリを2杯、アカイカの類を3杯出したと云う。
負けましたネ、またもや。