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2016年釣行記(38) – AJ

2016年 Ajing 釣行記

潮回り:大潮(↓↑)
場 所:孤島
釣 果:アジ x 1、黒鯛 x 1
同行者:SGMRさん、OHTさん、(KNKさん、KIさん)

空読さんに譲って頂いた8326#1Bで作ったショート・ロッドをデビューさせて以来、孤島でのアジングでは一桁台の寂しい釣果が続いており、短さを活かした釣りが出来ずにいる。そこで、今回は心密かにツ抜けを最低限の目標として17:00過ぎに、先着していたOHTさんに迎えられて到着。

釣り場には、ウィーク・デイにも拘わらず、結構沢山のアングラーの姿がある。その殆どが黒鯛師で、競合するアジ狙いは、見るところOHTさんの他に若い二人のアジンガーと最も航路に近い先端のサビキ師の4人。

風はほゞ正面になる南東の風だが、釣りの邪魔になるほど強くはない。海は濁りが若干強い様に見えるが、かえってアジの警戒心がなくなって良いかも知れない。といつもことだが、釣りをする前は至って前向きな考え方。

最近の日没時刻は19:00頃なので、到着した頃は未だ明るいが、OHTさんは既に釣果を出しているので、直ぐに支度をしてキャスティングを開始。
カウント・ダウンをしながら、先行しているOHTさんや若者二人の様子を観察すると、ポツリポツリとアジを掛けている。こんなに明るい内から出ると云うことは、アジの活性は高い。これならばツ抜け達成は確実だろう。
事実、程なくして小生にもコンタクトがあった。これは合わせ切れなかったものゝ、釣りは始まったばかり、と余裕を持っていたが・・・。

18:00過ぎに黒鯛師の殆どが引き揚げて行ったのと入れ違いにSGMRさんKNKさん、KIさんその他4~5名が登場。その殆どがアジンガーで岸壁の表側はアジンガーがズラリと並び、まるで週末の釣り場の様相。
小生は気が付かなかったが、好釣果の情報でも流れていたのだろうか?

続いて来る筈のアジからのコンタクトを期待しながらキャスティングを続けている内に時間は過ぎて日没時刻の19:00を過ぎた頃。
さぁ、これからだと気分も新たにアタリを待っていると、ムズッとはっきりとしたものではないが違和感が伝わって来た。反射的に合わせを入れた所、ガチッとロッドが止まってしまい・・・・。
ありゃ、根掛かり?
と、思ったが、ラインを張っていると明らかにロッドをジワーッと絞り込む重たい動きが伝わって来て、根掛かりではなく、何かが掛かったことは判った。だが、左右に動き回るサバではないし、シーバスの様なスピード感のある引きでもない。しかし、やたらとトルクのある重たい引きがある。

AJ-2016-019何度かラインを引き出されしてやり取りをした結果、海面にちらりと姿を見せたその主は、良型の黒鯛で、OHTさんの玉網入れで取り込んだのがこの写真。SGMRさんのスケールで測ると45cm程の良型。
それにしても0.3号のエステル・ラインで良くも取り込めたものだ

この日初の釣果が良型の黒鯛。しかし、アジ狙いからすると立派な外道で嬉しさも半分と云った所。
気を取り直して、アジのアタリを求めてキャスティングを続けたが、その頃から周囲のアジンガーもロッドを曲げる様子がなくなってしまった。
孤島の住民と云っても良い程通い込んでいるSGRMさんや明るい内は好調だったOHTさんも首を傾げるばかり。

その内、風もなくなり海はノタリノタリと春の海の様相に変わり絶好のアジング条件となったが、海からは生命感が消えてしまい、代わりに夜光虫の帯が目の前に広がり始めて、キャストしたラインにベッタリと付着しているのが判る程。
波の刺激で青白く光る夜光虫は幻想的と云えば幻想的だが、この夜光虫が赤潮の原因になると考えると、アングラーとしては願い下げにしたい所。或いは、生命感がなくなりアジからのコンタクトがなくなったのは、この影響が既に出ているのかも知れない。

浜アジを求めて大挙してやって来たアジンガー達はなすすべもなく、釣り座を離れて釣り談義をしたり、夜食を喰ったり、あるいはごろりと横になって休んだりと岸壁には弛緩した空気が蔓延する始末で、日付が変わり、明け方に近付いても状況は一向に改善しないまゝ。

4:00頃、日の出時刻間近になり周囲が明るくなって来た頃、先端のサビキ師がパタパタとアジを揚げ始めたのを機に、隣りのSGMRさんが掛け、小生にもこの日最初で最後の獲物が掛かった所で、地合いは去って行った。
それでも未練たらしく、5:00過ぎまで粘ったが、その甲斐もなくStopFishingとして、肩をガックリと落としてスゴスゴと引き揚げて来た次第。