ロッドクラフト(1)事始め
2013/11/09
最近は、空読さんに手解きを受けた極めて小さなアタリを取るアジングの面白さに嵌ってしまっているのだが、師匠の空読さん等はメタルトップのアジング・ロッドを自作までして、その道を究めようとされている。
元々物造りが好きな小生としては、その昔、ヘラ竿を潰してフライ・ロッドを作ったことがあるだけに、いたく興味を持っていたが、この歳になってこの道に嵌るのもどうかな?と思い、敢えて見ない振りをしていた。
そう思っていながら一方で、空読さんがメタルトップに使った形状記憶合金を通販で買ってしまっているのだから、我ながら呆れてしまうのだが・・・。
そして先日偶然孤島でお会いした海猿さん—-この方の影響で空読さんがロッドクラフトに手を染める様になった由—-のロッドに触れさせて頂いた時の衝撃。
海猿さんは現場に4本の自作ロッドを含む5本のロッドを持ち込んでおられたが、その自作ロッドの1本を手にした所、ロッドの重さを全く感じなかった。
正確に云うと、自重そのものが軽いことは当然として、リールをセットした時の重心の位置がロッドを握るリールの足付近に来ているために、先重り感が全くなくて、まるでリールだけを持った様な、そんな感覚に寧ろ違和感を覚える程だった。
帰宅後もその感覚が残っており、気が付けばロッドクラフトやロッドメイキングをキーワードに検索して、色々と情報を集めていた。
ロッドクラフトをする際に、最も問題になるのが素材のブランクの入手方法で、ロッドの性格を決める最重要なパーツだけに、スペックやベントカーブのグラフを見るだけの見ず転で通販に発注するのは避けたい所。
どうしようかと考えている内にフト思いついた。
昔、やっていたバス・ロッドで使えそうなものはないだろうか?
引っ張り出したロッドの中にFALCONのTournament Soldier ULR-60があった。このロッドは当時としては珍しくUltra Light Rig、つまり今で云うFinessFishing用のロッドで、負荷ルアーウェイトは1/32~3/16ozと印字されている。グラム換算では0.88~5.32gとなるのでこれを改造する手がありそう・・・。
と云う訳で、手始めにこのロッドのガイドをやグリップを交換して見ようと考えた。