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2023年釣行記(49) – TC

2023年 Touching 釣行記

日 時:08月15日(火) 18:00~21:00
潮回り:大潮
(↓)
場 所:UMB-FP
釣 果:タチウオ x 1
同行者:単独

お盆のこの時期に殺生をするのは憚られるが、昨年と同じ様に両親の墓参りをした帰りに寄り道をして、UMB-FP刀狩りをする積りにしていた。所が、生憎、台風7号が関東地方を直撃するタイミングと重なってしまい、釣行するしないは台風次第。場合によっては週の前半の釣行は諦めることも考えていた。
結局、この台風は大きくそれて紀伊半島に上陸して行ったため、住んでいる地域にはそれ程大きな影響はなかったが、それでも台風の余波で南風が4~5mと強目に吹く予報。となると、UMB-FPでは横風になるので釣り辛い。一方、UMKZ-Pであれば、まともな横風ではなく斜め右後ろからの風になる。この釣り場は、何年か前に不愉快な思いをして以来、足を向けることはなかったが、今回は敢えて行くことにした。

17:30頃、現地の駐車場に到着。直ぐに車を止めて、釣り場となる岸壁を見渡すと、やはり考えることは皆同じと見えて、大勢のアングラーが竿を出しており、ちょっと見ただけでは、割り込む余地はなさそう。しかも、強く吹いている筈の風は、それ程でもない。
この程度の風なら、UMB-FPでも釣りになる・・・と直ぐにUMB-FPに転戦することにした。

17:45頃、UMB-FPに到着し岸壁に出た所、こちらでの風は予報通りかなり強く吹いている。車で5~10分程しか離れていないのに、これ程違うとは思いもしなかったが、仕方がない。そのまゝクーラーやバッカンを積んだキャリヤーをゴロゴロと引っ張って、釣り座となるスペースを探して歩き始めた所、第一スロープを下り切って7mほどの所に、帰り支度をしている親子連れを発見し、その後に釣り座を構えることにした。
しかし、その釣り座の左側には、東南アジア系のカップルが、中国語や韓国語でもない聞き慣れない言葉を交わしており、右側には金色に染めた長い髪、耳にはピアスをしてサングラを掛けた見るからにヤンキーと云った風体の若者が居て、釣り座を構える場所としてはもう一つ。とは云え、UMB-FPでの刀狩りとしては、小生の最も気に入ったポイントなので、隣りのアングラーのことは考えず、釣りに集中することにした。

18:00頃、まだ明るい時間帯なのでボトムに付いているタチウオを狙うために、Sephia S809M/Fのロッドに20gのメタルジグの組み合わせでキャスティングを始めた。
所が、一投目から根掛かり。手前は根がキツイことは分かっていたが、沖目も同じ状態であるとは思っていなかったので、これにはガッカリ。何とか根掛かりを外してメタルジグを回収し、直ぐに快適波止タチウオテンヤSS2Sに切り替えた。

11gしかないテンヤでは、右から左の強い横風に流されるが仕方がない。右隣りのヤンキーとお祭りをしない様に気を付けて、少し右向きにキャストして風をいなす様にしたが、覚悟していた通りタチウオからのコンタクトがない。
そのまゝキャスティングを繰り返したが、どう云う訳か、数投した所で早くも気持ちが萎えて来てしまった。そこで、背後のウッド・デッキに腰を掛け、少し早めだが、夕食のパンを齧って気分転換を図っていると、ヤンキーが話し掛けて来た。本命のタチウオならぬヤンキーからのコンタクトに、些かびっくりしたが、実際に話しをしてみると人懐っこい好青年で、暫くの間、二人並んで腰を掛けて釣り談義を楽しんだ。

19:00頃、何やら霧状のものが微かに顔に当たって来る様になって来た。頭上には黒い雲が一面に広がってはいたものゝ、最初は、波飛沫だろうと気にもせずにトイレに行ったのだが、トイレから出てみるとかなり強く雨が降って来ているのに、びっくり。
慌てて釣り座の背後にある東屋に駆け込んで雨宿りをしたが、ものの2~3分の間にびしょ濡れになる程の降り方。家を出るときにチェックした予報には、傘マークがなかったので安心していたのだが、台風7号の影響なのだろう。
隣りのヤンキーや同じ様に逃げ込んで来た数人の若者アングラーと釣り談義をして雨が上がるのを待ったが、お互いに面識のない者同士が、直ぐに打ち解けあって、共通の趣味である釣りについて色々と話しをするのが殊の外楽しかった。
そして、雨が上がると、夫々の釣り座に向かって散って行き、また、降って来ると東屋に逃げ込んで、釣り談義の続きで時間を潰し・・・。

こんなことを2度、3度と繰り返して20:00を回った頃。
タチウオが回って来るとしたら、この時間だろうヤンキーに話しながら、釣り座に戻って一投目。
いつもの様に軽くリフト&フォールを繰り返しながらリーリングをしていると、何やら違和感が伝わって来て、??と思った次の瞬間コツ。
典型的なタチウオのアタリにあわせも決まって、大きくロッドを曲げながら、来たよ!!ヤンキーに声を掛けていた。
抜き上げた銀色に輝く獲物は、指3本強でまあまあのサイズで、釣ったら上げるよと云っていたので、これはヤンキーにプレゼント。

そして、2投目。
思い掛けなく連続してコンタクトがあり、あわせも決まったと思ったが、タチウオの重さを感じた途端、ドラグがジーッとなり、次の瞬間にはフッと軽くなって、敢え無くフック・アウト。原因は、1匹目を掛けて取り込んだ際に緩めたドラグを締め忘れたことで、悔やんでも悔やみ切れないケアレス・ミス
しかし、連続してコンタクトがあったので、群れが回って来ていると気を取り直してキャスティングを繰り返したが、その後は音無しの構えになってしまった。

それでも、諦めずにキャスティングし、小さくリフト&フォールを続けていると、コツ。
残念ながら、これは空振りだったが、前回よりはタチウオが居る気配がある。期待を胸に続けていると、キャスティングの度に切れ藻テンヤに引っ掛かって来る様になってしまった。キャストして軽いアクションを付けながらリーリングをしていると、ジワーとした重さが伝わって来て、来た!!
喜び勇んであわせを入れると、掛かって来たのは切れ藻の塊でガッカリすることの繰り返し。

その内、切れ藻は流れ去ってくれるだろうと期待をしながら、切れ藻を回収していたのだが、21:00になっても途絶えることなく邪魔をして来るのに気持ちも切れて、ヤンキーと二人仲良くStoFishingとした。

例年になく調子が上がって来ないUMB-FPタチウオだが、前回は1回しかなかったコンタクトが、今回は3回もあった。これを以って回復途中にあると考えるのは早計の至りだが、釣りのターゲットが乏しいこの時期のこと故、暫く、通うことにしようと思う。