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釣行記(30)

2006年

潮回り:小潮  場所:八丈島  釣果:ナシ 同行者:単独

出張で八丈島に行くことになった。どう見ても仕事は午前中で終わり。帰りは早い飛行機でも16:10。となれば、午後からは自由時間。こんな絶好の機会を逃す手はない。
と云うことで、防寒着やロッド、エギなどをボストンバッグに詰め込んで、準備万端。
仕事の荷物よりもズット多くなってしまった釣り用の荷物を肩に担いで、未だ暗い午前6時に家を出発した。
結論から云うと、駄目。
八丈島行きを決めた時の天気予報では「晴れ」だったのに、その日が近付くに連れて「悪く」なり、昨日の予報では「曇り時々雨」。
それでも、何とかなるかも知れないと期待を抱きつつ羽田に着いて見ると、八丈島の視界が悪ければ引き返すことがあるとのアナウンスが盛んに流れている。
ウッ。そんなに天候が悪いの?
それでも飛行機は予定時刻通りに離陸し、八丈島上空に差し掛かると、機長から視界が悪いので上空で旋回して天候の回復を待つとのアナウンス。確かに機体はガクンガクンと揺れるし、窓から外を見ても窓ガラスが曇った様に真っ白で、全く視界が利かない
着陸予定時刻を15分程過ぎた頃に、着陸態勢に入るとのアナウンス。揺れながら低い雲を付き切ると、辺り一面ウサギが跳び回っている。
着陸後、レンタカーに乗り込んだ辺りで、今度は横殴りの雨。ワイパーも利かない程。
それでも、予定の仕事をこなしている内に、何とか雨だけは上がり、所々、雲の切れ目から青空が覗きだし虹さえ出て来た。そうなると、萎んでいた期待が再度膨らみ出したのは云うまでもない。
さて、午後1時過ぎにやっと仕事が終わり、神湊港に向かうと。強い風がまともに吹き付けて来ており、大きなうねりが打寄せ、当然、誰も釣りをしていない。
早々に諦めて風裏となる八重根港に転進。こちらでも風の強さは変わらないものの、岸壁の先端ではフォローになる。しかし、その様な場所には当然釣り人が入っていて、気の弱い小生はその間を割って・・・なんて出来る筈がない。
他に入れそうな場所を求めて、カーナビを頼りにウロウロして見たが結局見付けることは出来ずに、予定より1本早い便で帰京して来た。