2020年釣行記(34) – AJ

2020年 Ajing 釣行記

日 時:07月12日(日)~13日(月) 18:30~06:00
潮回り:小潮(↑↓)
場 所:孤島
釣 果:アジ x 1、メバル x 1、カサゴ x 多数
同行者:AKT、INUE、YGW、(IKD、KRT、YRO)各氏

先週の孤島アジングは、強い雨風の予報が出ていたので、高齢の身には無理は禁物と考えて已む無くパスさせて頂いた。所が、後日聞いた話では、実際には風も雨もなく、しかも、爆釣の結果だった由。釣りの世界には良くある話しだが、それを後になって聞かされると、やはり心穏やかならざるものがある。表面的には武士は食わねど高楊枝で冷静な素振りをしていたが、内心では切歯扼腕。多少の無理は覚悟の上で行くべきだったと後悔しきりだった。
そして、今回の孤島アジングだが・・・・。
YGWさんから声を掛けて頂いた6月末の頃の予報では、喜んで釣行するには少し躊躇する様な状況だったが、釣行日が近付くにつれて良くなって、最終的には、雨はなく風も2~3m程度。気になるのは、向きが真横からになる北東の風と云う点だが、強さが2~3mならば、何とかなるだろうと前回の悔しさもあったので、今回は参加させて頂くことにした。

孤島の突堤には、AKTさんIKDさんの出迎えを受けて18:00過ぎに到着。
いつものことだが、AKTさんIKDさんには、重たい荷物を街灯下まで運んで頂き、本当に有難いこととこの場を借りてお礼を申し上げる次第。
このお二人の他、2段高くなった街灯下からニコニコと手を振っているYROさん、声掛けをして頂いたYGWさん始めINUEさんKRTさんの姿もあって、これでいつものメンバーが勢揃いした格好で、楽しい一晩を過ごせそう。

所が、小生の到着と殆ど時を同じくして、まるで小生が連れて来たかの様に冷たい北東の風が強く吹き出して来た。空には黒っぽい雲が流れていて、丁度寒冷前線が通過している時の様な状況で、これにはビックリ。
自宅を出る直前に見た予報では、夕方頃に傘マークはないものの降水確率が50%の時間帯があったので、恐らくこれが当たったのだろう。であれば、一時的なものである筈で、暫く待てば回復する・・・・。しかし、雨こそ落ちて来ないものの、風は弱まるどころか、益々強くなり、海はバシャバシャと波立ち、白いウサギがあちらこちらで飛び回る始末。

真横からの爆風で、しかも、足場が高くて海面から距離のある孤島とあっては、小生の出番は到底ある筈もなく、この時点でモティベーションは急降下。仕事の都合で20:00頃に揚がると云うYGWさんと一緒に引き揚げようかと思った程。

そんな状況なので、釣り支度をする気持ちにもならず、専ら皆と当たらない天気予報をネタに釣り談義をしていた。しかし、こんな中でもロッドを振っているINUEさんYGWさん流石に上手い人はこんな場合でも、ロッドを振るんだなぁと半ば呆れながら感心していると、INUEさんが丸々と太ったアジを抜き揚げ、それを見てAKTさんYROさんが改めて釣り座についてアジングを開始。
20:00に引き上げるにしても、何もせずに尻尾を巻く訳にも行かないと、持ち込んだ4本のロッドの内Falcon改にのみラインを通し、YGWさんの助言で重たい3.0gのJHをセットしてキャスティングを始めたが、小生の腕では如何ともし難く、ただただ風に弄ばれるだけで何をしているか判らず仕舞い。

20:00を過ぎた頃、YGWさんが引き揚げて行き、突堤には、本命のタチウオのアタリがないので引き揚げるかどうするか散々迷っていたKRTさんを含め、我々6名と初めて顔を見るアジンガーの4人、そしてヘチ釣り師の11人で、夜を徹することになったが、天候は一向に改善する気配はない。

やっぱり引き揚げるべきだったと後悔する気持ちはあったが、居残ることを決めた以上、何もせずに朝を迎える訳には行かない。覚悟を決めてキャスティングを続けたが、まぐれアタリもない。

そうこうする内、21:30頃になって、ポツリと手の甲に当たるものがある。時間的には満潮時刻間近なので、波のシブキだと思ったが、どうやら空が泣き出した模様。暫く我慢をしてキャスティングを続けていたが、雨粒は大きくなって来る上激しさも増して来て、とうとう耐え切れず、構築物の陰で雨宿りをすることにした。
構築物の陰とは云え、屋根がある訳ではないが、この時ばかりは強い横風のために雨が横殴りになるのがかえって幸いで、風裏に入れば何とか雨は凌ぐことは出来た。しかし、時間の経過と共に雨脚は益々強くなり、遠くのビルの灯りは完全に雨のカーテンに隠れてしまい、ライトを照らすと白い壁が浮き上がって見え、アッと云う間に周囲は水浸しになり、バッグの中も濡れて来る始末。
九州地方や長野・岐阜に被害をもたらした50年に一度の大雨これまでに経験したことがない位の大雨とまでは行かないだろうが、それにしても凄い雨だった。しかし、降りしきる雨を物ともせずに黙々とキャスティングを続けていたIKDさんINUEさんの後ろ姿は、悟りを開いた坊さんの様で、思わず手を合わせたくなってしまった。

そんな強い雨も、日付が変わる少し前に上がったが、強い北東の風は相変わらず止むこともなく吹き続けており、潮は下げに入っているので、海面までの距離が広がるため、益々風の影響が強く出る様になる。そこで、気分転換を兼ねて、釣り座を裏側の陸寄りに移して再開したが、一向にコンタクトがない。
普段であれば休憩に入って一眠りする所だが、至る所水が溜まっている上、風を避ける場所もない。仕方がないので、小生には珍しく粘りに粘ったが、全くアジには相手にされず、ロッドを曲げてくれるのはカサゴばかりでウンザリ。

空が白み始めた頃になって、この日のアジングを諦め、裏側の釣り座を撤収して元の場所に戻った所で、時合が来たと見えて、代わる代わるロッドを曲げだした。
そんな中に居たAKTさんが、釣り座を譲って呉れた所で、この日最初で最後のアジの引きを味わうことが出来た。時刻は道具の片付けに入るべき05:00を少し回った頃。

それにしても、孤島に通う様になって何年も経つのに、この嫌われ様はどうしたことだろうか?
前回、前々回と2回連続でパーフェクトに抑えられ、3度目の今回は、雨風はないとの予報にやる気満々で来たのに、この体たらく。今回は辛うじて9回の裏に、何とかバント・ヒットでパーフェクトに押さえ込まれることを回避出来たとは云え、精神的にはにはパーフェクトを喰らったと変わらず、実質的には3連続パーフェクトの敗戦。
YGWさん他の手練れの皆さんと同じ位とは、到底、云える筈もないが、せめてツ抜けぐらいはしたいし、させて貰いたいものだ。

所で、今回、自宅を出る間際に降水確率50%の予報を見て、念のためと思ってバッグに入れて来たレイン・ウェアがあったので助かった。
昼間は30度越えの猛暑だったので、防寒対策など念頭になく、雨に濡れるのが嫌で、急いでバッグに放り込んだのが幸いした。濡れた身体に、止むことなく吹き付けて来る冷たい北東の強い風、加えて、明け方の冷え込みで、もし、レイン・ウェアがなければ、ひょっとすると新聞種になっていたかも知れない。
と考えると、INUEさんを見倣ってもう少し慎重に考えるべきかも知れない。

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