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2009年釣行記(5)

2009年 釣行記

潮回り:大潮  場所:ENUR  釣果:ナシ 同行者:単独

立春は過ぎたけれどまだまだ寒い中、暖かい布団に包まっている方が『よっぽど幸せ!!』 と誰しも思う。
ところが、海からの誘惑には勝てず、世の中が寝静まった頃に出発するアングラー・・・・・・。

小生は、少なくとも3年はイカを追い掛け回しているのだが、これと云って気に入ったエギは持ち合わせていない。 どんなに渋い状況でも、これさえあれば何とか出来ると云ったファイナル・ウェポンの1本や2本はあってしかるべきなのに、生憎、それがない。
結局は、使い込んだエギがないことに起因すると思う。

つまり・・・・・・・・。
「このダート・アクションがイカにアピールし、スレたイカも思わず抱き付きます」のキャッチ・コピーに、思わずリアクション・バイトしたのはイカではなくて小生自身。
しかも、このキャッチ・コピーに書かれたエギを買うのも、インターネットの発達した現在は、ボタン一つで買えてしまう手軽さ。 わざわざ時間を掛けて販売店にまで出掛けて行く必要がない。 パソコンの前に座ったまゝで済んでしまうのだから、こんなに手軽なことはない。
しかも、支払いは数字を打ち込むだけなので、紙幣を手にすることもない。 実際に財布を覗き込んで現金を取り出すのであれば、財布の中身の多寡によって自制も多少は働く(筈?)のだが、良くも悪くも現実感が全くない買い物となってしまう。
更に、送料と代金の振込銀行手数料は、こっちが負担するのだから、1本、2本じゃ割高になるので(と言い訳をして)、ついつい纏め買いをしてしまう。
まるで、ブレーキが効かないクルマに乗っている様なもの

こうして手に入れたエギを使いこなすにも、多少の時間は必要なものだけど、いつも結果が出せないヘボ・アングラーはちょっと使っただけで、釣れないことをエギのせいにしてしまい、それこそ、とっかえひっかえ。 そして雑誌のキャッチ・コピー・・・・・、と見事に泥沼のサイクルに落ち込んでしまう。
で、気が付いたら、いつの間にかエギの在庫が膨らんでしまっていたと云う次第。

そこで心機一転。 エギのメーカーを一つに絞り込むことにした。 絞り込むと云っても、標準的なもの、軽いもの、重いもの、ダート方向の異なるものと同じサイズであっても4種類もあるので、使いこなすには相当の努力が要りそうだ。

そんな訳で、あんなこんなで増えてしまったエギを整理することにし、さるオークションに出品した。
そして、落札して下さった方に、奄美大島の恐らくお名前から判断して女性と思われるアングラーがいた。 しかも、エギが届いた夜に釣行して1.6kgをものにしたとの連絡まで頂いてしまった。
小生が使いこなせずにいたエギで、女性でありながら、いとも簡単に結果を出される腕前も大したものだが、コタツで丸くなって居ようかと云う関東地方に比べて季節の進みの早い南国での釣果に、南北に長い日本を改めて感じさせられた次第。

こんな連絡に刺激されてか、先週3人の若者が盛んにシャクッテいるのを目の当りにしたせいか、シャクることを目的に家を出た。
場所は湘南でも屈指の激戦区のENUR。 いつもはシャクることを目的にと云いながら、釣る気マンマンなのだが、今回だけは釣ってやろうと云う気持ちは殆どなかった。

ポイントのENURには、1:00頃到着。 駐車場には5-6台の車があったが、満月の光に照らされた突堤中ほどに1人の影だけ。
空いている突堤の先端に陣取ったが、海に向かって右側はテトラが崩れ落ちており、かつて小生の実績のある斜め右前方は塞がれてしまった格好。 無理をすれば何とかなるかも知れないが、安全にキャスト出来る方向は中央から左側に限定される。
余り強くはない風はフォロー。
ほぼ貸切り状態の先端から扇状に探りを入れたが、どの方向も根がきつい。 そう云えば以前ここに通っていた頃にも根がきつくて往生したが、今回も4投目でロスト。
2:00を回った頃、風が少し強くなって来た。 背中で受けているのでそれ程影響はないとは云え、体感温度は急低下。 それでも我慢をしていたが、やがて指先がジンジンと冷えて来たのでStopFishingならぬStopCasting