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2009年釣行記(9)

2009年 釣行記

潮回り:大潮  場所:TKUR  釣果:400g X 1 同行者:単独

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2009年の幕開け。最初に来て呉れたのがこの娘。
去年はキロ・オーバーからのスタートだったので、それと比べると些か物足りないが、考えてみれば8連敗中の身。一昨年の黒星街道の二の舞になり兼ねない所だったので、最先の良いスタートが切れたと思うことにしよう。

実は今年で目出度く現役を引退し、晴れて毎日が日曜日の身になれる予定なのだが、新年度に入ったこの時期にも拘らず後任者が決まっておらず、来月中旬の役員会に上程出来るかどうか・・・・。
所詮は偉い方々が決めること故、ヤキモキしていても始まらないとばかりに、余っている有給休暇を取っての釣行と洒落て見た。

釣行前のお決まりの儀式、ネットで天気予報をチェックした所、MyPoint方面は風が2-3mと微妙な様子。ならばと伊豆半島東側を南に下がったPointは1m。と云う訳で長駈KTS-HKTに釣り場を設定し、ちょっと早めの1:30に出発。

平日の深夜と云うこともあり、道路状況はすこぶる順調。頭上には満月が煌々と輝き、西湘バイパスの吹流しは多少吹かれているものゝ、先々週と比べれば全く問題なし。
と云う訳で、真鶴駅前の交差点を急遽左折れし、いつものポイントに入った。

真正面の雲一つない空には絵に描いた様な大きな満月が浮かび、まったりとした春の海にはキラキラと輝く帯が足元から対岸まで真っ直ぐに延びている。
余りの素晴らしさに釣り支度をすることも忘れて、暫し見とれていた。

実際にキャスティングを開始したのは4:00少し前。
手前から扇状に探って行くが、らしき気配は感じられない。
江之浦沖の海水温も15度半ばから場合によっては16度になって来ているので、ソロソロ寄りを見せても良いと思ったが、未だ少し早いのか?
満月が対岸の山陰に沈み日の出を迎える頃、正面に定置網のブイが見えなくなっていることに気が付いた。
定置網が入っていることは潮通しも良く、魚の回遊も良い証拠なのだが、その定置網がなくなったと云うことは、漁師も諦める位に状況が悪いのか?
はやり伊豆半島を南下すべきだったのかと後悔しても、これから行くのでは遅過ぎる。

そこで、昨年の幕開けでキロオーバーを出した所だけに諦め難いものはあったが、思い切って定置網があった付近に場所を移動することにした。
所が、ゴロタ浜を横切り波に洗われそうな低い磯に乗ってキャスティングを始めた頃になって、風が吹き出した。
移動前のポイントであれば完全にフォローの風になるのに、場所を替えたここでは右から左の真横からの風。更に悪いことには、強さが徐々に増して来る。
風に大きく湾曲したラインに引っ張られてエギの着底も覚束ない。
7:00過ぎ。風がふと止んだ隙にキャストし着底を待って2シャクリ目、ガツンと止まったロッドにグィーン・グィーンと生命体の反応。
忘れ掛けていたこの感触・・・・・。

上がって来たのはメスだったので近くにオスが居る筈だと期待したが、見事に外れ、その後は何事もなく9:00頃にStopFishingとした。

2009年釣行記(8)

2009年 釣行記

潮回り:若潮  場所:SBNHM、SSHM  釣果:ナシ 同行者:単独

エギングは、漁港の突堤から地磯そして今ではサーフにその舞台が移って来ているらしい。
と云う訳で、今回は以前からやって見たかったサーフにトライ!!

仮眠を取って1:30出発。
車のナビで目的地をセットすると距離は110km程度で、熱海や網代と変わらないのに、東名高速を使うとなると何故か遠征する気分になるから不思議なものだ。
現地には3:30頃に到着。
ネットで色々と調べても判らなかったSBNHMの駐車場は、案の定、入口が鎖で施錠されている。見れば21:00から6:00までは閉鎖と小さな看板が掛っている。仕方がないので6:00まで休んでいようかと考えたが、海を目の前にして休める筈もなく、付近の探査の積りでゆっくりと車を走らせていると、海岸に向かっている狭い未舗装道路を発見。
その道路の突き当たりに沼津ナンバーの車がとまっているので、見習って付近のちょっと広くなっている場所を選んでこっちも駐車。

さっそく、ヘッドランプを手に防波堤に上がって様子を見ようとウロウロとしていると、自転車に乗ったお巡りさんが近づいて来て、職質されてしまった。真っ暗な中釣り道具も持たずにウロウロしている輩を見れば、当然のこと。寧ろ、職質もしない方が不自然な状況で、こっちも職務に忠実なお巡りさんに敬意を表して、直ぐにゴールド免許を提示し身元を明らかにした後、暫く歓談。若いけれど感じの良いお巡りさんだった。

海の様子は結局全く掴めず、車に戻って明るくなって来るのを待っている所に、沼津ナンバーの車が小生の前に駐車し、若い男性が直ぐに出て来て釣り支度を始めた。
ターゲットは? と注意しているとエギを取り出したので、様子を尋ねるために声を掛けると・・・。
まだ、早い様だけれど、ソロソロじゃないかと思うとのことで、こちらも早速支度をして海岸へ。

薄明かりの中防波堤から海を見ても人影が見えない・・・・・と思ったが、実はそうではなかった。
波打ち際まで100m程の砂利の浜が、波打ち際でストンと人の背丈程落ち込んでおり、人影はその陰に入った格好になっていて見えなかっただけで、10-15m間隔で遥か彼方まで続いている。流石に人気スポットだけのことはある。

その間隔が少し開いた所に入らせて貰い、第1投。
砂利浜は足元からもう一段落ち込んでおり、5m程先までは砂利が見えているがその先は濃いブルーに色が変わっていて、如何にも急深を示しており、外海に面しているにも拘らず、波は砂利に吸い込まれて行く様で這い上がって来ることはない。サーフだからウェーダーが要ると思っていたが、皆さんスニーカーか精々ニーブーツ程度で済ませているのも納得出来る。

広い外洋に向かっての大遠投は、何とも気持ちが良いのだが・・・・・。広過ぎて狙い所が判らない。
エギの着底も良く判らない。時々海草が掛かって来ることがあるし、コツンコツンとした硬い感触があるので着底している筈だが、心許なくて仕方がない。全てに自信がないまま只々キャストするだけ。
様子を尋ねた若者は30m程離れた所でシャクっているが、見る所釣れた様子はない。

8:00頃まで粘ったが状況が好転する気配がないので、SSHMに転戦することにしたが、余り期待出来ない時間帯に入ってしまっていたので、ここは様子を見るだけに留め、9:00過ぎにStopFishingとし、帰路に着いた。
まぁ、今日は結果は出せなかったが、当初の目的のサーフの様子は解ったし、良しとしよう。

2009年釣行記(7)

2009年 釣行記

潮回り:中潮  場所:TKUR、IW、DKN  釣果:ナシ 同行者:単独

気が付けば前回の釣行から既に一ヶ月半・・・。
これまで、何度も釣行しようと思ってはいたが、小生が釣行する日曜日から月曜日に掛けて何故かしら風が強く吹き、どうせ行っても釣れないし・・などとサボり癖がついてしまっていた。
桜もちらほらと咲き始めたこともあるし、いつまでもサボってばかりではいかんと一念発起、出掛けることにしたが、天気予報をチェックすると、ポイントの地域は生憎風速2-3m。
これで、気持ちは一気に萎えてしまったが、昨年の同じ日にキロアップをものにしているので、それこそ2匹目のドジョウを狙って・・・・。

午前2:00。出発。
3:30頃、TKURの駐車場に到着。尾根に造られた駐車場では木々の枝がザワザワとしており、時折、下から強く吹き上げて来る風で大きく揺れている。
さて、どうするか?
折角来たんだし、この風向きであれば、下は風裏になる筈と九十九折を下って磯に乗って見れば、期待に反して右からの強めの風。
我慢をして何度かキャスティングを繰り返したが、エギは飛ばないし、それよりも風に体温が奪われてゾクゾクと寒くなって来る。 釣りに来て風邪を引いたのでは、家族から何を云われるか・・・・と、早々に諦めて引揚げて来た。

帰路について海岸沿いを走りながら風の様子を伺って見ると、未練たっぷりの欲目のせいか、何となく弱まって来ている様に感じられる。 そこで、途中のIWに寄って見ることにした。
車をとめた湾奥では、果たせるかな、風がソヨソヨと吹いているだけ。 喜び勇んでテトラ帯に来ると、ここでもTKUR程ではないものの、やはり強めの風が吹いている。
日が昇り始め気温も少し上がり寒さはなくなったが、真横からの風にラインは大きく膨らんでモチベーションは急降下。
1時間程で帰り支度に入った。

途中、走りながら見たDKNの磯には人影が全く見えず、ここでの釣りが頭をよぎったがそのまま通り過ぎ早川駅に差し掛かった時、気が付けば車の向きが180度変わっておりDKNに向かっていた。
ここでも当然風は吹いていたが、貸切り状態なので風を背に受けるポジションに釣り座を構えて実釣開始。
この磯では夜釣りばかりだったので、こんな明るい中キャストすることはなかったが、3方が大きく開けていて気分は最高!!
これで、グィーン・グィーンが味わえれば云うことナシだが、14度半ばにまで上がっていた江之浦沖の海水温が、最近の花冷えの影響で12度後半にまで戻ってしまったので、未だ早いのかも知れない・・・と自分を慰めつつStopFishing

ただ、一つ良いニュース。
西湘から横浜に帰る際、避けて通れない渋滞の名所が幾つか、西から石橋、高浜、原宿、戸塚警察所前等ある。従って、渋滞に掛かる前にこれらの名所を通過してしまおうとするので、小生は遅くとも7:00位にはStopFishingとしているのだが、原宿の交差点の登り方向が4月4日からアンダーパス通行になると看板が出ていた。
これで少しは良くなるのかも知れない。

2009年釣行記(6)

2009年 釣行記

潮回り:小潮  場所:DKN  釣果:ナシ 同行者:単独

暑さ寒さも彼岸までって云うけれど、春の彼岸までは一ヶ月以上もある2月の中旬でこの暖かさは、昨日なんて関東地方でも25度の所があったらしいし、やっぱり異常としか云い様がない。
外は異常なほどに暖かくても海の中はまだまだ冬の状態であることは、百も承知していながら、ついつい暖かさに誘われる様に釣行した。
目指すポイントは??? 風が東寄りならば沼津でサーフ・エギングの積りだったが、生憎、西寄り。 であれば、いつもの場所。

釣行前に一眠りしたので、出発は12:30頃。

予報では風は1-2mの西寄りとのことだったし、西湘バイパスの吹流しも若干斜めになっている程度だったので安心していたのだが、いざ目的地付近にまで来て見ると、風に吹かれた枯葉が路面を滑る様に飛んで行く。

エーツ!!! そんなぁー!!!

案の定、第一ポイントは道路に沿った風がかなり強く感じられ、これでは海に突き出した磯は駄目だろうと諦めて、先週も入った第二ポイントへ移動。
第二ポイントの駐車場から突堤の先端を闇を透かして見れば、黒い影が2つ。 更に、小生の直前に到着したと思われる2台の車から3人の若者が降りて来て、慌てた様子で釣り支度を始めた。 これでは入る場所がなかろうと、今日の所は偵察だけをして帰ろうとUターン。

そのまま帰っていれば良かったものを、何を思ったか第一ポイント付近の突堤の様子を見に行くと、意外な程に風が弱い。
そこで、スケベ心ムクムクと頭をもたげ、この風であれば磯でも出来る。
最初に寄った第一ポイントの駐車スペースに車を止め、磯に出て見れば、竿を出すには一寸辛いかなと思える風が吹いている。 しかも風向きはいつもと反対の東寄り。 少し逡巡する気持ちもあったが、折角岩を乗り越えて来たのだから、出すだけ出して見よう。

幸い、今日の磯は小生の貸切り状態なので、ラインが吹けまくっても、人様に迷惑をお掛けすることにはならない。
1:30ころになって断続的な風が、このご老体をグラリとさせる位に強く吹き出したのを機に諦めて帰り支度をし、道具を担いで歩き出した途端、ピタリと吹き止んでしまった。 不思議に思いつつも様子を伺っているとぶり返す気配が感じられない。
そのまま帰っていれば良かったものを、折角片付けた道具を取り出し、再度釣り支度を始めたのは、バカの証拠。

時折、忘れた頃に強めの風は吹いて来るものの、貸切状態の磯で立ち位置をいろいろと替えてキャスティングの繰り返し。 昨日の異常な程の暖かさの名残で、全く寒さも感じず、これでイカ様が反応して呉れれば云うことなしなのだが、やはり、世の中は甘くない。

3:30頃になって、西寄りに向きが変わった風が強く吹き出し一気に体感気温も下がって来たのを機に、StopFishing!!!

2009年釣行記(5)

2009年 釣行記

潮回り:大潮  場所:ENUR  釣果:ナシ 同行者:単独

立春は過ぎたけれどまだまだ寒い中、暖かい布団に包まっている方が『よっぽど幸せ!!』 と誰しも思う。
ところが、海からの誘惑には勝てず、世の中が寝静まった頃に出発するアングラー・・・・・・。

小生は、少なくとも3年はイカを追い掛け回しているのだが、これと云って気に入ったエギは持ち合わせていない。 どんなに渋い状況でも、これさえあれば何とか出来ると云ったファイナル・ウェポンの1本や2本はあってしかるべきなのに、生憎、それがない。
結局は、使い込んだエギがないことに起因すると思う。

つまり・・・・・・・・。
「このダート・アクションがイカにアピールし、スレたイカも思わず抱き付きます」のキャッチ・コピーに、思わずリアクション・バイトしたのはイカではなくて小生自身。
しかも、このキャッチ・コピーに書かれたエギを買うのも、インターネットの発達した現在は、ボタン一つで買えてしまう手軽さ。 わざわざ時間を掛けて販売店にまで出掛けて行く必要がない。 パソコンの前に座ったまゝで済んでしまうのだから、こんなに手軽なことはない。
しかも、支払いは数字を打ち込むだけなので、紙幣を手にすることもない。 実際に財布を覗き込んで現金を取り出すのであれば、財布の中身の多寡によって自制も多少は働く(筈?)のだが、良くも悪くも現実感が全くない買い物となってしまう。
更に、送料と代金の振込銀行手数料は、こっちが負担するのだから、1本、2本じゃ割高になるので(と言い訳をして)、ついつい纏め買いをしてしまう。
まるで、ブレーキが効かないクルマに乗っている様なもの

こうして手に入れたエギを使いこなすにも、多少の時間は必要なものだけど、いつも結果が出せないヘボ・アングラーはちょっと使っただけで、釣れないことをエギのせいにしてしまい、それこそ、とっかえひっかえ。 そして雑誌のキャッチ・コピー・・・・・、と見事に泥沼のサイクルに落ち込んでしまう。
で、気が付いたら、いつの間にかエギの在庫が膨らんでしまっていたと云う次第。

そこで心機一転。 エギのメーカーを一つに絞り込むことにした。 絞り込むと云っても、標準的なもの、軽いもの、重いもの、ダート方向の異なるものと同じサイズであっても4種類もあるので、使いこなすには相当の努力が要りそうだ。

そんな訳で、あんなこんなで増えてしまったエギを整理することにし、さるオークションに出品した。
そして、落札して下さった方に、奄美大島の恐らくお名前から判断して女性と思われるアングラーがいた。 しかも、エギが届いた夜に釣行して1.6kgをものにしたとの連絡まで頂いてしまった。
小生が使いこなせずにいたエギで、女性でありながら、いとも簡単に結果を出される腕前も大したものだが、コタツで丸くなって居ようかと云う関東地方に比べて季節の進みの早い南国での釣果に、南北に長い日本を改めて感じさせられた次第。

こんな連絡に刺激されてか、先週3人の若者が盛んにシャクッテいるのを目の当りにしたせいか、シャクることを目的に家を出た。
場所は湘南でも屈指の激戦区のENUR。 いつもはシャクることを目的にと云いながら、釣る気マンマンなのだが、今回だけは釣ってやろうと云う気持ちは殆どなかった。

ポイントのENURには、1:00頃到着。 駐車場には5-6台の車があったが、満月の光に照らされた突堤中ほどに1人の影だけ。
空いている突堤の先端に陣取ったが、海に向かって右側はテトラが崩れ落ちており、かつて小生の実績のある斜め右前方は塞がれてしまった格好。 無理をすれば何とかなるかも知れないが、安全にキャスト出来る方向は中央から左側に限定される。
余り強くはない風はフォロー。
ほぼ貸切り状態の先端から扇状に探りを入れたが、どの方向も根がきつい。 そう云えば以前ここに通っていた頃にも根がきつくて往生したが、今回も4投目でロスト。
2:00を回った頃、風が少し強くなって来た。 背中で受けているのでそれ程影響はないとは云え、体感温度は急低下。 それでも我慢をしていたが、やがて指先がジンジンと冷えて来たのでStopFishingならぬStopCasting

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