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2017年釣行記(67) – AJ

2017年 Ajing 釣行記

日 時:10月24日(火)
潮回り:中潮(↑↓)

場 所:FRY
釣 果:アジ x 10、セイゴ x 1、カマス x 2
同行者:単独

定例釣行日の日曜日、月曜日は台風21号の影響で雨風が酷くてとても出掛ける訳には行かず、火曜日のこの日は久し振りに孤島方面に行く積りになっていた。所が、もう一つスッキリとした天候ではなさそう。孤島方面では、どうしても徹夜にならざるを得ず、雨に打たれ風に吹かれて寒い夜を過ごすのは、真夏ならいざ知らず、この季節になっては如何にも辛過ぎる。

孤島方面でなければ、何処にするか?
色々と考えていて、ふとFRYを思い出した。ここは、自宅から12km程の近さにある釣り場で、何年か前にメバルが釣れるとの情報があった際、一度だけ様子を見に行ったことがある。その時は竿も出さずに場所の確認や駐車場の状況をチェックしただけで、その後は、どう云う訳か、気が向くこともなく行くこともなかった。
しかし、徹夜が前提となる孤島方面の代わりにアジングが出来る釣り場を探していたこともあって、駄目元でFRYに行ってみることにした。

初めて竿を出す釣り場なので、改めて様子もチェックする必要がある。そこで、少し早目の15:00頃に自宅を出発。FRYの駐車場には、15:30頃到着。
車から道具を出して釣り場の岸壁に行く準備をしている所に、丁度、釣り道具を手に釣り場に向かうアングラーが通り掛かったので、そのアングラーの後を追う様にして歩き始めた。
所が、そのアングラーは右に曲がるべき所を突っ切って真っ直ぐに歩いて行くではないか。
アレッと思ったが、彼の出で立ちや向かっている方向からみても、釣り場に行くことは間違えない筈
そのまゝ後を付いて行くと、BINGO!!
そのルートは岸壁への近道で、しかもネット情報によると人気の第一曲がり角の直ぐ近くに出ることが解ってラッキー!!
図らずも小生を先導することになったそのアングラーは、近道ルートの出口付近に釣り座を構える様子。小生は、彼を横目に第一曲がり角から先に行ってみようとその角を曲がったが、その途端、思いの外強い風が正面から吹いて来ていてビックリ。この風は、ロッドを出す方向からすると真横からになるので軽いJHではどうしようもない。

そこで、即座にその方向は諦めて、少し広めに空いていた第一曲がり角の手前に釣り座を構えることにした。ここであればフォローの風になる筈だが、残念ながら、風は斜め左後ろから吹き付けて来ている。これは、曲がり角の角度が90度でなくて110度位と浅かったことがその原因で、もう少し近道ルートの出口付近に寄った所であれば、風は背後の樹木に遮られることになるので、釣りはし易くなる筈。
とは云え、始めて来る釣り場だけに、ポイントと云われている第一曲がり角付近を外したくはないと、そのまま両隣の先行者に挨拶をして釣りを始めることに。

すると、その直後。右隣りのお年寄りのロッドがグングンと曲がって、サビキには21~22cm位のアジ様が2匹付いていて、やっと来たヨとニコニコ。そして、それから間もなく、今度は左隣の若者のサビキにもアジ様が掛かっているのを目撃。
今回も場合によってはタチウオを狙おうとEarly+81Mも持ち込んだが、左右の先行者が竿下でアジ様をゲットしている現場を見てしまったからには、先ずはアジング・ファーストと8320#1B1.2gのJHでキャスティングを開始。
しかし、左後ろからの風と右に流れる潮で、アッと云う間に流されてしまって、どうしようもない。1.5g1.8gとJHを重くしても状況は変わらず、着底も覚束ない。

16:30頃、左側の若者とお祭りになることを覚悟に、ほゞ真横に近い方向にキャスト。風と潮に流されて正面にまでJHが来た時、モゾモゾとした違和感を感じたので、魚からのコンタクトとは確信のないまゝ聞き合わせを入れた所、グングンとロッドを引き込む生命体の動きがあって、海面に姿を見せたのは紛れもないアジ様
初めての場所で初めてのアジ様をゲット!と喜んだ途端、ポロリ。

結果は残念だが、アジングでも何とかなりそうなことが解って一安心。
しかし、強い風と早い潮の流れに翻弄されて、二進も三進も行かない。そんな状況でも、右隣りのお年寄りは、正に入れ喰い状態で、1本のロッドに掛かったアジ様を針から外している間に、もう1本のロッドがお辞儀をしている始末。

アジ様が近くに寄っていることは確かなので、風が強いからと云って、ここで諦める訳には行かない。
これまでは、流されたJHが右隣りのお年寄りとお祭りをしない様に、少し早目に回収していたが、ギリギリまで流すと、チクッと待望のアタリがあって、この日の最初のアジ様をゲット。
18:30頃のことで、サイズは22cmと陸っパリでは良型と云っても良いだろう。

この1匹を皮切りにポツポツとアタリが出せる様になって、20:00頃にはツ抜け達成。
しかし、下げ潮が利き始めた20:30頃になると、潮の流れがピタリとなくなり、それと共にアジ様からのコンタクトも皆無状態に陥ってしまった。
それでも、潮が動き始めればアジ様も回って来る筈と期待して、キャスティングを継続。
すると22:00頃、コンとハッキリとしたアタリ。それまで全く音沙汰のない静かな状態が続いていたので、突然のことにビックリしたが、右手が勝手に動いて反射的な合わせが決まった。すると次の瞬間には、ジーッジーッとドラグを鳴らして走る強い引き。引き具合から、てっきりシーバスだと思ったが、何度かのやり取りの後海面に姿を現したのはカマス。これは流石に抜き揚げることは出来ないので、近くのアングラーに玉網を借りて掬い獲った所、体長が40cmもある丸々と太った良型。

その後はセイゴが1匹来ただけで、音沙汰なしの状態が続いた上に立ちっ放しの釣りで疲れも溜まって来ていたので、引き揚げる準備に掛かりながら、未練のキャスティングを続けていると、又々、コンと同サイズのカマス
このカマスも玉網を借りて掬い獲って、23:30頃StopFishingとした。

FRYは近くにありながら、これまで1度も竿を出したことがなかったのは、正に食わず嫌いの結果だったことを反省。これからはもっと頻繁に通って見ようと思った次第。

2017年釣行記(65) – TC&AJ

2017年 Ajing Touching 釣行記

日 時:10月12日(木)
潮回り:小潮(↑)

場 所:UMB-FP
釣 果:アジ x 1、カサゴ x 1、ムツ x 1

同行者:単独、(REDさん)

徹夜明けの釣りから中一日置いての釣りは、身体的には辛いものがあるが、翌日の金曜日は生憎の雨模様。と云う訳で、一日前倒しをして何とかタチウオをものにしてやろうUMB-FPに行くことにした。

15:00頃、自宅を出発。現地駐車場には予定通り日没時刻の1時間程前の16:15頃に到着。
道具を両手に釣り場の岸壁を歩きながら様子を観ると、流石に平日の夕方のためかアングラーの数が少なめで、釣り座の間隔がゆったりと広くになっている。
そのまゝ奥に向かって進んで好きな第2街灯付近をチェックすると、街灯の直ぐ手前には若者アングラーが居るが、その奥には一人が入るだけの充分なスペースがある。この場所は、以前タチウオの情報を色々と教えて呉れた若者によれば、タチウオ狙いでは最高のポイントとのこと。であれば、迷う必要はない。これはラッキーとばかりにその場所に道具を降ろして釣り座を確保し、釣りの準備に入った。

今回は本命をタチウオ、保険をアジ様としてので、持ち込んだロッドはEarly+81MSoare改の2本。その内のEarly+81M20gのメタルジグを組み合わせて16:40頃にStartFishing

地元のオッチャンが投げサビキでアジ様を揚げているのを横目で見ながらキャスティングをしていると、見覚えのある赤いウィンドブレーカーを着た小柄な若者が近付いて来るのが目に入って来た。タチウオ狙いではここが最高のポイントだと教えてくれた若者で2週間振りの再会。実は、UMB-FPタチウオを狙おうと決めた時から、ひょっとしたらまた会えるかも知れないと期待していたので、やはり来てくれたと気持ちが通じ合った様に思えて正直嬉しかった(この若者には、これで都合3回隣り合って釣りをしたのだが、名前を訊きそびれてしまったので、取り敢えず、REDさんと呼ばせて貰うことにする)。

17:00を回って日没時刻間際になってREDさんと並んでワインディングを開始。シャクリながら最近の様子を訊ねると
タチウオは下降気味だが、それでも1本位は出るでしょう!!
とのこと。
彼が云う通り1本しか出ないのなら、小生の方に来て欲しい
とガツン、ギュイーンと来るタチウオの強烈なアタリを期待しながら、ワインディングを続けて暫く経った頃。ロッドを煽った瞬間にガツン。
来た!!
と思った次の瞬間にはロッドは軽くなって、生命体の反応も感じられない。
REDさんはよれば中層を攻めているのでタチウオのアタリだとのこと。しかし、その時は殊更にゆっくりとしたアクションを付けていたので、徐々にJHのレンジが下がってしまった結果、根を掠ったものでタチウオからのコンタクトではない様に感じるのだが・・・・

その後、REDさんの悔しそうな声が聞こえて来た。アタリがあったのに外したらしい。

タチウオからのコンタクトは、小生にもREDさんにもこれだけで、それ以外には全く変化がない。
前回来た時は、海面に夥しく浮かんでいた電気浮子も、この夜は心なしか少なくなっている様に見える。この日、釣り場がそれ程混んでいないのは、平日の夕方ばかりが理由ではなく、やはり、タチウオの釣果が減って来ているのが大きな理由かも知れない。

そんなことを考えながら、ワインディングのピッチを変え、ワームのタイプ、JHの重さ等を替えて何とかタチウオの気を引こうとしたが、一向に効果なく時計は18:00を回ってタチウオ・ゴールデンタイムの終了。

夜になるとタチウオは活餌には来ても、ワームには殆ど興味を示さなくなるのが最近の傾向なのでワインディングで釣果を揚げるのは難しいと、REDさんは早々に帰り支度を始める始末。

18:30頃、タチウオを諦めてアジングに変更。
REDさんもアジングに興味があり、先週は西伊豆まで遠征してアジングをやったが空振りに終わったとのこと。そんなREDさんに、UMB-FPでもアジングが出来ることを見せることが出来ればと思ったのも、もう一つの理由。

すると、その一投目のこと。
こんなに直ぐに結果が出ると思わなかったが、モゾとした比較的ハッキリとしたアタリに、反射的に合わせをいれた所、23cm程の良型のアジ様

このアジ様を見届けてREDさんは引き揚げて行き、小生は暫くアジングに精を出すことに。しかし、この日は、強目の風がグルグルと方向が変わって、釣り難くて仕方がない。
結局、カサゴムツを獲ったものゝ、アジ様は最初の1匹のみ。

21:00近くになって、再度、ワインディングに替えたが、この日は電気浮子が引っ張り込まれることもなく、気持ちも切れて、21:20頃、StopFishingとした。

2017年釣行記(64) – AJ&TC

2017年 Ajing Touching 釣行記

日 時:10月9日(月)~10日(火)
潮回り:中潮(↑↓↑)

場 所:孤島’
釣 果:アジ x 9、カサゴ x 12

同行者:FKGW女史、(KKCさん)

月曜は体育の日で祝日だが、夜は南寄りの風が2m前後なので孤島にしろ孤島’にしろアジングには好条件。時期的にも出る可能性が高くなって来ているタチウオを狙うには孤島の方が良さそう。と云っても、最近の孤島は平日であっても厭と云う程混んでおり、この点を考えると、南寄りの風であることも手伝って、孤島ではなく孤島’に軍配が上がる。
FKGW女史も、混雑は避けたいので孤島’に行くとのこと。

と云う訳で孤島’に行くことにして、駐車場には15:10頃到着。
車から道具を降ろしている所に、見覚えのある八王子ナンバーの車が入って来て、YGWさんNGHMさんが到着。YGWさんには孤島に行こうと誘われたが、FKGW女史との約束があり、何よりも混雑を避けたいのでとお断りして、予定通り孤島’に向けて出発。

孤島’の岸壁には餌釣りの若者が1人、黒鯛師が2人のみ。遠くに見える孤島には、目の悪い小生にははっきりとは見えないまでも、10人前後は入っている模様で、孤島’を選んで良かったと一安心。海の様子も、前回の孤島では黄土色の濁りが強く入っていたが、今回はその濁りも取れ、南寄りの風は予報通り弱く背後から吹いて来ていて、全ての条件は前回よりはかなり良さそう。

今回持ち込んだロッドはワインド用のEarly+81M、アジング用の8326#1B8320#1Bの3本。
最初はEarly+81M20gのメタルジグの組み合わせで、1時間程遅れる筈のFKGW女史の登場までは周囲をチェックしようとプチ移動を繰り返しながらキャスティングを続けたが、予想通り全く異常なく終了。

17:00頃、FKGW女史が登場。彼女は第一出っ張り、小生は第三出っ張りに釣り座を構えてアジングのスタート。
8326#1Bには1.2g8320#1Bには1gのJHを組み合わせて、先発は8320#1Bをチョイス。

この日のファーストフィッシュが来たのは17:30頃。

日没時刻前の未だ明るい時間帯のことで幸先が良いと云えるが、前回の孤島’では、暗くなってからはガックリとペースが落ちてしまったので、明るい内に稼いでおかなければと集中したものの、後続がない。

18:00頃、アングラーが1人登場。暗くて顔が見えなかったが、声を掛けて来たのは久し振りに会うKKCさん。夜勤明けだが寝ずにやって来たとのこと。
KKCさん第3Vゾーン付近に釣り座を構え、この夜は3人で夜を明かすことに決定。

海・風の条件は悪くはないのに、アジ様からのコンタクトは、相変わらず少ない。いつもはコンスタントにドラグ音を鳴らしているFKGW女史のペースも一向に上がって来ない。小生が若干斜め右に向いて座っているために様子は見えないが、左隣のKKCさんもアタリがないと悩んでいる様子がありありと伝わって来て、釣り場には重苦しい雰囲気が広がっていた。

それでも20:00頃までは、忘れた頃に来る交通事故の様なアタリはあったが、20:00を回ると手の打ち様がない程の状況になり、小生は完全にお手上げ。

右手方向のFKGW女史は、そんな状況でもたまにロッドを曲げている様子が、闇を通して見える。
そんな様子に触発されて、何とかしなければと、これまで以上に集中したが、たまに来るアタリを拾うのが精一杯の所。しかも、そのアタリは完全に単発で、2度、3度と連続して来るものは皆無。気分を変えるために、藁にもすがる気持ちでワインディングをしても、タチウオからのコンタクトもなく、修行状態。

結局、この日は2桁にも及ばない9匹の貧果で5:00頃にStopFishingとして、ガックリと肩を落とし引き揚げて来た次第。

孤島に行っていたYGWさんによれば、アングラーは16人も入っていて肩が触れ合う程の混雑状態だったとのこと。又、タチウオのアタリは5回。内、獲ったのは3.5Fが1本だった由。
これを聞くと、待望のタチウオが獲れるにしても、満足にキャストすることも出来ない程の混み具合は、やはり願い下げで、孤島’にして良かったと思うが、結果が全く伴わなかったので、どっちもどっちと云った所。

所で、今回の結果は、FKGW女史は30匹前後、KKCさんに至っては40匹前後と2桁に届かなかった小生とは雲泥の差
小生であれば、30匹は大漁の部類だし、40匹を超えることなど夢のまた夢。にも拘わらず、この二人はアタリがなかった云々と盛んに不満を口にしていた。
特にKKCさんなどは、アタリがないと嘆いていたし、場所替えもしていたので、てっきり、小生と同じ状況なのかと思っていた。所が、改めて訊ねると40匹超とのこと。これだけの釣果を出しながら、アタリがなかったとはどう云うことか良くよく聞いて見た所、目標の50匹には届きそうもないのでアタリがないと云っていた由。
FKGW女史にしても同じ様なもので、50匹超の釣果を常態としているアングラーにとっては、それに届かない状況は、やはり厳しく感じるものらしい。

しかし、こんなやり取りをしている最中にKKCさんが云っていた一言が印象的だった。
今日は、アジ様に無理やり口を使わせたみたいだった・・・

アジングをしていて、小生は、これまで一度もこんな感覚を持ったことがない。
つまり、小生のアジングは、基本的に、キャストしたワームを咥え込んでくれるアジ様をひたすら待つもので、アタリがない場合は、レンジを上げたり下げたり、JHの重さやワームの色などを替えたりする位のことをして、ご機嫌の良いアジ様の興味を引くべく工夫はしていた。
こうして、色々と工夫しても、喰い気のあるアジ様が回って来ることがなければ、こちらからそんなアジ様を探して場所を替えることも考えるべきだろう。しかし、その頃には疲れてしまっていて、実行に移すことは殆どなく、アジ様は留守だと諦めて、その後は惰性に任せてキャスティングを続けることが多かった。云い換えれば、アタリがなければ、そこにはアジ様が居ないと考え、活性の高いアジ様の回遊を待つだけのあなた任せアジングだと云える。

これに対して、KKCさんはご機嫌の良し悪しに関係なくアジ様が居ることを信じて、ご機嫌の悪いアジ様には何とか口を使わせる様に工夫していたのだろう。
7月頃から急激に上達したFKGW女史は、そんなことを彼女の口から聞いたことはないが、恐らくご機嫌の悪いアジ様が思わず口を使ってしまうコツを掴んだのではないだろうか?
と考えれば、3人並んでロッドを振った結果に、これ程の差が付く理由が解る気がする。

また、今回は、昔の自分に戻ってしまったと思う位にカサゴの釣果が多かった。これは、恐らくアジ様のアタリがないために、殊更にジックリとした釣りになり、ワームが底をベッタリと這う様になったしまった結果だろう。
以前、SGMRさんにこの点を指摘されて気を付けていたので、以来カサゴをこれ程まで掛けることはなくなっていた。しかし、状況が悪くなると、知らず知らずの内にヘラブナ釣りの癖が出て来てしまった様に思える。

次回は、この2点を念頭に挑んでみようと思う。

2017年釣行記(62) – AJ&TC

2017年 Ajing Touching 釣行記

日 時:10月1日(日)~2日(月)
潮回り:中潮(↓↑↓)

場 所:孤島
釣 果:アジ x 29、ソイ x 1

同行者:FKGW女史(AKTさん、INEさん)

16:30頃、現地の駐車場に到着。
普通であれば、当然のことだが、孤島にするか孤島’にするかは決まっている筈なのに、今回に限ってはこの時になってもどっちにするか決まっていなかった。

と云うのも、予報では、南東の風が2m程なので、素直に考えて南風に強い孤島’にするべきだろう。しかも、駐車場で感じた風は強くて、2m以上はありそうだったので、気持ちは大いに孤島’に傾いた。
しかし、タチウオのガツンと来る衝撃的なアタリとその直後の強力な締め込みを味わいたいと云う気持ちが何故か強く、そうなると、可能性としては孤島の方に分がありそう。しかし、孤島では東寄りの風は正面からの風となりやり難くなる上、海面からの高さがあるため影響は更に強く出るので、小生は余り得手ではない。
そして、この日出撃するFKGW女史は、今回は孤島に行くとのこと。

迷いに迷ったまゝ道具を肩に目的の釣り場に向かって移動している途中で、やはり今シーズン初のタチウオを獲りたい気持ちが勝って、孤島にすることに漸く決心が付いたと云う訳。

17:00少し前に到着した孤島の突堤にはAKTさんを始め、この釣り場で何度かお会いしたアジンガーがずらりと並んでいて、小生の入る余地はなさそう。しかし、孤島に決めた時点で、もし混み合っている様であれば、この夜の釣りは、ワインディングを中心にしてアジングは裏でやろうと思っていたので、特にそのことについては仕方がないなぁ程度だった。
先行者の皆さんに挨拶がてら様子を伺っていると、その内の一人が最も航路側の釣り座を譲ってくれた。混んでいる時はお互いさまとは云え、本当に有難いことで、この場を借りて改めてお礼を申し上げたいと思う。
と云う訳で、今晩を過ごす場所の確保は出来たが、遅れて来るFKGW女史の場所がない。しかし、先行者の内の若者グループは20:30頃には引き揚げるとのことなので、何とかなるだろう。

支度を整えながら改めて海の様子を観察すると、水は黄土色に濁り、灰汁の泡が至る所で縞模様を作っていて、雰囲気は良くない。しかも、風は予報の2mに反して、かなり強目に正面から吹き付けて来ている。

17:00を回った頃、向かい風を避けて裏側に移った若者グループの一人がアジ様を抜き揚げた所を目撃。
濁りは余り関係なさそうだと安心しつゝ、8320#1Bに向かい風を考慮して若干重めの1.2gのJHを組み合わせてキャスティングを始めようと釣り座についたが、隣りのAKTさんを除いて釣り座には誰一人座っておらずもぬけの殻状態。どうしたのかと思いつゝ周囲を見渡すと、皆さん裏側でキャスティングをしている始末で、変わり身の早さに思わず苦笑してしまった。

直ぐにでもアジ様からのコンタクトがあるのではないかと思ったが、音沙汰はない。その内裏側でもアタリがなくなったと見えて、皆さんも戻って来て砲列を並べて向かい風を物ともせずキャスティングを続けていたが、ロッドを曲げているアングラーは全くいない状態。

日没時刻の17:25を過ぎ、ゴールデンタイムに入っても、一向にアジ様が寄って来ている様子も見えず、これだけ並んでいるのに交通事故もないなんてと皆さん、首を傾げるしかない状況。

18:00頃になってFKGW女史が登場。彼女は当初からの予定通り孤島の最も陸寄りで釣りをすると云って、独り離れた場所に移動して行き、FKGWさんに前後して登場したINEさんは、20:30頃に引き揚げて行ったグループの後に入り、これで、全て居場所が決まった状態。

しかし、濁りの影響か、アジ様からも税金のカサゴからのコンタクトも全くない状態が続き、PB–一度のアタリもないパーフェクトボーズ–を覚悟した程。
勿論、ワインディングも突堤を行ったり来たりしてやったが、タチウオもアタッて来ず、完全にお手上げ状態。

23:00頃になって、諦めることなくロッドを振り続けていたINEさんに待望のアジ様が降臨。やっと回って来た様子だが、交通事故でなければ良いがと未だ半信半疑で様子を見ていると、程なくして2匹目をゲットする場面を目撃。
これを見て、小生も気を取り直してアジングを真面目にする気持ちに・・。

INEさんが最初にゲットしてから30分程経って、やっと小生も初アジ様をゲット。
水の色も、心なしか濁りが取れて黒っぽく見える状態だったので、水が変わったのが切っ掛けで、口を使う様になったのかも知れないが、兎に角、状況が変わったのは確実。

風は相変わらず正面からで、時には強さが増してJHが飛ばない時間帯もあったが、感じるアタリはコンとかチクッと云った比較的ハッキリとしたものが多かった様な印象。

最初のアジ様を獲ってからも、退屈しない程度の間隔でコンタクトがあり、実釣開始を23:00とするとStopFishingとした5:00頃までの6時間で29匹の釣果で、10~12分に1匹の割合いとなり、小生に取っては悪くはないペース。
尚、裏側で頑張ったFKGW女史は20匹未満の結果で、最近では50匹超の結果を連続して叩き出している中では、可成り不満の残る結果だったと見えて、火曜・水曜と続けて出撃するとのこと。隣りのAKTさんは、小生を上回るペースだったので、それなりに満足された筈で、INEさんは最初の1匹を獲って以来、殆ど中弛みもなくコンスタントにロッドを曲げていたので、惧らく50を超える釣果で竿頭だったと思う。

小生とFKGW女史は皆さんより一足早く引き揚げたが、その頃にも代わる代わるロッドを曲げておられ、この日は、17:00~23:00頃まで前半と、23:00~5:00までの後半とは天と地程の違いがある極端な状況だった。そしてその後半戦が良かったために、前半の不調を忘れることが出来、それなりに満足感を持って終わることが出来た。しかし、これが逆に後半が壊滅状態だったとすると、同じ結果でも真逆の印象になって大いにフラストレーションを溜めてしまう結果になった筈で、その点ではラッキーだった。

小生は区切りの30匹を達成しようと時間ギリギリまで頑張ったが、最後に27cmのムラソイをゲットした所でタイム・アップとなり、宿題を残してしまった。

又、肝心のタチウオは、AKTさんも小生と同じ様に時に触れ折に触れてワインディングを試していたが、全く気配がなく、二人揃って空振りの結果に終わってしまった。とは云え、季節も10月に入り、いつタチウオが寄って来ても可笑しくはない時期に入ったので、ワインディングのセットを忘れる訳には行かないだろうと思った次第。

2017年釣行記(60) – AJ&TC

2017年 Ajing Touching 釣行記

日 時:9月26日(火)~27日(水)
潮回り:大潮(↑↓↑)

場 所:孤島’
釣 果:アジ x 26、カサゴ x 5、メバル x 1、セイゴ x 1

同行者:FKGW女史

FKGW女史とは8月4日以来、ほゞ2ヶ月振りのコラボ。
先着していたFKGW女史に迎えられて16:00少し前に、現場に到着。
先行者は、FKGW女史の他にサビキの若者が二人だけで、FKGW女史第一出っ張り、若者グループは第二出っ張りに陣取っているので、小生は第二Vゾーンで一晩を過ごすことにして、準備開始。

今回持ち込んだのは、アジング用のSoare改8320#1Bの2本に加えて、ワインド用にEarly+81Mの3本。
10日の孤島で2回、21日のUMB-FPで1回、アタリだけで終わってしまったタチウオの姿を見てやろうと、先発にEarly+81Mを選び20gのメタルジグを組み合わせて、先ずは水深の計測。すると、意外にも20カウント前後で着底してしまう。これではUMB-FPよりも浅い位で、孤島’ではもう少し季節が進まなければ駄目かも知れないと、少々ガッカリ。
時間潰しに、ワインディングの練習を兼ねて海底の様子を探っていると、隣りの若者達の歓声が聞こえて来た。見るとサビキに良型のアジ様が掛かっていて寄って来た模様。すると程なくして、17:30頃だったと思うが、今度はFKGW女史アジ様を抜き揚げている場面を目撃。

そこで、ワインディングを直ちに切り上げて、小生もアジングを開始することに。
最初に手にしたロッドは、8320#1B1gのJHの組み合わせ。
8320#1Bは最も最近の作だが、もう一つしっくり来るものがなかった。所が、10日の孤島で破損させてしまったEmeraldas改の代役として否応もなく一晩中このロッドを振った結果、それが幸いして、手に馴染んで意外に使い易いことを認識させられ、最近は出番が増えて来ているもの。

キャスティングを始めて間もなくのこと。
キャスティングし直そうとJHの回収に掛かった所、ロッドにジワーッとした重さが伝わって来て、根掛かった様子。ガッカリしながら外そうとした所、何やら生命体の反応が伝わって来て、海面に見えた主は本命のアジ様
ヘラブナ釣りで云う居喰いの様に、小生は全くアタッていることに気が付かなかったので、釣った感は全然なくて面白くも何ともないが、1匹は1匹。所が、残念乍ら、抜き揚げようとした瞬間ポチャンと海に帰って行ってしまった。
今回もそうだが、アジングの場合、こちらから積極的に掛けて行かず、向こう合わせで掛かった場合は、バレて仕舞うことが多いが、今回も正にその例の通りの結果で、芳しくないスタートになってしまった。

気を取り直してキャスティングを続けていると、今度は足許の岸壁の際でモゾモゾした違和感が伝わって来た。反射的に合わせを入れた所、今度は上顎にガッチリと針掛かりして、22cm程のアジ様。
日没時刻の17:33を過ぎたばかりの17:45頃のことで、まだまだ明るい時間帯。

この1匹を皮切りに3匹目、4匹目と順調に数が伸び、今日は良い釣りになりそうだと思ったのも束の間のこと。陽が落ち周囲の暗さが増して来るに従ってアタリが遠くなり、好調に釣り続けていた若者達のサビキにもサッパリと来なくなってしまった。

暗くなってからは、連続したアタリはなく単発ばかりで、それでもポツリポツリと拾う様な釣りで、この日、小生がツ抜けを達成したのは若者達が引き揚げて行った20:30頃のこと。
この時点でFKGW女史は13匹程と大差のない状況で射程距離の範囲内だと思っていた。しかし、日付が変わる頃にやっと20匹に達した小生に対して、その頃の彼女は25匹位で、差が縮まるどころか徐々に広げられて仕舞う始末。

日付が変わってからのFKGW女史のペースは変わらず、寧ろペースを上げる様に絶え間なくドラグをチリチリと鳴らしては釣果を伸ばしていた。特にこの日明け方近くになってから、1投1匹を演じているFKGW女史の姿が漁師と異名を取るSGMRさんとダブって見える程の絶好調振りには、只々感心するのみ。
一方の小生は、アジ様の屯している場所を探してプチ移動を繰り返したものゝ、一向に釣果を伸ばせず、日付が変わってからは6匹を獲ったのみ。

思い返せば、今シーズンの初め頃は、小さなサイズのアジ様FKGW女史のバケツに放り込んでいたのに、そんなことがあったのかと疑わざるを得ない程、FKGW女史の上達は目覚ましく、7月頃から、目を見張る程急速にアジングが上手くなって、今では、立場が逆転し完全に後塵を拝することになってしまった。

結局、この日のFKGW女史の釣果は、恐らく70匹は超えたのではないかと思うが、それにしても大差を付けられてしまったものだ。
この日は、一晩を通してチクとかコンと云った反響系のアタリは殆どなく、ムズやモゾと云った違和感系のものが殆どだった印象があり、そんな状況下でも、確実にアタリを出させる技法をマスターしたんだろうと思うが、未だにそれが出来ずウロウロとしている小生とのセンスの有無の結果が如実に表れてしまったものだろうと思う次第。

所で、もう一つのタチウオ調査の結果だが、合間合間にワインディングをしてみたものゝ、全く気配は感じられなかった。やはり孤島’では、もう少し先になるのだろうと思う結果だった。

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