※ 月別アーカイブ:9月2015 ※
2015/09/27
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
railtruckさんから頂いたコメントを切っ掛けに、スティーブンソン弁装置について、再度勉強し直した結果、少々都合の悪い部分が見付かってしまった。知らなければこのまま進める所だが、知ってしまった以上放置しておく訳にも行かず、再度、図面を描き直してみることにした。
どうせ書き直すなら、湘南鉄道模型クラブのSさんの形式5700の様に逆転装置を可動させることを前提にしようと思ったが、例え図面は描けても、それを実現するのは、どう考えても小生のこの腕には余りある課題。しかし、中立状態で前進・後退させるのも、もう一つの感がある。それならせめて前進状態で弁装置を可動させようと云うことにした。
描き直した結果、偏心棒の長さが2mm程も長くなってしまったが、小生が持っている資料では、どの程度の長さにするのが合理的なのか不明な上、動輪やフレームの陰に隠れて目立たない存在であり、弁装置を可動にすることが主目的なので、この辺りは目を瞑ることにした。
偏心棒の長さが変わったので、フレームのフロント部分にも影響が出てしまい、作り直す必要が出て来てしまったが、これは仕方がない。寧ろ、素材から切り出しただけで半田付けもしていないこの段階だったので、ラッキーだったと云うべきだろう。
2015/09/21
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
本日は、加減リンクの切り抜き。
素材は洋白の0.2mm厚の板。
例によって、1mm厚の捨て板に半田付けをして削った。
2枚の洋白板を半田付けして、一度の作業で抜くことを考えたが、0.5mmの小径のエンドミルを使う必要があるため、板が厚くなればなる程、エンドミルを破損してしまう惧れが大きい。と云うことで、今回は1枚づつ抜くことにした。
腕が上がれば、0.5mmのエンドミルで0.4mm程度の厚さであれば削り抜くことが出来る様になるかも知れないが・・・・・。
写真は、案内穴や連結ピン用の直径0.3mmの穴を開け、スリットを0.5mmのエンドミルで切り抜き、外側の円弧部分まで削った段階。
次は、内側を案内穴を頼りに糸鋸で切り抜き、全体の外径を整える作業になる。
2015/09/20
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
昨日の続きで、偏心棒を切り抜いた。
実機の偏心棒は、円形部分と腕の部分をボルトで連結固定しており、その結合部分は昨日の図面の通り四角形になっている。
小生もその部分を表現する積りで図面を描いた。しかし、実際の工作に当たって、FM-80E(A)(フライス盤)で外側の円形部分を削る際、素材を回転させ過ぎてしまい、四角形を表現する余地まで削ってしまった。
作り直そうかとも思ったが、見えない部分にそこまで拘ることもなかろうと、写真の様な形にしてしまった。
次は、偏心輪。
素材はやはり洋白板で、偏心外輪は0.2mm、偏心内輪は0.3mm厚を使い、貼り合わせることにした。
ML-210(旋盤)を使って一体で削り出そうとも考えたが、小生の腕では偏心内輪と偏心外輪の段差の部分が直角には仕上げられそうもない。そこで、それぞれ別々に作った後半田付けすることにした。所が、こうしてブログを書いていて、突っ切りバイトを用いれば、可能かも知れないと思い付いたが、遅かった。次に作る機会があれば、その際には試してみよう。
作成方法は、偏心外輪であれば0.2mm、偏心内輪であれば0.3mm厚の板を9mm x 9mm程度の大きさに5枚(1枚は予備)切り出して、直径8mmの真鍮丸棒の断面部分に半田付けし、ML-210で直径8mm乃至7mmに削った後、その中心点から1.5mmオフセットさせた位置に3mm径の穴を開けた。
しかし、実際には、偏心内輪の直径が図面通りにはなっていない(汗)
一度は図面通りの7mm径に仕上げたのだが、偏心棒に嵌め込むことが出来なかった。偏心棒のこの穴は、7mmのドリルを使わずに、外形を抜くついでにFM-80E(A)で刳り抜いたのだが、どうも送り量を間違えた様で、ノギスで内径を測ると6.63mmしかない(大汗)
偏心棒を作り直すか、偏心内輪を作り直すか?
偏心内輪の直径が図面より小さくても、オフセット量が間違えていなければ前後の運動量に影響はない筈なので、工作がより簡単な偏心内輪の方を作り直した上で、偏心内輪と偏心外輪を半田付けで貼り合わせて、偏心輪とした。
2015/09/19
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
フレーム関係の部品作りが概ね終わった所で、スティーブンソン式弁装置の作成に掛かった。
弁装置は、湘南鉄道模型クラブのS氏やrailtruckさんから色々と助言を頂き、我が腕を省みず可動させることにしたのだが、未だにその分解・組み立てをどうするか、良いアイデアが浮かんで来ない(汗)
場合によっては、分解・組み立てすることを諦めて、嵌め殺しにすることも考えなければならない。と云うか、今ではその公算が大きいが・・・・。
その前に、初めて手掛ける弁装置が、目論見通り上手く稼働するか確かめる必要がある。
先ず、偏心棒の作成。
偏心棒の作成に当たっては、図面の左側の偏心内輪が嵌め込まれる直径7mmの穴の開け方と、8mmの外径の円を如何に抜くかが、少々問題。
直径7mmの穴は、ドリルを使えば簡単だが、問題は外側の円周の抜き方。と云っても、フライス盤を使いこなしている諸兄にとっては、簡単な作業だろうが・・・・・・。
この作業のためには、ヤトイを作る必要がある。
ヤトイは、直径8mmの真鍮棒の先端部分を、横から見た断面が凸形になる様に、直径4mmまで削り、その部分に2mmのタップを切った。
一方、偏心棒の材料には0.3mm厚の洋白板を必要枚数分の4枚と1mm厚の捨て板を重ねて半田付けをした上で、偏心内輪が嵌め込まれる7mmの穴の中心に4mmの穴を貫通させ、原点とした。
そして、その貫通させた穴に、先に作っておいたヤトイの先端部分を嵌め込みネジ止めし、抜くべき円形の半径分だけX軸方向にオフセットさせ、1mmのエンドミルを用いて、原点を中心に材料を回転させて削り抜いた。
この後は、捨て板と共に偏心棒の外形を整えればOK・・・・。
この工作も出来ればフライス盤でやりたかったが、加減リンクとの結合部分に向けてテーパーになっているので、フレームの場合と同じ様に糸鋸とやすりでシコシコとする伝統的方法による積り。
2015/09/15
フル・スクラッチ フレーム 形式1060
フレームの前方部分(フロント・フレーム)。
実機は梯子状になっている様だが、強度の問題がでるので、小生は板状にした。材料は1mm厚の洋白板。
で、先に切り抜きが終わっているフレームのメイン部分と仮組した状態がこれ。
このフロント・フレームの先端部分の9.5mmは板厚を0.3mm削って0.7mmにしているのだが、実は、この部分をフライス盤で加工している際、モーターの回転が不安定になる現象が出て来た。
何度か電源のON-OFFを繰り返している内に、安定したので工作を進めることが出来たが、寿メカニクスにその旨連絡を入れた所、コントロール基盤を交換することになった。と云っても、40kgもあるフライス盤を送る訳にも行かず、コントロール基盤を送って貰い、小生が交換することにした。
基盤は一昨日の13日に、手順書と共に到着し、交換作業は昨日に行った。
終わって見れば大した作業ではないが、初めて目にする基盤の結線を8ヶ所外し、改めて新しい基盤と結線し直すのは、間違えない様にするのに思いの外気を使う作業だった。
案の定、最初は、結線個所を間違えて失敗したが、結線個所を電話で確認した上で再度結線を行い、現在は、無事に動いている。
6月に導入して3ヶ月程で最初の不具合が出た訳だが、寿メカニクスの対応が早くて良かった。余り故障が出て欲しくはないが、この対応なら安心出来ると思った次第。
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