※ 月別アーカイブ:7月2018 ※

1060製作記(154) ハンドレール

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

ハンドレール・ノブをロストワックスのパーツにするか、0.6mmの半甲線で自作するか迷っていた。
半甲線での作り方は、何方かのHPに記載されていた方法で、前作の形式5230で採用させて頂いたもの。高さが自由になる上、頭が小さく仕上がる点が良いと思ったが、ハンドレール・ノブとしての形状はもう一つ頂けない。

市販のパーツについては、IMONのHPで検索してみた所、金岡工房エコーモデル珊瑚模型店IMONから出ていることが分った。
そして、その中からスクラッチ中の形式1060に合う高さのハンドレール・ノブを探したが、どうもピタリと合うものがない。

自作にするか市販のパーツにするか悩んでいる内、砂巻き管の太さに疑問が生じ・・・・・・。この点はrailtruckさんゆうえんさんのお蔭で解決したが、帯に短し、襷に長し状態のハンドレールレール・ノブをどうするか・・・・。

0.6mmの真鍮線を削りだした半甲線を折り曲げてノブを作ったものゝ、半田付けする踏ん切りが付かずにいた所に、横浜に出掛けなければならない用事が出来た。
そして、折角出掛けて来たのだからと、IMONの横浜店に寄ることにした。

で、結局、珊瑚模型店200-4ハンドレールノブ2.0200-6ハンドレールノブ2.5を買い求めて来た。
買ってしまった以上、迷うことはない。

直ぐに工作に掛かった。

ハンドレールが前方の砂巻き管を跨いで通っているので、ボイラー側のノブの高さを2.0mmにしたのだが、こうして眺めてみると、少々高過ぎる様な気がする。

やはり、半甲線にすべきだったのだろうか・・・・。

1060製作記(153) 砂巻き管 – 2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

ハンドレール・ノブをどの様に工作するか悩んでいる際、市販品のノブは、0.4mmのハンドレールを前提していることが判った。そこで、スクラッチ中の形式1060ハンドレールも0.5mmを改めて0.4mmに変更しようと思っているのだが、色々と張り巡らされているその他の配管の太さが、気になって来た。
この点は図面を描く際にも、色々な資料を参考にして決めた筈なので、今更の感があるが、改めてチェックしてみた。

すると、先ず、工作を終えたばかりの砂巻き管の太さが、図面と違っていることに気が付いた。砂巻き管は図面では0.8mmの太さにしているのに、何をどの様に勘違いをしたのか全く定かではなく、誠に汗顔の至りだが、実際には0.5mmとかなり細いものを使っていた。
そこで直ぐに0.8mmに変更しようと半田ごてを握ったのだが、念のため、改めて資料の写真を眺めてみることを思い立った。すると、写真の陰影の付き方によっても違って見える可能性があるが、どう見てもハンドレールより太くは見えない。つまり、ハンドレールの0.4mmに対して砂巻き管が0.8mmとなると、倍の太さになる訳で、こうなると余り鮮明ではない資料写真であっても、それなりに太く見える筈。しかし、実際には、ほゞ同じ太さの様に見えて仕方がない。とすると、砂巻き管の太さは0.4~0.5mmで良いことになる。

しかし、自分事ながら、何の根拠もなく0.8mmの図面を描くことなどあり得ない。何か拠り所があった筈だと、手元の資料を片っ端から引っ張り出して根拠を探そうとしたが、見付からない。
こうなると砂巻き管を0.8mmで工作し直すべきか、0.5mmのまゝ置いておくべきか、二進も三進も行かなくなり、暫くの間、放置状態になってしまった。

とは云え、形式1060のスクラッチを忘れてしまった訳ではなく、いつも頭の片隅にあったのは事実で、ある時、LocomotiveDictionaryに参考図面があるかも知れないと思い立った。
そして、313ページに一つだけ掲載されている図面を見付けることが出来た。この図面から砂巻き管の太さを割り出してみると、0.544mm位になる。とすると、0.5mmでは若干細過ぎるきらいはあるが、大きな間違えを犯しているとは云えないだろう。

と云う訳で、砂巻き管の太さについては、怪我の功名に終わりそうだが、何故かもう一つスッキリとしないものがある。