※ 月別アーカイブ:3月2017 ※

1060製作記(117) キャブ – 3

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

ガ~ン!!
大チョンボ!!

今日は定例の釣行日だが、夜にはサッカーのワールドカップ予選があるので釣りは明日に延期。
すると釣りの準備をする必要はないので時間がある。と云う訳で、昨日に続いて鉄模の工作に掛かった。

昨日の状態に、キャブ後部の床板を半田付けをした後、フレームキャブ側板を試みに合わせ見た所、何かオカシイ・・・・・。

良くよく見てみると、キャブ後部の炭水部の下辺が床板よりかなり下になっている。
逆にキャブ後部の床板に下辺を合わせると、今度はキャブ前部が床板から5mm程浮き上がってしまう。

 


ウ~ン!!

図面を改めてチェックしたが、図面通りの出来となっている。

ならば、フレームか?
こちらも図面通り・・・・・。

キツネにつままれた様な気分で、3Dの図面を見ると・・・・・・。

何処でどの様に間違えたのは定かではないが、3D図面から工作用の2D図面に展開する際に、間違えたらしいが、今の今まで全く気が付かなかった。
それよりも、自分にしてはリベットが綺麗に打てていたので、満足していたのだが。

又々、あれだけのリベットを打つことを考えると、目の前が真っ暗。

1060製作記(116) ボイラー – 9

フル・スクラッチ ボイラー 形式1060

面一にする筈の火室側板に出来てしまった僅かな段差については、目を瞑って先に進もうと思っていたのだが、試みに作り置いたキャブの前部妻板をボイラーに嵌めてみた所、やはりほんの少しセンターがズレてしまっている。

原因は、ボイラーランボードの中央に位置していないためで、これは火室側板に段差が生じたことが起因している。
つまり、火室の段差 ⇒ ボイラーランボードのズレ ⇒ 前部妻板のズレ
と云う3段論法が成立しそう・・・・・。

このズレは、陰になって目立ち難い火室部分に比べて、目に付き易いので、修正する必要があるが、そのためには火室側板の段差をなくす必要がある。と云う訳で、已む無く一旦バラシて半田付けのし直しをすることにした。
そして、改めて半田付けをしようとしている最中に、ボイラーバックプレートをこの段階で半田付けしておかなければならないことに気が付いた。

バックプレートWeast Japan Incのロストワックスの米国型パーツを使うことにしていたが、当然のことながら、この形式1060用に作られている訳ではない。と云っても、実機ではどの様になっているか資料もないし、仮に資料があっても自作出来る代物ではない。そこで、それらしければ良いと考えたのだが、それでも、ボイラーの外径に合わせる加工は最低限必要となる。その加工のためには、余計な床板などがない方が工作がし易いと云うことに気が付いたのは、怪我の功名と云う訳。

実際に行った加工の手順は、
1)バックプレートボイラーに瞬間接着剤で固定し
2)ボイラーの外周に沿って罫書き
3)一旦、熱を加えてボイラーから外した上で
4)罫書き線に沿って大まかに切り出し(実際には、ヤスリでの切削)
5)ボイラーに半田付けの後
6)ボイラーの外周に合わせてヤスリで整えた。
尚、1)から4)までの手順については、切削しなければならない面積が大きかったので、ボイラーに固定されていない状態で加工する方がやり易いと考え、敢えて行ったもの。
この加工に当たっては、バックプレートに表現されているレバーコックなどの細かいパーツを潰さない様にするのが大変で、色々と気を使った筈だが、結局、潰してしまったものがある。と云っても、極々小さなもので、パッと見には分からない程のものなので、まぁ、これで良しとしようと思う。

その後、改めて火室側板の半田付け等を行ったが、これが中々上手く行かず、何度やり直しをしたことか。
慎重に位置決めをした上で、半田付けをし、上手く行ったかと思いボイラーを突き合わせてみるとズレていたり、ズレがなくなったと喜んで妻板を嵌めてみるとセンターに合っていなかったり・・・・・・。

今日一日、この半田付けで費やしてしまったが、何とか、妥協出来る所まで来た。

1060製作記(115) ランボード – 3

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

これまでは、色々とパーツを造り溜めて来たが、パーツ作りばかりだとどうしても気持ちの維持が難しくなってしまう。
と云っても、組み立ての手順をまだしっかりと考えてはいないので、ここで下手に、出来上がったパーツだけで組み立てをしてしまうと、先になって二進も三進も行かなくなる惧れが非常に強い。

はてさて、どうするか・・・・?

特に、今回のボイラーランボードの接続については、現物合わせでパーツを切り出したにも拘わらず、残念ながら上手く行かなかった所がある。
この点については、ボイラーランボード火室部分で擦り合わせしつゝ調整を加えた結果、何とか許容範囲と思われる所まで来た筈だが、それを確認するためには・・・・・・。

と云う訳で、ボイラーランボードを半田付けしてしまった。結果、面一になる筈の火室側板に僅かな段差が出来てしまったが、つき合わせ部分の隙間はなくなったので、これで良しとしよう!

1060製作記(114) ランボード – 2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

これまででは考えられない程慎重かつ丁寧に工作を進めて来た筈なのに、ピタリと合わずに隙間が出来てしまった火室の延長部分。

何故この様な?
理由は簡単で、やはり肩から先の腕の部分に問題があって、パーツの寸法精度や組み立て精度に出てしまったのだろう。

と云う訳で、何となく工作を続ける気分が削がれてしまったが、これじゃイカンと思い直し・・・・・。

キャブ下の部分を現物合わせで切り出し、作り直してみた。
その結果、公式側は写真の通り何とか合格点を付けることが出来る状態になったが、写真にない右側は、残念ながら、ほんの少し隙間が出来てしまっている(涙)

この蒸気の右側には分配弁などが配置されているので、多少のズレは目立たない筈なので、これで良しとして先に進むことにしようか・・・・・・?

1060製作記(113) ボイラー – 8

フル・スクラッチ ボイラー 形式1060

ボイラーランボードを半田付けする前に、1.0 X 0.2mmの帯板を巻いてボイラーバンドを表現した。

この時、火室の位置決めのために作った冶具が大いに役に立った。
つまり、ボイラーを冶具に嵌め込んだ上で、冶具の火室部分をバイスに咥えると、バイスの重みでボイラーの保持が難なく出来る。そうすると両手が使えるので、左手に持ったピンセットで帯板を抑え、右手の半田鏝で半田を流すことが出来ると云った按配。
これまでは、この様な冶具を作ったことはなく、その際、ボイラーバンドをどの様にして巻いたか記憶が定かではないが、その時よりも遥かに簡単に工作が出来たことだけは確かだと思う。

と云う訳で、余勢をかって、1.2mmのパイプの中に0.5mmの角線を通して洗口栓もそれらしく作った。

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