※ カテゴリー別アーカイブ:シリンダー ※
2016/08/07
シリンダー フル・スクラッチ 形式1060
弁心棒をどの様に取り付けようかと考えたが、下手な考え休むに似たりで、結論から云うと、半田を用いずに圧着・圧接によって保持することにした。これにより、メンテナンス性も確保出来たのではないかと思う。
弁心棒は0.4mmの洋白線を所定の長さに切断しただけのものだが、そのシリンダー側は、蒸気室に開けた穴に深く差し込むことにした。
そして、反対の加減リンク側については・・・・。
0.5mmの穴を開けた外径0.8mm・内径0.4mmの真鍮パイプを梃の上端に植え込み、その0.5mmの穴に弁心棒となる洋白線を挿入することにした。これによって、穴と弁心棒に0.1mmの余裕があるので、梃の動きが妨げられることはないだろうと考えた。
しかし、実際の工作に当たっては、真鍮パイプの植え込みは半田付ではなく、0.4mmの真鍮線をパイプの長手方向に差し込み、この真鍮線を梃上端に開けた0.4mmの穴に差し込んだ上、反対側に飛び出した部分をカシメることによって抜けるのを防いだ。半田付けをしないことによって、真鍮パイプは0.4mmの真鍮線を中心に回転するので、梃の動きはよりスムーズになると考えた。
この状態で転がしてみると、目論見通り全く引っ掛かることもなくスムーズな動きを見せる。もし、簡単に抜け落ちたりする様であれば、接着剤で軽く留めることにすれば良いだろう。
これで、シリンダー周りは一段落した。
次は、走行状態を確認したいので、ギア・ケースや集電ブラシを作って、モーターによる走行が出来る様にしたいと思う。
2016/08/02
シリンダー フル・スクラッチ 形式1060
加減リンクの動きを蒸気室内の弁に伝える弁心棒を除き、シリンダー関係の工作をほゞ終えた。
この状態で軽く動くので、取り敢えず、成功と云って良いと思う。
ここまで来た以上、一気呵成に弁心棒も手を付けるべきだが、もう一つ気分が乗らない。
クーラーのない道楽部屋で汗をかきかき・・・・では中々集中力が続かないと云うのもあるが、それよりも加減リンクの動きをどの様に弁心棒に伝えるか?組み立て・分解のメンテナンス性を確保した確実な方法が思い付ないのが最大の理由。
と云って、作らない訳には行かないので、得意な現物合わせででっち上げてみようと思う。
2016/07/28
シリンダー フル・スクラッチ 形式1060
作り忘れていたドレンコックを作った。
しかし、手持ちの資料写真では暗い影に入っていて潰れてしまっているので形状がハッキリとしない。だからと云って省いてしまうのは、模型にすると案外目立つ部分なので、それらしくでっち上げることにした。
で、実際の工作に当たって、問題となったのは支柱の太さ。
ハッキリとは写っていない写真を眺める限り、意外と細い様に感じたので支柱の直径を0.6mmにして図面を描いた。そして工作に掛かった訳だが、その支柱に通すバー用のスリット若しくは穴を開ける技量がないのに気が付いた。
それでも、何とか出来ないかと色々と試して見たが、1本は出来ても4本も同形で揃えるのは到底出来そうもない。
そこで、支柱の太さを0.8mmにすることにした。過去の作品の形式27や2800でも同じ様に0.8mmを採用しているので、結果的に今回もそれに倣うことになった。
こうして写真に撮って見ると、やはり少々太過ぎる様な気がするが、まぁ、腕がないので仕方がない。
作り方は、外径0.8mm内径0.4mmのパイプの上部を糸鋸で慎重に4mm程切れ込みを入れ、そこに別に作っておいたバーを挟み、半田で固定した。
バーは0.4mm厚の洋白を0.6mm厚の真鍮板のコバ部分に半田付けした後、真鍮板の厚みに合わせて糸鋸、ヤスリで整形した。こうすることによって、0.4mm x 0.6mmの薄板が切り出せる訳で、色々と応用が利く方法だと思う。
2016/06/29
シリンダー フル・スクラッチ 形式1060
缶台と煙室の接合部分を作り直した。
前作の轍を踏まない様に中央の三つの穴は所定の半径で曲げた後、そのカーブの形を崩さない様に、0.4mm、1.0mm、1.2mm、1.4mmと錐のサイズを順次大きくして穴を開けた。
出来上がったシリンダー周りをフレームにネジ止めしたのがこの写真。
こうして徐々に形になって行く作品を眺めるのも嬉しいものだと、改めて思った次第。
シリンダー周りが一段落したので、次はスライド・バーの作成に移ろうと思う。
2016/06/26
シリンダー フル・スクラッチ 形式1060
造り溜めていたパーツを半田付けして漸くシリンダー周りの形が出来て来た。
実は、昨夜ここまで出来た所でテーブルの上に置いて眺めていて、シリンダーその物が左右水平についておらず、そのために片方を抑えると片方が軽く浮上がって、コトコトと音がすることに気が付いた。
目視ではあるが0.3mm程の差がある様だ。
これまでの小生であれば、この程度は誤差の内とばかりに次のステップに進んでいたことだろう。今回もそうしようと一瞬思った。が、しかし、それでは小生の作品に進歩はない。
と云う訳で、今日一日を費やして調整した。その結果、ほゞ差は皆無となってOK。
そこで、次のステップである缶台と煙室の接合部分を製作した。
工作そのものは難しいものではないので、最近は罫書くこともなくフライス盤のテーブルの送りだけで切り抜いている。
これも、0.4mmの真鍮板を捨て板に半田付けをして然るべき所にボルトを表現する真鍮線を植え込むための穴を開け・・・た。
しかし、ここでお馴染みのチョンボで、真鍮線の植え込み用の穴の位置を間違えてしまい、真鍮線が邪魔になって缶台にセット出来ない。加えて、中央にある三つの1.4mmの穴を開けた後に曲げたので、カーブも綺麗に出来ていない。
と云う訳で、次はこの部分の作り直し。
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