※ 月別アーカイブ:5月2016 ※

1060製作記(72) 先・従台車 – 5

フル・スクラッチ 先・従台車 形式1060

1060-064失敗(大汗)

従台車を組み立てて、車輪をセットしようとした所、台車の幅が予定より0.4mm程広く仕上がっていて、上手く収められない。
0.4mmならば片側0.2mmづつ削れば稼げるし、車輪の陰に隠れて削った個所も目に付くことはない。
と云うことで、早速削って見たが、何故か上手く行かない????

良くよく車輪を観察すると、車輪の内側の車軸が通る部分が少し出っ張っていて、その出っ張りを加味すると、台車の幅は更に0.5mm程狭くしなくてはならないことが解った。

しかし、先輪の内側にはその様な出っ張りはない。
今となっては記憶も定かではないが、図面を起こす際、先輪の形状だけをベースにして、後輪の形状には気が回らなかったのかも知れない(写真では判り難いが、右側が出っ張りのない前輪、左側が出っ張りのある後輪)。

後輪の出っ張りを削り取るにしても、このままでは梁の幅を調整することは避けられない。
どうするか?

1060製作記(71) 先・従台車 – 4

フル・スクラッチ 先・従台車 形式1060

1060-063四苦八苦して、先台車の組み立てを8分程完了した。

こんなパーツでも、ボルト代わりの真鍮線の植え込みを除けば一個当たり12個の部品から出来ており、折角半田付けが終わっている部品が、他の部分を半田付けしている最終に熱が回ってポロリと取れたり・・・・。

そんなこんなで、一個目は試行錯誤して何とか組み上げるのに対して、二個目は一個目で要領を掴んでいるので、手際が良い。
と云う訳で、本来ならば同形であるべきパーツだが、良く眺めてみると、一寸した所に違いが出来てしまう。かと云って、習作分を含めて3個も作る気もしないので、ここは目を瞑るしかないか?

1060製作記(70) 先・従台車 – 3

フル・スクラッチ 先・従台車 形式1060

1060-062先・従台車のパーツを少しずつ造り溜めて、漸くほゞ出来上がった。

前回、前々回とフライス盤を利用して罫書く方法を考えてみたが、結局、殆ど罫書くことなく済ませてしまった。
と云うか、フライス盤を使った工作の場合は、罫書き作業は要らないのかも知れない。

ただ、こうして出来上がったパーツを眺めてみると、僅かなズレがあったり、不揃いであったりと気になる点がある。簡易DROの精度の他にも原因があるのかも知れない。
どちらにしろ、これだけのパーツを作り直すのも辛いので、このまま組み立てに入ろうと思う。

1060製作記(69) 先・従台車 – 2

フル・スクラッチ 先・従台車 形式1060

1060-061現在、先・従台車のパーツを切り出している所だが、その細かいパーツを一つ一つ罫書くのは、眼が衰えて来ている身にとっては、些か辛いものがる。

そこで、導入したフライス盤を最大限活用すべく、フライス盤を用いて罫書く方法を考えてみた訳で、今回はその第二段。

フライス盤を使う場合、直行する線を引くことは得意だが、斜めの線や円形の線を罫書く場合、色々と工夫が必要となる。前回のパーツはカーブを含む外形だったので、プロット方式によった。そして、今回のパーツは直線で構成されているので、罫書き針をチャックに咥えて直接罫書くことにした。

結果はご覧の通りで、罫書き線としては太過ぎたし、針を回転させながら罫書いたのでバリが出ており、もう一つも二つも改善の余地はある。
しかし、プロットするにしろ直接罫書くにしろ、フライス盤を利用して罫書くのも、罫書く方法としてはあり得るのではないかと思う。