※ 月別アーカイブ:8月2021 ※

1060製作記(219) フロントデッキ – 7

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

直径1.0mmの真鍮線を使って継ぎ手を作ったのだが、直角に曲げる部分のRが大き過ぎてどうにも締まらない。何とかRを小さ出来ないかと考えて、曲げる部分を三角ヤスリで少し欠き取った上で、曲げてみた。出来はもう一つだが、これ以上を求めるのは、小生の技量ではとても出来る相談ではないので、妥協することにした。

その上で、必要個数プラス・アルファの継ぎ手を作って、フロントデッキ上部の配管工作を行った。
真鍮線を只曲げて配管を表現するよりも、出来は良くなくても継ぎ手があると見栄えがすると一人悦に入って、フロントデッキ下の配管工作に入った。

そして、下部の配管のハンダ付けをしている最中、フロントデッキを保持しているバイスが転倒する事故が発生してしまった。

慌ててバイスに固定していたフロントデッキをチェックした所、デッキ上部の配管があらぬ方向を向き、更に、ハンダ付けの途中だった下部の配管の半分が何処かに飛んでいってなくなってしまっている。
行方不明になった半分を探してみたが、整理整頓が出来ていない工作机から見付け出すことなど出来る筈もなく、諦めて上部の配管の向きの修正に掛かった。
すると、配管がデッキの下に潜り込む箇所の継ぎ手が、呆気なくポキッと折れてしまった。

猛烈な残暑の中、クーラーのない道楽部屋で、汗を流しながら進めて来たのに・・・・・と思っても、仕方がない。
改めて、継ぎ手の作成から、やり直すしかない・・・・(涙)

1060製作記(218) フロントデッキ – 6

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

1060製作記(135)フロントデッキ – 5以来なので、約4年振りにフロント・デッキの天板に配管されている蒸気管ブレーキ管の工作に入った。

先ずは、蒸気管・・・。
当初、蒸気管は径0.8mmの真鍮線をクネクネと曲げて、簡単に済ます積りだった。
所が、身近な例でも水道管ガス管を直角に曲げる場合、必ず継ぎ手が使われており、パイプを直接曲げることはしていない。この形式1060でも同じだろうと、確認のために資料の写真を眺めてみた。しかし、ハッキリと写ってはいないので、良く判らない。
どうするか迷ったが、継ぎ手を作成することにした。

先ず、最初は外径1.0mm内径0.6mmのパイプを直角に曲げた後に、内径を0.8mmに広げることにした。パイプを曲げた場合、その部分が潰れてしまうことは解っていたが、内径を広げる際にセンターをズラさずに簡単に出来ることを優先。形が潰れた部分は、ヤスリで整形すれば何とか使えるものが出来るだろうと安易に考えた結果だった。
そして、前部の蒸気管用5個、後部用2個に加えて更に予備3個、合計10個作った。
所が、作成した当日は、何とか使えるものが出来たと思ったのだが、一夜置いて改めて見ると、もう一つ出来が良くない。

そこで、潰れる原因は中空になっているのが原因なので、その穴を塞ぐために0.5mm経の銅線を入れた上で、曲げる方法を取ってみた。
結果は、潰れて形が崩れてしまうことはなくなった。しかし、パイプの内径よりも細くて柔らかい銅線を挿入したにも拘らず、取り出せない。となると無垢の真鍮線を素材にしているのと、何も変わらない。

と云う訳で、今度は直径1.0mmの真鍮線を使って継ぎ手を作ることにした。この場合は、どの様にして素材の真鍮線に0.8mmの穴を空けるかが問題になるが、無い知恵を色々と絞って、2種類のパイプを使ってジグを作ることにした。
つまり、外径1.4mm内径1.0mmのパイプに外径1.0mm内径0.6mmのパイプを挿入して凸状のパイプにする。そして素材を凸状のパイプの太い方から挿入し、細い方から0.6mmのドリルの刃を挿入して揉めば、素材の真鍮線の断面の中心にマークが付けられる筈。あとはそのマークを頼りに0.8mmの穴を空ければ・・・・。

次回は、この方法で継ぎ手を作成することにする。

1060製作記(217) 排障器 – 2

フル・スクラッチ 下回り 先・従台車 形式1060

前部の排障器を作成した。

先ず、素材の0.5mm厚の洋白板に、左右対象に罫書いた上で、糸鋸ヤスリによる伝統的な方法で切り抜き、整形を施した。
この時、左右の排障器の間隔をヤスリの厚みを考えて2.0mmとし、曲げ加工が終わるまでは、切り離しをせず、一体のまゝ工作を進めた。

曲げ加工については、廃材で型紙(写真中央)を作り、この型紙に合う様に慎重に作業をした。
写真の左端の排障器は、左右で幅が僅かに違ってしまったので、失敗作だが、試験的に曲げ加工をしたもの。

次の作業は、ブレーキ関係蒸気関係の配管に進む予定。

1060製作記(216) 排障器 – 1

フル・スクラッチ 下回り 先・従台車 形式1060

厚さ0.5mm、幅1.0mmの洋白の帯板を所定の形に曲げて、後部の排障器を作り、従台車の梁にハンダ付けをした。

帯板は、0.5mm厚の洋白板を1.0mm厚の端材の木端にハンダ付けをした上で、端材の木端に沿って切断、ヤスリで整形をして作った。

又、曲げる際は1.0mm厚の端材で型紙を作り、上述の洋白の帯板と共にバイスに咥えて、ハンマーで軽く叩いて曲げた上で形を整えた。

次は、前部の排障器の作成になる。
前部の排障器は、フロント・デッキに固定する構造にしているので、ブレーキ関係蒸気関係の配管も同時に手を付けようと思っている。実は、長い期間、工作を中断する原因となったエア・ホースも、過日、何年振りかで横浜の繁華街に出向き、手に入れて来たので、今度こそ先に進める筈・・・。

1060製作記(215) ブレーキ – 11

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

ブレーキ・シューのハンダ付けを終えた。
ハンダ付けする際には、動輪をホーム・ポジションにセットした上で、動輪のタイヤ面とブレーキ・シューの間に、適当な厚みの紙を挟んで、ブレーキ・シューを固定してハンダを流し込んだ。

しかし、例によって、工作精度が悪いために、ブレーキ・シュー動輪の間隔が、公式側では問題がなかったが、非公式側では非常に狭くなって、場合によっては動輪のタイヤ面と接触してしまう惧れがあった。
そこで、非公式側のみブレーキ・シューの厚みを削って、何とか間隔を確保して、誤魔化した。

と云う訳で、何やかやと問題はあったが、兎にも角にも、ブレーキ関係の工作を終えることにした。

次は、排障器の作成に移ろうと思う。