※ 月別アーカイブ:1月2015 ※

サイクロン集塵器(3-完)

道具・冶具等

取り敢えず完成したのだが・・。

IMG_1475この集塵器は、本体の天板に付いているパイプが掃除機と繋ぐソケット、横に付いているのがゴミ吸引ホースを繋ぐソケット、そして本体下部には吸い込んだゴミを溜めておくペルー管の構成になっている。
そして、吸引ホースで吸い込まれたゴミが円筒形をした本体内の壁に沿ってグルグルと回転しながら重力に引かれて徐々に下部に落ちて行き、最終的にはペルー缶のゴミ溜めに集められるというもの。

先ず、写真では全く分からないが、本体の横のソケット用に空けた穴の出来が思った以上に悪かった。手作業なので、隙間が出来てしまうことは覚悟の上だったが、隙間だらけだったし、材料は豊富に残っているので一時は作り直そうかとも考えた程だった

ソケットの接着は、塩ビ用のボンドを使った。この接着剤は隙間にも流れ込んで皮膜を作っている様なので、隙間を埋めるためのコーキング剤を充填する必要はなく、この点はラッキーだったと云えるが、しかし、隙間が大きかったので、接着強度の面では問題が残る・・・(涙)

IMG_1476問題は残るが、兎に角、完成させて集塵器として使えるかどうかテストして見よう・・・・。

と云うことで、工作台の上に溜まっている塩ビ管の削りカスを吸い込ませてみた。

吸引したゴミの処理を簡単にするためにペルー缶の内側にレジ袋をセットした上でテストをした後、レジ袋の中を覗くとグレーの色をした塩ビカスがかたまって見える。軽い塩ビカスでも、この通りちゃんと分離されているので、小生が考えている金属の削りカスなら問題なく分離してくれる筈で、初期の目的は達した。

しかし、安定性が良くない。
この集塵器は、上部の本体が塩ビ製で下部のゴミ溜めはブリキ製のペルー管の構成だが、塩ビ管が意外に重たいため、全体の重心がどうしても上になってしまう。
そのために、吸引ホースで少しテンションが掛かっただけで、コロンと転がってしまう
これは、何とかしなければならないが、取り敢えずサイクロン集塵器第1号としては完成としよう。

サイクロン集塵器(2)

道具・冶具等

サイクロン集塵器サイクロン集塵器の構造そのものは非常に簡単なもので、『サイクロン集塵器 自作』をキー・ワードにして検索すると幾らでも作例を見付ける事が出来るし、事実、小生もその単純な構造の故に作る気になり材料の調達も終えた訳だが・・・・。
(イメージは天板やペルー管との接続部分を除いた集塵器の本体部分のみ)

この集塵器には、
1)本体の天板(掃除機のホースを繋ぐためのソケット用)
2)本体そのもの(ゴミ吸引ホースを接続するためのソケット用)
3)ペルー缶の天板(本体と吸引したゴミなどを回収し溜めておくペルー缶の接続用)
の3箇所に夫々直径約30mmと約70mmの穴を空ける必要がある。

この内、1)と3)については平面に空けるので比較的容易と云えるが、2)は3次元の物体に穴を穿つことになるので、場合によっては、結構厄介な作業となる。

ゴミ等の吸引ホースを取り付けるためのソケットを円筒形をした本体に取り付けるには、ソケットにするパイプを
1)本体に突き刺す方法
2)本体の側面にイモ付けする方法
の二通りの方法が考えられるが、1)は空けた穴が直接見えるだけに、穴の出来上がり状態に気を使う必要があるが、強度には問題がない。対して2)は、空けた穴の状態は直接目に触れないので、その出来・不出来に気を使う必要はないが、取付強度に心配が伴う。

何れにしても、空けるべき穴の大きさはパイプの肉厚分だけ異なるが、形状が同じで3次元の円筒の側面に空けなければならないのは共通している。どちらにしても、ソケットにするパイプの外径(内径)と同じサイズのホール・ソーがあり、外径が約115mmの本体を保持出来る程大きなボール盤でもあれば、特に問題とすることはないだろう。

しかし、その様な大きな工作機を所有していない小生としては、現物合わせでシコシコとヤスリで少しづつ削る以外に方法はない。
と云っても、小生の鉄模では、現物合わせのオンパレードで作業そのものには慣れているので、何とかなるだろうと思って取り掛かった。

尚、強度の点を考慮して、穴の空け方は貫通方式にした。
手作業なので、当然のことながら、穴の仕上がりには難があることは承知の上で、隙間はコーキング剤を充填しておけば、見てくれは別にして、問題無い筈・・・・・・。

作業は、先ず最初にソケットの外径の直径32mmの穴を空けて、その後その穴を左右に広げて楕円形に整えて目的の形状に仕上げよう・・・・・・。

IMG_1466材質は塩ビなので柔らかいため作業性は悪くはない。と思いきや、意外に気を使う素材で、迂闊に力を入れると思った以上に削り過ぎてしまうし、ヤスリが往復する際の熱で溶けたカスで目詰りして掛りが悪くなる。
しかも、この乾燥した冬なので切り粉が静電気で衣服に付着して仕方がない。

と云う訳で、切り粉は掃除機でせっせと吸い込む様にしているが、出来ればこの切り粉を材料にして、集塵テストをしてみたかったのに・・・(笑)

サイクロン集塵器(1)

道具・冶具等

新しい年を迎えて、今年は釣りばかりではなく鉄道模型にも注力しようと考えているのだが、中々重い腰が上がらない。

その理由は、と云うと・・・・・・。
言い訳半分に理由を探してみると、やはり環境の問題が大きいのではないか?
現在の工作机の上は、余りにも酷いので写真をアップするのは控えたいと思うが、まるで玩具箱を引っくり返した様な状態。こんな状態で鉄模を始めても、小さな部品等はガラクタに紛れて直ぐになくなってしまうのは必定。

と云う訳で、机の上の片付けを始めたのだが、真鍮板や線材の切れっ端やヤスリの削りカス等で机の天板が見えない程にびっしり・・・。
そこで、当然のことながら掃除機を引っ張りだして・・・となった訳だが、これだけのゴミを吸い込むと紙パックは直ぐにパンパン。

これは何とかしなければ・・・・・と、サイクロン集塵器の自作記事を読んだことを思い出し、小生も自作してみることにして、思い立ったが吉日、早速、近くのホームセンターに出向き材料を調達して来た。

調達して来た材料は次の通りだが、思いの外、高く付いた。
1)VU管(VU-100) 1m      \890
2)VP管(VP-25) 1m          \348
3)VU異型継手 VU100-50  \328
4)VUキャップ 100用        \418
5)塩ビ用ボンド                  \280
6)ペール缶                        \598
7)洗濯機排水ホース2本     \1,596
合計                             \4,458 X 1.08 = \4,815(税込み)

IMG_1465特に塩ビのVU管やVP管は、1mも必要がある訳ではなく、使うのはVU管が20cm、VP管は25cm程度なので、余る方が遥かに多くなる。
しかし、切り売りをしていなかったので已むを得ず1m売りをそのまま購入して来たもので、余った管を利用出来れば良いのだが・・・・。