サイクロン集塵器(2)
2015/01/26
サイクロン集塵器の構造そのものは非常に簡単なもので、『サイクロン集塵器 自作』をキー・ワードにして検索すると幾らでも作例を見付ける事が出来るし、事実、小生もその単純な構造の故に作る気になり材料の調達も終えた訳だが・・・・。
(イメージは天板やペルー管との接続部分を除いた集塵器の本体部分のみ)
この集塵器には、
1)本体の天板(掃除機のホースを繋ぐためのソケット用)
2)本体そのもの(ゴミ吸引ホースを接続するためのソケット用)
3)ペルー缶の天板(本体と吸引したゴミなどを回収し溜めておくペルー缶の接続用)
の3箇所に夫々直径約30mmと約70mmの穴を空ける必要がある。
この内、1)と3)については平面に空けるので比較的容易と云えるが、2)は3次元の物体に穴を穿つことになるので、場合によっては、結構厄介な作業となる。
ゴミ等の吸引ホースを取り付けるためのソケットを円筒形をした本体に取り付けるには、ソケットにするパイプを
1)本体に突き刺す方法
2)本体の側面にイモ付けする方法
の二通りの方法が考えられるが、1)は空けた穴が直接見えるだけに、穴の出来上がり状態に気を使う必要があるが、強度には問題がない。対して2)は、空けた穴の状態は直接目に触れないので、その出来・不出来に気を使う必要はないが、取付強度に心配が伴う。
何れにしても、空けるべき穴の大きさはパイプの肉厚分だけ異なるが、形状が同じで3次元の円筒の側面に空けなければならないのは共通している。どちらにしても、ソケットにするパイプの外径(内径)と同じサイズのホール・ソーがあり、外径が約115mmの本体を保持出来る程大きなボール盤でもあれば、特に問題とすることはないだろう。
しかし、その様な大きな工作機を所有していない小生としては、現物合わせでシコシコとヤスリで少しづつ削る以外に方法はない。
と云っても、小生の鉄模では、現物合わせのオンパレードで作業そのものには慣れているので、何とかなるだろうと思って取り掛かった。
尚、強度の点を考慮して、穴の空け方は貫通方式にした。
手作業なので、当然のことながら、穴の仕上がりには難があることは承知の上で、隙間はコーキング剤を充填しておけば、見てくれは別にして、問題無い筈・・・・・・。
作業は、先ず最初にソケットの外径の直径32mmの穴を空けて、その後その穴を左右に広げて楕円形に整えて目的の形状に仕上げよう・・・・・・。
材質は塩ビなので柔らかいため作業性は悪くはない。と思いきや、意外に気を使う素材で、迂闊に力を入れると思った以上に削り過ぎてしまうし、ヤスリが往復する際の熱で溶けたカスで目詰りして掛りが悪くなる。
しかも、この乾燥した冬なので切り粉が静電気で衣服に付着して仕方がない。
と云う訳で、切り粉は掃除機でせっせと吸い込む様にしているが、出来ればこの切り粉を材料にして、集塵テストをしてみたかったのに・・・(笑)