1060製作記(153) 砂巻き管 – 2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

ハンドレール・ノブをどの様に工作するか悩んでいる際、市販品のノブは、0.4mmのハンドレールを前提していることが判った。そこで、スクラッチ中の形式1060ハンドレールも0.5mmを改めて0.4mmに変更しようと思っているのだが、色々と張り巡らされているその他の配管の太さが、気になって来た。
この点は図面を描く際にも、色々な資料を参考にして決めた筈なので、今更の感があるが、改めてチェックしてみた。

すると、先ず、工作を終えたばかりの砂巻き管の太さが、図面と違っていることに気が付いた。砂巻き管は図面では0.8mmの太さにしているのに、何をどの様に勘違いをしたのか全く定かではなく、誠に汗顔の至りだが、実際には0.5mmとかなり細いものを使っていた。
そこで直ぐに0.8mmに変更しようと半田ごてを握ったのだが、念のため、改めて資料の写真を眺めてみることを思い立った。すると、写真の陰影の付き方によっても違って見える可能性があるが、どう見てもハンドレールより太くは見えない。つまり、ハンドレールの0.4mmに対して砂巻き管が0.8mmとなると、倍の太さになる訳で、こうなると余り鮮明ではない資料写真であっても、それなりに太く見える筈。しかし、実際には、ほゞ同じ太さの様に見えて仕方がない。とすると、砂巻き管の太さは0.4~0.5mmで良いことになる。

しかし、自分事ながら、何の根拠もなく0.8mmの図面を描くことなどあり得ない。何か拠り所があった筈だと、手元の資料を片っ端から引っ張り出して根拠を探そうとしたが、見付からない。
こうなると砂巻き管を0.8mmで工作し直すべきか、0.5mmのまゝ置いておくべきか、二進も三進も行かなくなり、暫くの間、放置状態になってしまった。

とは云え、形式1060のスクラッチを忘れてしまった訳ではなく、いつも頭の片隅にあったのは事実で、ある時、LocomotiveDictionaryに参考図面があるかも知れないと思い立った。
そして、313ページに一つだけ掲載されている図面を見付けることが出来た。この図面から砂巻き管の太さを割り出してみると、0.544mm位になる。とすると、0.5mmでは若干細過ぎるきらいはあるが、大きな間違えを犯しているとは云えないだろう。

と云う訳で、砂巻き管の太さについては、怪我の功名に終わりそうだが、何故かもう一つスッキリとしないものがある。

“1060製作記(153) 砂巻き管 – 2” への4件のフィードバック

  1. ゆうえん・こうじ より:

    塗装すると0.1mmは太くなるので、0.5mmでよいと思います。

    • mizoken より:

      ゆうえんさん、こんにちは。
      コメントを有難うございます。
      怪我の功名とは云え、0.5mmで正解だったのですネ。
      慌てて0.8mmに修正しなくて良かったです。
      これで、気分もスッキリしました。

  2. railtruck より:

    Locomotive Dictionary 1906のFigs.3242-3244 Sand Pipe Coverの内径は1.75″ですから、砂撒き管0.5mmでも良いと思います。
    https://archive.org/stream/bub_gb_jCJMAAAAMAAJ#page/n423/mode/1up

    • mizoken より:

      railtruckさん、こんにちは。
      コメントを有難うございます。
      小生の持っているLocomotiveDictionaryの図面は全体的に印刷のカスレが強くて、Figs.3242-3244の寸法は全く読めませんでした。
      そこで313ページのFigs.3230-3231から割り出したものですが、結果オーライですね。railtruckさんからもお墨付きを頂けたので、安心して次に進めそうです。

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