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1060製作記(28) 弁装置 – 1

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

フレーム関係の部品作りが概ね終わった所で、スティーブンソン式弁装置の作成に掛かった。

弁装置は、湘南鉄道模型クラブS氏railtruckさんから色々と助言を頂き、我が腕を省みず可動させることにしたのだが、未だにその分解・組み立てをどうするか、良いアイデアが浮かんで来ない(汗)
場合によっては、分解・組み立てすることを諦めて、嵌め殺しにすることも考えなければならない。と云うか、今ではその公算が大きいが・・・・。

その前に、初めて手掛ける弁装置が、目論見通り上手く稼働するか確かめる必要がある。

2D-弁装置先ず、偏心棒の作成。

偏心棒の作成に当たっては、図面の左側の偏心内輪が嵌め込まれる直径7mmの穴の開け方と、8mmの外径の円を如何に抜くかが、少々問題。

直径7mmの穴は、ドリルを使えば簡単だが、問題は外側の円周の抜き方。と云っても、フライス盤を使いこなしている諸兄にとっては、簡単な作業だろうが・・・・・・。

1060-019この作業のためには、ヤトイを作る必要がある。
ヤトイは、直径8mmの真鍮棒の先端部分を、横から見た断面が凸形になる様に、直径4mmまで削り、その部分に2mmのタップを切った。

一方、偏心棒の材料には0.3mm厚の洋白板を必要枚数分の4枚と1mm厚の捨て板を重ねて半田付けをした上で、偏心内輪が嵌め込まれる7mmの穴の中心に4mmの穴を貫通させ、原点とした。
そして、その貫通させた穴に、先に作っておいたヤトイの先端部分を嵌め込みネジ止めし、抜くべき円形の半径分だけX軸方向にオフセットさせ、1mmのエンドミルを用いて、原点を中心に材料を回転させて削り抜いた。

この後は、捨て板と共に偏心棒の外形を整えればOK・・・・。
この工作も出来ればフライス盤でやりたかったが、加減リンクとの結合部分に向けてテーパーになっているので、フレームの場合と同じ様に糸鋸やすりでシコシコとする伝統的方法による積り。