※ カテゴリー別アーカイブ:フル・スクラッチ ※
2016/08/24
フル・スクラッチ 形式1060 電気関係
railtruckさんから頂いた弁心棒の可動化については、宿題とさせて頂くことにして、電気関係の工作を終わらせてしまうことにした。
電気関係と云っても、残っているのは集電ブラシからモーターまでの配線だけ。
小生は、1060製作記(56)に書いた様に動輪を上から落とし込みイコライザーで抜けるのを防いぐ方法を取っている。そのためにフレームのモーターの下にあたる部分は、イコラーザーを支える台が殆どのスペースを占めていてスペースがない(1060製作記(57)~1060製作記(60)ご参照)。
その狭いスペースに+-2本の線を通すだけであれば、大した問題ではない。しかし、ギア・ケースやイコライザーに干渉しない様に配線するのは意外に気を使う。今回は仮配線した後に上から・下から・斜めから見て、干渉しそうなギア・ケースの角を落としてスペースを稼ぎ解決した。どうしてもスペースが稼げない場合は、ボディー・アース方式にして配線を1本にする積りだった。が、現段階ではその必要はなさそうだ。
この状態で通電テストをした所、ショートしている個所もなかったので、シリンダーやロッド等を取り付け、所謂下回り完成状態にしてレールに置いて見た。
結果、後進方向は動くには動くが、その動きはギクシャクしており、前進方向はピクリとも動かずその内モーターが焼ける気配。
小生の技量で、最初からスムーズに動くこと等考えられず、第一段階としてはショートしていないだけ儲けものと云えるが、これからが、前進後進共にスムーズに動く様に調整する最も手が掛かる正念場。
2016/08/20
フル・スクラッチ 形式1060 電気関係
ギア・ケースを作成した。
素材は、これまでの作例に従って1mm厚の真鍮板にし、フライス盤を用いて切り出した。
この作業をしている時に、フライス盤のDROに表示されている数字が、突然、あり得ない数字に化けることが何度か発生した。
切り粉が悪戯をしているのかも知れないが、プラスに増加している筈の数字がいきなりマイナスになり、最初は何が起きたか判らず目をパチクリ。
常にそうなるのではなく、原因が特定出来ていないので、対処方法にも見当が付かず、爆弾を抱えている様になもので、精神衛生上、極めて宜しくない。
このDROは6月にMonotaroブランド製品からシンワ測定の製品に替えたばかりで、普通に使っている分には充分に保証期間内なのだが、ジョーを切断する等手を加えてしまっているので、メーカーにクレームを出す訳にも行かず・・・・・。
幸い、今回の作業では、切削作業中にこの現象が出なかったので、良かったが、切削作業中にこの現象が発生すると、原点を復元するのに苦労することになるし、仮に出来たとしても、やはり精度に問題が出ることになるだろう。何処かで聞いたセリフだが、早く原因を究明して再発の防止を図らければと思う。
切削し終えたパーツを組み立てた所、組み立て精度の問題か、若干幅が広くなってしまい、動輪と動輪の間に上手く収めることが出来なかった。
と云っても、この程度のことは想定内のことで、小生の得意技の現物合わせ。敷いた板ヤスリの上を滑らせる様に往復させてケースの側面を削り、何とか辻褄合わせを完了した次第。
2016/08/08
フル・スクラッチ 形式1060 電気関係
集電ブラシを作成した。
集電ブラシそのものは0.2mm厚のリン青銅の板を使用し、動輪のタイヤに接するポイントは0.6mmの真鍮線を植えた。
0.2mmでは少々硬すぎるきらいがあるが、手持ちの材料ストックに0.1mm厚がないので、取り敢えずこれで様子を見ようと思う。
又、集電ブラシをネジ止めする土台はベーク板を使った。
手持ちのベーク板は1mm厚だったので、2枚貼り合わせて所定の寸法に切り出し、その後1.8mmの厚さになるまでヤスリで削った。
尚、集電ブラシは、動輪の絶縁側だけに設けるのが普通だが、動輪の車軸にベアリングを組み込むことも考えていたので、スパーク対策に両極共に設ける積りにしていた。
実際にはベアリングの組み込みはしなかったので、絶縁側だけで良かったのだが、都合が悪くて、絶縁側だけにしなければならない場合でも、取り外すだけで簡単に対応出来るので、そのまま工作を進めた。
次は、ギア・ケースの作成に進む予定。
2016/08/07
シリンダー フル・スクラッチ 形式1060
弁心棒をどの様に取り付けようかと考えたが、下手な考え休むに似たりで、結論から云うと、半田を用いずに圧着・圧接によって保持することにした。これにより、メンテナンス性も確保出来たのではないかと思う。
弁心棒は0.4mmの洋白線を所定の長さに切断しただけのものだが、そのシリンダー側は、蒸気室に開けた穴に深く差し込むことにした。
そして、反対の加減リンク側については・・・・。
0.5mmの穴を開けた外径0.8mm・内径0.4mmの真鍮パイプを梃の上端に植え込み、その0.5mmの穴に弁心棒となる洋白線を挿入することにした。これによって、穴と弁心棒に0.1mmの余裕があるので、梃の動きが妨げられることはないだろうと考えた。
しかし、実際の工作に当たっては、真鍮パイプの植え込みは半田付ではなく、0.4mmの真鍮線をパイプの長手方向に差し込み、この真鍮線を梃上端に開けた0.4mmの穴に差し込んだ上、反対側に飛び出した部分をカシメることによって抜けるのを防いだ。半田付けをしないことによって、真鍮パイプは0.4mmの真鍮線を中心に回転するので、梃の動きはよりスムーズになると考えた。
この状態で転がしてみると、目論見通り全く引っ掛かることもなくスムーズな動きを見せる。もし、簡単に抜け落ちたりする様であれば、接着剤で軽く留めることにすれば良いだろう。
これで、シリンダー周りは一段落した。
次は、走行状態を確認したいので、ギア・ケースや集電ブラシを作って、モーターによる走行が出来る様にしたいと思う。
2016/08/02
シリンダー フル・スクラッチ 形式1060
加減リンクの動きを蒸気室内の弁に伝える弁心棒を除き、シリンダー関係の工作をほゞ終えた。
この状態で軽く動くので、取り敢えず、成功と云って良いと思う。
ここまで来た以上、一気呵成に弁心棒も手を付けるべきだが、もう一つ気分が乗らない。
クーラーのない道楽部屋で汗をかきかき・・・・では中々集中力が続かないと云うのもあるが、それよりも加減リンクの動きをどの様に弁心棒に伝えるか?組み立て・分解のメンテナンス性を確保した確実な方法が思い付ないのが最大の理由。
と云って、作らない訳には行かないので、得意な現物合わせででっち上げてみようと思う。
« 古い記事
新しい記事 »