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1060製作記(32) 弁装置 – 5

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

弁装置の仕切り直し。

前回との変更点だが・・・・。
先ず、オフセット量は、前回は1.5mmに設定したのだが、大き過ぎるので0.8mmに縮小し、それに伴って偏心内輪の直径を6mmから5mm、偏心外輪は7mmから6mmと一回り小さくした。
又、加減リンクの厚みは、実物では3”程あるので、模型では1mm程度が妥当だと思うが、少し厚過ぎる感じがある。そこでrailtruckさんのコメントを参考に、小生も前回の0.2mmから厚くして0.5mmに設定した。
更に、偏心棒偏心内輪も0.5mmと厚くした。

先ずは偏心輪の作成。

前回は、偏心外輪偏心内輪を別個に作り、それを半田付けして偏心輪とした。
今回も同じ手法を使って作業を進めた所、偏心外輪は何の問題もなく切削できたのに、偏心内輪がどうも上手く切削出来なかった。つまり、切削の途中で、張り合わせをしている所からポロリと材料の洋白板が剥がれ落ちてしまった。半田の廻りが良くなかったのかと思い、入念に半田付けをし直しても、やはり途中でポロリ。ある時は、5.1mmまで削り進みもう一歩と云った所で・・・。

結局、この方法は諦めざるを得ず、前回思い付いた突っ切りバイトを使って一体で削り出してみることにした。

所が、小生が使っている金鋸の刃を利用した突っ切りバイトは、刃先が鈍ってきているので交換する必要がある。しかし、折れた金鋸の刃の残りの部分が行方不明。

さて、どうするか??

1060-022色々と代わりになりそうな物を物色していて、折り刃式カッターナイフの刃が使えるかも・・・・・と思い付いた。

そこで、金鋸の刃に替えて、捨てるために取っておいたカッターナイフの刃をセットして、試してみた所、見事にサクサクと突っ切れることが分かった。
相手が快削真鍮だったので上手く行ったのかも知れず、他の素材でも上手く行くかどうかは分からないが、切れ味が鈍れば、カッターナイフの刃はそれこそ捨てる程あるので、直ぐに交換出来るし、誠に具合が良い。
兎に角、今回の偏心輪の削り出しには間に合いそうだ。