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1060製作記(9)曲線通過対策2

フル・スクラッチ 形式1060 曲線通過対策

700Rの曲線通過対策について、先ず、前方は・・・・。

ここはシリンダーの前端と車輪のフランジが干渉しており、最初にシリンダー間隔を広げることを考えてみた。

試みに、現在19.5mmの間隔を21mmに拡張して図面を描いてみたが、それでもシリンダーの前部が僅かに接触している。22mm~23mmまで広げれば干渉は避けられそうだが、そこまで広げると13mmを採用している意味がなくなる。

で考えられるのは、
1)シリンダーの全長を短くするか、
2)シリンダー部分全体を少し後にずらすか、
3)1)と2)を組み合わせるか、
4)更に、シリンダー間隔の拡張を組み合わせるか
方法は色々とありそうだが、何れにしてもここで設計を変更することは簡単に済みそうもない。しかし、実際に真鍮板を切ったり貼ったりする前の段階なので、マシといえばマシと云うべきか・・・・。

曲線通過チェック先台車で、色々と試した結果、結局、シリンダー間隔は拡張せず19.5mmのままとし、シリンダー部分全体を0.5mm後方にずらすことにした。

それでも、先台車の一部とシリンダーが干渉するが、先台車のその部分だけ欠き取っても、外部からは目立たないだろうと考えてその様にすることにした。

次に、後部の対策だが・・・・。

左右にあるエア・タンクの間隔は、24mmとシリンダー間隔に比べるとかなり広いため対策は安易に考えていた。
所が、車輪のサイズが8.8mmの先輪に対して、従輪は9.5mmと一回り大きいことに加えて、タンクと従輪の位置関係が問題で、後ろ側の従輪の1/4程がタンクに隠れてしまっていて、干渉する部分が殊更に大きくなっているのが、対策を難しくしている原因だろう。

当初は、従台車の首振りがある点に達したら、エア・タンクも連れて首を振って干渉を避ける仕組みを考えた。
この場合、700Rの曲線に掛かった時に1.5mm程車体幅からはみ出すエア・タンクがどの様に見えるかが問題になると同時に、タンクの動きを妨げない様なパイピングをどの様に実現するか・・・・。特に、後者のパイピングについての上手い解決策が思いつかなかった。

と云う訳で、非常に安直な方法だが、エア・タンクを欠き取ってみた

曲線通過チェック従台車斜め下から眺めると欠き取りが目につくかも知れないが、エンド・ビームやカプラーもあるし、何よりも模型を眺める視点は斜め上からのことが多いので、余り目につくことはないだろうと云うのが、小生の読みなのだが・・・。