※ カテゴリー別アーカイブ:形式5230 ※

5230製作記(70)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-082R.JPG
ランプ掛けを0.8mmの洋白板から切り出して、煙室部分に半田付けをした。

実は、 このランプ掛けは3作目か4作目のもので、毎度のことながら、この様な小さなパーツを作る際には、無用の苦労をさせられる。

と云うのも、小生は強い近眼の上に、年齢も年齢なので当然、老眼が同居していて、細かい作業はメガネを外して裸眼で行っている
遠近両用のメガネを使っているのだが、裸眼の方が近くは良く見えるので、そうしている。これが悲劇の素で、折角苦労して作ったパーツを何かの弾みでピンッと飛ばしてしまうことが間々ある。パーツが飛んだその瞬間は、ちゃんと見えているのだが、一寸距離が離れると強い近眼のために全てがピンボケの世界で、何処に飛んで行ったか判らなくなってしまう。

ランプ掛けの様に工作が簡単なものなら、行方を探すより作り直す方が早いので、今回もそうしたが、形が気に入らなかったり飛ばしたりで、結局3作目か4作目で漸く所定の位置に収まったことになる。

この煙室部分をボイラーに半田付けして固定してしまうか、嵌め込みにするのか、未だ決め兼ねているが、取り敢えず様子をチェックするために嵌め込んでみたのがこの写真。
ついでに、煙突を仮止めしたのだが、キット付属の煙突は長過ぎるので、改めて真鍮棒から削り出す必要がある。

5230製作記(69)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-081R.JPG
煙室扉のヒンジと手摺を工作した。

煙室扉を開閉式にして、内部の工作までされる筋金入りのクラフト・マンもいるが・・・。
小生の場合は単なるダミーで、それらしく出来ていればOK!!

この蒸気を斜め前方から撮影した写真では、ヒンジと扉を接合しているリベットの頭を処理している様で、ノッペリとしているので、この点について云えば工作は楽。
ただ、写真の角度のせいか、ヒンジの腕の長さが非常に短く、しかも腕の端がハッキリとせず扉と一体成型されている様に見える。

工作もその様にしようと、半田付けしたヒンジの腕をヤスって薄くしてが、写真の状態が精一杯で、段差をどうしてもなくすことが出来ない。
無理をすると扉に疵がつきそうだし、どうしようか思案中。

手摺の支柱は、キット付属のものはゴツ過ぎるので、エコーモデルのパーツ(1780)を使用した。
手摺そのものは0.4mmの洋白線。

5230製作記(68)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-080R.JPG
3月に発症した複視が治り、漸く物がまともに見える様になったのは、3か月後の6月中旬。

所が、その頃は、既に半田コテを握るには少々暑くなり始めており、何となく工作机の前に座るのが億劫になり鉄道模型から徐々に足が遠のいてしまっていた。

で、気が付いて見れば11月も中旬を過ぎ・・・・・・。
結局、前回のブログ更新から半年以上も経過してしまっていた。

と云う訳で、本当に久しぶりの工作。
と云っても、作り置いていた煙室の延長部分に扉を半田付けしただけのもので、工作と云うにはおこがましい限りであるが、工作再開の肩慣らし・・・・。

しかし、


久し振りに嗅いだコテの焼ける匂い!!
流れる半田の銀色の輝き!!



懐かしい!!

5230製作記(67)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-079R.JPG
約1ヶ月振りの工作。

実は、小生のブログの雑記帳に記録しているのだが、東日本大震災の前日の3月10日に、突然複視なる因果な病を発症してしまった。

複視とは、眼にする物が二つ見える病で、脳梗塞や脳出血が視神経や、あるいは眼球を動かす筋肉への神経系に影響を及ぼして発症することが多いとのこと。 要するに、一つの対象物を二つの眼で見て一つの像にすることが出来なくなっている訳で、鉄模の様な細かい作業をするには致命的な病である。

因みに、このブログは片目で書いている。

と云う訳で、この一ヶ月間は全く工作をする気にもなれずに、道楽部屋に入ってボーッとしている毎日だった。

で、今日は、少しでもやって見ようかと云う気になり、煙室扉のヒンジや手すりを取り付けるためのジグを作って見た。
工作としては、非常に簡単なもので、廃材の0.4mm真鍮板に5個の穴を開けるだけで終わってしまう。

所が、罫書いた線の交点にポンチを打つのが大変。 元々、ポンチ作業は複視になる前から不得手な作業だったのに、複視になって視野の中に交点が二つ見える状態になっては、どうしようもない。
何とかかんとかして、漸くポンチが決まった後は、イヨイヨ、細番手のドリルの出番。
小生は、1mm以下の細番手のドリルの刃は小さなプラスチック・ケースに入れていて、使用する際にはピンセットで摘み上げてピン・バイスに咥えさせて穴開け作業をするのだが、摘み上げるのが、これ又、大事。

何とか、四苦八苦しながら時間を掛けて作ったジグを煙室の妻板と煙室扉の間にセットして見たのが冒頭の写真。

身体の調子は頗る付きで良いのに、車の運転も儘ならず、そのために釣りも出来ず、鉄模も細かい作業の積み重ねで何処まで出来るのか・・・・・。
これじゃ、蛇の生殺しだ!!!

5230製作記(66)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-077R.JPG
煙室の延長部分、煙室扉、そして煙室扉のハンドルを作った。

先ず、ハンドルだが
1)内径0.6mm・外径1.0mmのパイプ
2)内径1.0mm・外径1.4mmのパイプ
3)0.6mmの真鍮線
4)0.4mmの洋白線
の組み合わせ。

つまり、1)のパイプに長さ1.0mmに切断した2)のパイプを通して取っ手用の0.4mmの穴を開けた。
3)は、1)のパイプの穴埋め用、4)は取っ手そのもの。

写真は、整形前の状態だが、このハンドルを煙室の延長部分・煙室扉の中心点に開けた1.0mmの穴を貫通させて、位置決め用にした。

5230-078R.JPG
煙室の延長部分は、前回細めに出来上がってしまったので、作り直したもの。
今回は、何度もサイズをチェックしながら作業を進めたので、先ず問題はないだろう。

扉のカーブ出しだが、真鍮棒を旋盤のチャックに銜えてヤスリを手に持って削り出した。 要するに、高級ドリル・レースと云った所。

そうして作成した延長部分・扉にハンドルを貫通させて見たのが下の写真。

« 古い記事 新しい記事 »