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2016/02/09
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
二分割にしたストラップ部分を連結して一体化するための0.5mmのタップ立ては、想像していたよりも遥かに簡単で、タップを指で挟んで慎重に捩じ込むことによってタップを折ることもなく無事完了。
しかし、穴の位置に多少のズレが生じたため、ネジが通らないものがあった。そこで、タップを切らない方の穴の径を0.5mmから0.6mmに拡げ、遊びを作って対処した。
次に、ストラップと腕の部分を半田付けして偏心棒を完成させた。
偏心棒が終わったので、弁装置関係の組み立てに入った。
偏心棒新製に伴って加減リンク等も作り直そうかと思ったが、手を抜くことにして、前回の弁装置をバラして使い回した。
今回、関節部分の半田が廻って欲しくない個所の半田付けは、アルミホイールのアルミの小片を挟み込んでみた。前回はグリースを塗って半田が回らない様にしたが、作業性の点からはグリースの方が簡単だった。
残るは、偏心棒と加減リンクとの連結・・・・・・。
当初は、0.5mmのネジで連結する積りで工作を進めて来たが、作業をしている内に迷いが出て来た。
まだ、気持ちが定まっていないので、車軸に偏心輪を嵌め込んだ状態で、偏心棒を組み込むテストをしてみた。
1)先ず、ストラップの連結ネジの1本を完全に緩め、ストラップから外し、
2)残る1本は完全に抜かずに、このネジでストラップの前後が繋がった状態にしておく。
3)ストラップの腕の付いている前部を、偏心輪に嵌め込む。その際、ストラップの後部は、180度捻った状態にしておく。
4)ストラップの後部を180度捻り戻して、前部の鍔にネジを通して締め込む。
手順は、これで何とかなりそうだが、もう少しネジの長さがあれば、もう少し簡単に出来そうなことが分かった。
又、このテストの作業中、ネジ穴を1ヶ所舐めてしまった惧れがある。トルクを掛けて締め込む必要はないので、軽く締めた積りだが・・・(涙)
2016/01/30
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
偏心輪を作り直した。
方法は前回のrailtruckさんから頂いたコメントに対する返信に書いた通り、8mmの真鍮棒に車軸用の3mmの穴を開けた上で、段付きの加工を行った。
具体的には、
1)8mmの真鍮棒を4つ爪チャックで咥えて、芯出しをし
2)爪の内の1つを緩めて、真鍮棒と爪の間に0.8mmの真鍮板を挟み
3)緩めた爪を軽く締め込んだ後、真鍮板を取り外し
4)緩めた爪の反対側の爪を締め込んで、真鍮棒の位置をずらし
5)2.8mmのドリルで穴をあけた。
これによって、0.8mm偏心して車軸用の穴が開いた筈。
尚、2.8mmとしたのは、リーマーで3mm径に仕上げるため。
段付き加工は、
1)上とは逆の手順で真鍮棒を元の位置に戻し
2)今回はそこまではしなかったが、必要なら再度芯出しをして
3)偏心輪の鍔の径(6mm)まで真鍮棒を削り
4)偏心棒の厚み+0.05mm分だけ真鍮棒を径5mm-0.05mmまで削り
5)鍔の厚みが0.2mmになる部分で突っ切り
6)4と5の手順を繰り返した。
こうして作った偏心輪を、先に作っておいたストラップ部分に嵌めこもうとした所、偏心輪の径を0.05mm小さく加工してスムーズに嵌め込める様にした筈なのに、見事に失敗。
しかし、この失敗は想定内のことで、この先は、小生が得意とする現物合わせの調整。
ストラップ部分を丸ヤスリとリーマーを駆使して、径を拡げ何とか辻褄を合わせた次第。
次の工作は、二分割にしたストラップ部分を連結するための0.5mmのタップ立てで、何となく失敗しそうなので後回しにしておいたが、イヨイヨ取り掛からなくては・・・・・。
それが上手く行けば、アームをストラップ部分に半田付けをして、偏心棒の工作は終了となる(?)
2016/01/25
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
偏心輪を作成した。
作成方法は前回と同様、鍔の部分と本体とを一体に8mmの真鍮棒から削り出した(1060製作記(32)、1060製作記(33))。
偏心輪の小さな三つの穴は、位相合わせのための案内で、これは、小生が所属しているKKCの会員でもあり湘南鉄道模型クラブの会員でもあるS氏に教えて頂いたアイデアで、早速採用させて頂いたもの。
今回は上手く出来たと思ったが、車軸が通る穴を開けるのに見事に失敗してしまった。
車軸からの偏心量が一定していない(涙)偏心輪の偏心量が偏っているなんて、シャレにもならない!!
2016/01/22
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
偏心棒の腕の部分を1mm厚の真鍮板で作成した。
材料となる真鍮板を捨て板に半田付けし、加減リンクとの連結部分を除いて、0.5mmまで削り、加減リンクとの連結部分のフォークは、0.5mmのスリ割りを入れて作成した。
写真でも判る様にエンドミルのバイト目が見えるが、丁寧にサンドペーパーを掛ければ目立たなくなる筈。
次に、出来た腕を先に作ったストラップ部分と組み合わせてみた。
左の写真に写っている下の二つがそれで、取り敢えず、ここまでは当初の目論見通りの結果で、一安心。
2016/01/20
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
次の工作は、前後に分けて切り抜いたストラップ分を繋ぐためのネジ穴の加工で、偏心棒の工作では最も難しい個所。
つまり、前後それぞれのパーツが密着してストラップ部分を構成するので、ネジ穴のズレは許されない。そのため工作精度が要求されるが、前回のブログに書いた様に簡易DROに問題があることもあって、果たして上手く行くかどうか・・・・。
ネジ穴の位置を一定にする為に、凹状に抜いた冶具を作り、その凹んだ部分にパーツを嵌め込んで固定した上で、0.4mmの穴を開けた。
写真ではバイスのジョーの外側に挟んでいるが、実際の工作では、当然、ジョーの中央部分に固定した。その上で、この冶具とドリルの位置を動かさない様に、フライス盤のXYテーブルを固定して工作に当たった。
全ての穴を開け終わった後、試しに、0.4mmの真鍮線を通して出来上がりをチェックした。
その結果、何の問題もなかったのは1個だけで、2個は何とか通せたものゝ、1個は穴の開け直しをしなければならなかった。
写真は、0.4mmの真鍮線を通し終わった状態のもので、偏心輪を嵌め込む円にズレがあったり、鍔の長さに違いがあるものがあるが、これは、小生が得意とする現物合わせで修正する予定。
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