2015/12/20
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
偏心棒のストラップ部分の工作に入った。
ストラップ部分は、二分割にして車軸を挟みこんでからS0.5のネジ止めする構造で、これを実現するためにどうすれば良いか?
当初は安易に考えて、偏心輪をセットする直径5mmの穴を開けた後に二分割することにしていた。しかし、この場合は、分割する際の刃物の厚さの2倍分だけ全体として円弧が短くなるので、ネジ止めする際にそれを補うために敷板なりを挟み込む必要がある。
この方法で問題はない筈だが、どうも出来上がりにスマートさがない様に思えて仕方がない。
そこで、二分割された状態でそれぞれを削り抜くことにした。
つまり、ストラップ部分は片側で2個必要なので、左右両側で4個、それが分割された状態で工作に入ろうと云うのだから、全部で8個。貼り合わせて工作の手間を省くことも出来るだろうが、今回は愚直にもその8個を平面に展開して、1個ずつ作ろうと云うのだから、当然工作は遅れてしまうが・・・・。
その第一歩で、今日はそのための下穴を48個開ける作業をした。
48個の内、4個だけがストラップ部分の中心点となるもので、44個は場合によってはなくても工作は出来る筈。しかし、ハンドルを回し過ぎて削り過ぎてしまい、その都度初めからやり直しをせざるを得ないことが、少なからずあったので、DROの数値を読みながら、かつ、この下穴を頼りに削り過ぎをなくそうと云うもの。
これによって削り過ぎをなくすことが出来れば、これこそ急がば回れとなるのだが、果たして、功を奏するか・・・・?
2015/12/12
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
工作が遅々として進まず、まだ、弁装置から脱出出来ずにいるが、急がば回れで、何度目かの図面を起こした。
前回と大きく異なるのは、偏心棒の構造で、前回は全体をワンピースで作った。
それに対して今回は3ピースからなる構造にした。
先ず、偏心輪が嵌め込まれるストラップ部分と、加減リンクに繋がる腕の部分、更に、ストラップ部分は実物と同じ様に偏心輪を挟んでS0.5のネジ止めするために分割することとした。
と云っても、最終的には、ストラップ部分と腕の部分を半田付けする積りで、その場合は、2ピース構造となる。ただ、工作の過程でネジ止めにするかも知れず、この辺りは、小生が得意とする現物合わせ的な対応になると思うが・・・。
そして、ストラップ部分の形状も変えた。前回は単なる円盤状にしたが、蒸気機関車メカニズム図鑑を良く見ると、アメリカ型偏心棒はストラップと腕の接合部分が台形状になっている。
改めて図面を描き直し、作り直すからには、目に付いた誤り部分は修正した方が精神衛生上好ましいと考えた。
又、偏心棒と加減リンクの結合は、S0.5のネジ止めにすることにした。
メインテナンスを容易にする目的と云うよりも、何か問題が生じた時に、二進も三進も行かなくなることを避けるためのもの。
2015/11/29
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
前回の更新から随分と時間が経ってしまったが、相変わらず弁装置の段階から先に進めないでいる。
実は2週間前の15日に開催された所属している鉄道模型クラブのKKCの総会に出席して、先輩諸氏にスチーブンソン式弁装置の組み込み方法について、色々とご意見・アイデアを頂戴して来た。
その結果を纏めると、
1)やはり弁装置部分はユニット化する方が良い。
2)偏心棒で連結されている動輪と弁装置の分離は無理だろう。
3)弁装置の塗装は、塗料で固着する惧れがある。従って、黒染めが良い。
とのこと。
と云う訳で、先ずユニット化に取り掛かった。
構造は、弁装置を小さなサブ・フレームに組み込んで弁装置ユニットとし、そのユニットをメイン・フレームに0.5mmのネジで留めると云うものにした。サブ・フレームは0.5mm厚の洋白で作り、その厚みだけ弁装置や逆転装置の取り付け位置を下げる様に、台座の高さを削って辻褄を合わせた。
ここまでは比較的順調に工作は進んだ。しかし、メイン・フレームに開けたユニットを取り付けるための0.5mmのネジ穴の位置が僅かにズレてしまった。そのままでは弁装置ユニットが斜めになってしまうので、メイン・フレームのフロント部分だけを作り直した。
そして、今日、弁装置ユニットと動輪を仮組して様子を確かめようとしたが、これが又大変な作業で、結局、上手く組立てられずに終わってしまった(大汗)
その原因は、偏心棒の位置がズレてしまうことにあって、最終的には4本の偏心棒を動輪の軸にセットしなければならないのだが、1本目は上手く出来ても隣りの偏心棒をセットする際に、折角セット出来た最初の偏心棒がズレて外れてしまうと云った、まるでモグラ叩き状態に陥ってしまう始末。
そこで、軸箱と偏心棒の間、偏心棒と偏心棒の間にスリーブを噛ませて、偏心棒の左右の動きを制限して見ようと思う。
どちらにしても、工作の腕もないのに、よりによってスティーブンソン式弁装置の可動化などと、身の程知らずとはこのことで、この様に難しいことは、もっと腕を磨いてからにすべきであったと、少々後悔している次第。
2015/11/08
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
1060の図面を描いている3D-CADのDesignSparkMechanical(以下、DSM)にトラブルが発生して、折角描いた図面を見ることが出来ずになってしまった。
最初のトラブルは9月2日に生じ、その後販売元とすったもんだとやり取りした結果、やっと10月13日に解決。ヤレヤレと思っていたら11月4日再度同じ様なトラブル・・・・。
DSM単体で使用している分には全く問題はないが、有償の拡張モジュールを導入して以来、ライセンス認証の関係のトラブル続き。
と云ったDSMのトラブル対応で、工作が進まなかった・・は、云い訳か?
弁装置や逆転装置の台座をS0.5のネジでフレームに固定出来た所で、弁装置を組み込んで見ようとした。
しかし、関節の多いこの様なパーツをスムーズに組み込むことが何と難しいことか!
中々位置が決まらない。位置が決まったと思ったら、関節の所であらぬ方向に曲がっているし、あちらを立てればこちらが立たず状態・・・。
結局、左右両方を組み込むことは諦めて、取り敢えず片方だけを組み込んだ状態で写真を撮ったが、こんな調子では、この先、何度となくしなければならない分解・組み立てが思いやられる。
逆転装置と弁装置だけを組み込んだ状態でモジュール化・ユニット化した上で、そのモジュールをフレームに取り付けることを考えなければ、どうしようもないだろう!!!
2015/11/01
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
S0.6用のダイス保持冶具を作ろうと考えていた時、フト閃いたことがある。
つまり、偏心棒と加減リンクはピンで結合して、分解は出来ない構造を考えていたが、S0.5のネジを使えば分解組み立てが可能になるのではないか?
幸い、連結するピンの太さは0.4mmを想定していたので、S0.5のタップを立てるには、下穴としてそのまゝ利用することが出来る筈なので、フレームに手を付ける必要はなさそう。
一方、やって見る前からこんなことを云い出すのは・・・・?だが、冶具を作ったとしても、ダイスを使ってS0.6のネジを切るのは、小生にはとても無理だろう。
更に、何故S0.6を採用しようとしたのか、今になって見ると理由が定かではなく汗顔の至りだが、誠に浅はかな考えと云わざるを得ず、当初からS0.5を考えるべきだった。S0.5であれば偏心棒と加減リンクの結合にも使えるし、S0.6のネジを使おうと考えた個所をS0.5のネジに置き換えても、何ら強度的な問題は生じない筈。
また、森井さんに教えて頂いた販売店から購入するとすれば、1本当たり40円程度で手に入れることが出来る。40円が高いかどうかについては、色々と考え方があるが、四苦八苦してネジを切ったとしても、頭の部分の工作を考えると、決して高くはないのではないか・・・・。
等々・・・・・。
何だかんだと考えたが、結局、S0.6のタップやダイスは無駄になるが、S0.5を採用しネジは購入する方が良いだろうとの結論に達し、方針変更!!
そして、先月の25日に注文しておいた、S0.5のネジとタップが到着したので、早速使ってみた。
先ず試しに、0.6mm厚の真鍮の端材に0.4mmの下穴を開けて、タップは垂直に気を付けながら、タップハンドルを使わずに手回しで慎重に立てたが、素材が柔らかいためか、簡単に立てることが出来た。
ただ、心配なのは下穴のサイズで、0.4mmでは大き過ぎるのではないか?と云って、0.3mmでは小さ過ぎる様にも思える。この辺りは素材の硬さで考えるべきかも知れないが、もう少し勉強する必要がある。
取り敢えず0.4mmの下穴でタップを立てることが出来ることを確認したので、弁装置や逆転装置を支える台座にS0.5のタップを立ててフレームにネジ止めして見た。
左右1本ずつ、合計4本のネジだがネジ穴を探すのが、思いの外難物で下手をするとネジ山を飛ばしてしまいそう。
分解組み立てのことを考えれば、何か対策を立てる必要があると思った次第。
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