1060製作記(43) 弁装置 – 16

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

1060-033偏心棒のストラップ部分の工作に入った。

ストラップ部分は、二分割にして車軸を挟みこんでからS0.5のネジ止めする構造で、これを実現するためにどうすれば良いか?

当初は安易に考えて、偏心輪をセットする直径5mmの穴を開けた後に二分割することにしていた。しかし、この場合は、分割する際の刃物の厚さの2倍分だけ全体として円弧が短くなるので、ネジ止めする際にそれを補うために敷板なりを挟み込む必要がある。

この方法で問題はない筈だが、どうも出来上がりにスマートさがない様に思えて仕方がない。
そこで、二分割された状態でそれぞれを削り抜くことにした。
つまり、ストラップ部分は片側で2個必要なので、左右両側で4個、それが分割された状態で工作に入ろうと云うのだから、全部で8個。貼り合わせて工作の手間を省くことも出来るだろうが、今回は愚直にもその8個を平面に展開して、1個ずつ作ろうと云うのだから、当然工作は遅れてしまうが・・・・。

その第一歩で、今日はそのための下穴を48個開ける作業をした。
48個の内、4個だけがストラップ部分の中心点となるもので、44個は場合によってはなくても工作は出来る筈。しかし、ハンドルを回し過ぎて削り過ぎてしまい、その都度初めからやり直しをせざるを得ないことが、少なからずあったので、DROの数値を読みながら、かつ、この下穴を頼りに削り過ぎをなくそうと云うもの。

これによって削り過ぎをなくすことが出来れば、これこそ急がば回れとなるのだが、果たして、功を奏するか・・・・?

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