2016/03/04
イコライザー フル・スクラッチ 形式1060
ロンビック・イコライザーを作った。
左右と前のイコライザー本体は0.5mm厚の洋白を使用、イコライザーを留める土台は真鍮の端材から削り出した。
当初、イコライザーを土台に留めるピンは、外径3mmの洋白棒から1.4mmネジを自作して使う積りで工作を進めた。
1.4mmネジはロッドを留める際にも使用するので、上手く作りたい所だがどうしても出来ない。特に、ロッドやイコライザー用のネジの様に一定の厚み部分を残してネジを切らなければならない場合に、切り過ぎてカチッと固定してしまったり、緩すぎてグラグラしたりで、丁度良い所でダイスを止めた積りでいても、結局、これが上手く出来ない。
今回も、挑戦の意味で4本作って見たが、結果はユルユル(涙)
仕方がないので方針変更!!
外径1.4mmの真鍮線を土台の所定の位置に挿入した上で、イコライザーの厚み分だけ土台の表面から突き出し、その突き出した部分にイコライザーを嵌め込んで、1mmのネジで留める方式を考えた。
この方針は間違っていないと思うが、方法を間違えてしまった。
つまり、外径1.4mmの真鍮線を2mmの真鍮線から削り出さなければならない。所が、長さは10mm程度だが、これが意外と難しい。そこで、工作を簡単にしようと考えて外径1.4mmのパイプを使おうとした。しかし、外径1.4mmのパイプの内径は1mmで、切ろうとしているネジも1mmなのでこのままではタップが切れない。そこで、更に外径1mmのパイプを挿入することにした。
これで上手く行ったと思っていたが・・・・・。
このブログを書いていて、初めて気が付いた(大汗)
外径1mmのパイプに1mmのタップを立ててもネジは効くのだろうか・・・・?
ここは径1.4mmのパイプの内径を1.2mmに拡張して、外径1.2mmのパイプを使うべきだった。今の所、ネジ留めは効いている。また、半田が回っていれば大丈夫だと思うが、その内馬鹿になってしまうのではないかと思う。
その際は、土台を作り直すしかないと思う。
さて、四苦八苦して作った部品を組み立てて、上手く動くかどうか確認すると・・・・・・。
どうしたことか、ピクリとも動かない。
原因を探ってみたが、どうにも良く解らない。
少なくとも、左右のイコライザー本体が左右に僅かでも振れる遊びがあれば何とかなりそうな気がした。そこで、土台の前方を左右0.1mm程削ってみた。すると、0.5mm程度の範囲で上下する様になった。
どの程度の上下幅が必要なのか、良く解らないが、下に0.5mm、上に0.5mm、都合1mm幅は欲しいと思っているが、結果はその半分・・・・。
果たして、この程度の可動域で、イコライザーの効果は見込めるのだろうか?
夜、道楽部屋から自宅に戻り、風呂に浸かりながら原因を色々と考えていて、やっと解った。
つまり、左右のイコライザーを繋ぐ連結棒役のイコライザーの動きは、中央の支点を中心に円運動となる。そして、連結棒と左右のイコライザーは0.6mmのピンで繋がっているため、連結棒の円運動に伴って左右のイコライザーは内側に引っ張られる動きになる。すると、左右のイコライザーは、土台に動きが遮られて二進も三進も行かなくなる。
とすれば、解決策は、左右のイコライザーが内側に引っ張られるのを阻止すれば良いことになる。そのためには、連結棒の0.6mmのピン穴を左右に広げれば良い筈・・・・・。
と云う訳で、連結棒役のイコライザーを作り直すことにした。
ついでに土台も作り直すか・・・・・・。
2016/02/24
イコライザー フル・スクラッチ 形式1060
今手掛けている形式1060は、軸が4-4-4の珍しい配列になっており、イコライジングをどうするか悩む所で、以前、銕騎さんからもこの点についてご質問を頂いた記憶がある。
と云っても良いアイデア等ある訳もなく、結局、動輪で2点、先台車か従台車で1点支持の3点支持を考えていた。
所が、前回のブログを掲載した夜のこと。
床に入ってから、何となくロンビック・イコライザーに出来ないかウツラウツラしながら考えるともなく考えていた。いつもなら、翌朝目が覚めると同時に綺麗さっぱり忘れ去ってしまうのが常だったが、ロンビック化については、何故か頭の片隅から離れない。
そこで、ロンビック化が問題の解決策と云えないかも知れないが、兎に角、DSMで図面を描いてみた。
問題は、前後のイコライザーをどの様に掛けるかになる。
ロンビックは前作の形式5230の炭水車で採用したが、この場合はスペースが充分あるので、前後左右にイコライザーを掛けることが出来た。しかし、2軸の動力車になると1軸にはギアを組み込まなければならないので、前後のどちらかは掛けられないことになる。
そこで考えたのが図の様なロンビック・イコライザーで、左右のイコライザーの軸箱に接する部分にピンを植え込み、そのピンを介してイコライザーを掛けると云うもの。
こうすれば、ギアを組み込む側の車軸の上下の動きは、その反対側の車軸にキチンと伝わる筈・・・・・?
と云う訳で、ロンビック化を試してみることにした。
上手く機能するかどうかは、やって見なければ判らないし、やらなければ技術の向上も見込めないだろう。
しかし、弁装置の可動化と云い、ロンビック化と云い、当初の見込みとは反対に、難しい方・難しい方にズブズブと嵌り込んでしまっている????
2016/02/22
フル・スクラッチ 形式1060 改軌
冶具を作った効果は絶大で、何の苦労もなく予備を含めて5つの偏心輪に位相合わせのためのガイド穴を開けることが出来た。文字通り急がば回れと云うことか・・・・。
そして、偏心輪を車軸に通して組み立てようとした所、何故か上手く行かない。良く良くチェックして見ると、穴を開ける位置が間違っている(大汗)
車軸の中心から等距離に穴を開けなければならないのに、何をどう間違えたのか、偏心輪の中心を基準にしていた。そこで、再度、穴を替え直した次第。
間違えて開けた穴の位置と、正しい穴の位置が少しでも被っていると、やり直しは出来ず、偏心輪から作り直さなければならなかった所だが、幸いにも被っていなかったので事なきを得ることが出来たと云う訳で、ここでも冶具を作っていて助かった。
と云う訳で、ガイド穴に0.4mmの真鍮線を通して2枚の偏心輪を連結した上で、半田付で固定して2組が出来上がった。
偏心輪が完了したので、次に動輪の車軸を作る作業に入った。
車軸は径3mmのSKロッドを材料に、4本作った。必要数は2本なので、4本も作る必要はないのだが、どんなに慎重に作業を進めても、所定の寸法にきちっと仕上げる自信がない。そこで、4本の内、出来の良いもの2本を使う魂胆。
車軸の作成過程は、
1)SKロッドを16mmに切断。
2)両端から2.4mmを径2.45mmに切削。
3)2)の部分を1度弱の角度でテーパー加工。
と、たったの3行程しかないが、精度良く作ろうとすると結構時間が掛かるし、中々上手く行かない。
今回も、2)でつまづいてしまった(汗)
固くて動輪に上手く挿入出来ないので、ホンの僅かづつ削った筈なのに、結局、削り過ぎてユルユル。
LOCTITE243で固定して誤魔化した。
次の工作は・・・・・。
小生は、動輪押さえ板を使うのが好きではない。従って、この形式1060も動輪を上から落とし込み、イコライザーで抜けるのを防ぐ方法を採用している。
この後、弁装置を組み込んで最終チェックをする積りだが、このまゝでは、動輪が容易に抜けてしまって、扱い難いので、次は、イコライザーの工作に掛かる積り。
2016/02/20
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
動輪を手で回して弁装置の動きを上から下から観察すると、リンクがフレームと干渉している部分が見付かった。そこで、フレームのその部分を少しやすりで拡げた所、意外にもスムーズに動く様になった。
この点はラッキーだったが、原因を探すのに色々といじくっていると、リンクの関節の半田が外れて・・・・。
組み上げる過程で関節に回らない様に半田付けをするにも気を使うのに、一旦組み上がった状態で、その一部だけを半田付けし直すのは大変。動かない原因を探るよりも、修復作業に時間を取られる結果になってしまった。
弁装置の動きが確認出来た所で、次は動輪の組み立て。
手順としては、先ず、偏心輪を動輪の車軸に組み込み、その後車輪を取り付けることになる。
偏心輪は、前進偏心棒、後進偏心棒用にそれぞれ1枚づつ、それが左右に1組づつある。
今回は、その偏心輪の位相合わせのための位置決めの穴を省いた。左右の位相がずれても全く問題はないので、そうしたのだが、前進偏心棒、後進偏心棒用の偏心輪は180度ズレていなければ、動きに支障が出ることに気が付いた。
と云う訳で、偏心輪に位相合わせのガイド穴を設けることにした。
これまでの作り方では、適当に二枚の偏心輪を固定して半田付けしてしまい、後になって辻褄を合わせることになるのが落ちだった。しかし、フライス盤を導入したのを機に、出来るだけその轍は踏まない様に冶具を作ることにした。
写真がその冶具で、端材の丸棒に偏心輪の外径と同じ5mmの穴を開け、その底部の0.8mmオフセットした位置に3mmの穴を開け、不用になった車軸を短く切断して固定した。
この冶具に偏心輪を固定して、所定の場所に穴を開ければ出来上がりと云う訳だが・・・。
2016/02/17
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
フレームに弁装置を組み込んで見た。
逆転装置等まだ固定していないものもあるし、弁装置の位相合わせもしていないので、飽くまでも仮組だが、何とか所定の位置に納めることが出来てヤレヤレ。
この状態で動輪を手回しして見ると、やはりと云うか当然と云うか、スムーズな動きには程遠い状態(大汗)
今更ながらに、弁装置を見事に可動化させておられるrailtruckさんやS氏の腕の確かさに、只々脱帽する次第。
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