1060製作記(55) 弁装置 – 27
2016/02/20
動輪を手で回して弁装置の動きを上から下から観察すると、リンクがフレームと干渉している部分が見付かった。そこで、フレームのその部分を少しやすりで拡げた所、意外にもスムーズに動く様になった。
この点はラッキーだったが、原因を探すのに色々といじくっていると、リンクの関節の半田が外れて・・・・。
組み上げる過程で関節に回らない様に半田付けをするにも気を使うのに、一旦組み上がった状態で、その一部だけを半田付けし直すのは大変。動かない原因を探るよりも、修復作業に時間を取られる結果になってしまった。
弁装置の動きが確認出来た所で、次は動輪の組み立て。
手順としては、先ず、偏心輪を動輪の車軸に組み込み、その後車輪を取り付けることになる。
偏心輪は、前進偏心棒、後進偏心棒用にそれぞれ1枚づつ、それが左右に1組づつある。
今回は、その偏心輪の位相合わせのための位置決めの穴を省いた。左右の位相がずれても全く問題はないので、そうしたのだが、前進偏心棒、後進偏心棒用の偏心輪は180度ズレていなければ、動きに支障が出ることに気が付いた。
と云う訳で、偏心輪に位相合わせのガイド穴を設けることにした。
これまでの作り方では、適当に二枚の偏心輪を固定して半田付けしてしまい、後になって辻褄を合わせることになるのが落ちだった。しかし、フライス盤を導入したのを機に、出来るだけその轍は踏まない様に冶具を作ることにした。
写真がその冶具で、端材の丸棒に偏心輪の外径と同じ5mmの穴を開け、その底部の0.8mmオフセットした位置に3mmの穴を開け、不用になった車軸を短く切断して固定した。
この冶具に偏心輪を固定して、所定の場所に穴を開ければ出来上がりと云う訳だが・・・。
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