1060製作記(62) 弁装置 – 29

フル・スクラッチ 弁装置 形式1060

何回目になるのか定かではないが、偏心輪を作り直した。

偏心輪が出来れば、次は、組み上がっている動輪をバラシて偏心輪を嵌め込む作業になるが、ここで寄り道をして車軸も作り直した。

ここまでの作業は、慣れもあって比較的簡単に完了。

前回の失敗の原因は、偏心輪車軸に嵌め込む際に、強引にやり過ぎた結果、車軸に対して直角に出来なかったことで、今回はその轍を踏まない様に慎重に作業を行った。

そして、弁装置ユニットを取り付け、動輪を手で回してみた所、一ヶ所回転が渋くなってしまう所はあったが、この程度は想定内のことで、偏心輪の作り直しは成功!!

渋くなる原因を探して色々と弄っている内に、バランス・ウェイトの塗装が剥げて来るし、バランス・ウェイトそのものが剥がれ落ちてしまったり。更に、悪いことは、前にも経験したことだが、リンクの関節の半田が外れて・・・・。
今回も、その修復作業に時間を取られてしまった(汗)

修復が終わった弁装置ユニットを取り付けて手回しすると、今度はある角度に来た時に、カチッと固い感触があって回らない。回転を逆転させても同じ場所で回せなくなってしまう。
弁装置ユニットを修復しただけで、作り直しはしていないので、渋くても回転させることは出来る筈なのに、これはどうしたことか
どうも、関節の半田付けをし直す際に、取り付け角度が変わってしまった部分が出来てしまったのが原因の様で、角度を修正して何とか回転する様には出来た。しかし、やはり回転が渋くなる個所があって、やっと最初の段階に戻っただけ。

1060-055その渋くなる原因を探る作業が大仕事。

偏心棒を一本一本取り付けたり、取り外したりして、渋くなる原因の偏心棒を特定し、その偏心棒に調整を加えて取り付けて、回転の状況を確認。渋ければ再度取り外して調整を加えて、又、取り付けて・・・の繰り返し。
しかも、それは、ピンと弾き飛ばしてしまうと、即、紛失してしまう程小さな小さな0.5mmのネジを扱う作業で、普段あまり使うことのない神経を使ったため、肩は凝り、眼はショボショボ・・・・。

こうして調整をして、渋さの程度はかなり改善された。と云っても、完全になくなった訳ではないので、引き続き調整作業をする必要がある。
しかし、今日は疲れたので、次回の宿題。

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