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1060製作記(209) 担いバネ – 2

フル・スクラッチ 下回り 形式1060

早速、担いバネの製作に取り掛かった。
これまでは、担いバネの段々の長さに合わせて切り出した0.2mm厚の帯板を、重ねて貼り合わせて作っていた。
今回も、その積りで図面を描いていたのだが、ふと、フライス盤を使って切削することを思い付いた。

と云う訳で、1.0mm厚の真鍮板を4枚半田付けで貼り合わせた材料を、切削した。
いつもは紛失するリスクを考えて、予備を含めて作るのだが、この時は手抜きをして4個分しか材料を準備していなかった。作る手間は変わらないのに、手抜きをした咎は直ぐに現れて、仕上げをしている際、半田が上手く回っていなかった端の1枚がピーンと飛んで行ってしまった(写真の左側)。
一応は探して見たが、我が工作机は掃除が全く出来ていないため、沢山の切れ端に紛れて見付かる筈もない。

そこで、段々の表現が一部上手く出来ていなかったこともあったので、作り直すことにした。今度は、前回の反省を踏まえて、予備を含めて5枚分の材料を切削した。所が、前作と同じ様に段々の一部がおかしくなってしまった(写真の中央)。

この段階で、フライス盤を使って切削する方法を諦めて、帯板で作ることにして準備を始めたが、もう一度だけフライス盤でやって見ようと、3度目の製作に掛った。
所が、歳のせいか、集中力が続かなくなっているのが原因だろうと思うが、これまで以上に慎重に事を進めた積りだが、はやり1か所、上手く行かなかった(写真の右側)。

妥協して、このまゝ進めるか?
又々、フライス盤で作り直すか?
改めて、帯板から作るか?
迷っている。