5230製作記(44)
2010/09/24
テンダーの工作が取り敢えず一段落になったので、エンジン側の工作に移った。
その最初の工作は、ガイド・ヨークの作成。
問題はガイ・ドヨークとスライド・バーの固定をどうするか?
メーカーの組み立てキットの様に単にスライド・バーの端と接するだけにするのは、強度の面からも好みではないので、形式27や形式2800の場合も、スライド・バーとガイド・ヨークを半田付けし、シリンダー周辺を一体化したパーツにした。
しかし、この遣り方では、クロス・ヘッドやメイン・ロッドも組み込まれてしまうことになり、メインテナンスが必要になった際、場合によっては分解しなければならないことも有り得るし、その後の再組み立てが上手く出来るか、一寸自身がない。
そこで、今回は、スライド・バーの端をガイド・ヨークに差込んで固定することにしたのだが・・・・・・。
その為に、スライド・バーのサイズに合った0.8mm x 1.0mmの矩形の穴を4箇所開けなければならない。
先ず、0.5mm厚の洋白板の所定の位置に0.6mm径の穴を開けた後、ヤスリでシコシコと削って矩形に整形した。
次に、ガイド・ヨークの内側のR部分を1.0mm径の穴を開け、これ又丸ヤスリで所定のサイズに拡げた。 と云うのも、スライド・バーが差し込まれる矩形との境界は0.2mm程度しかないので、削り具合をピーク・ルーペで一々確認しながら進めると云うアナログ的な方法を取った。
こんな作業こそDRO化した旋盤の出番で、実は最初の2回は、旋盤のミーリング・アタッチメントを使って穴明けをした。 しかし、縦送りや横送りの可動部分のネジを締め込むことを手抜きしていたので当然と云えば当然のことで、エンド・ミルが微かにズレを起こしたりして、上手く行かなかった。
下の写真は、中断前に作ってあったフレームにシリンダーを組み込み、今回作成したガイド・ヨークの出来具合を確認したもの。
未だ、青ニスが残っているが、マズマズの出来で、ヤレヤレ。