※ カテゴリー別アーカイブ:フル・スクラッチ ※
2016/02/22
フル・スクラッチ 形式1060 改軌
冶具を作った効果は絶大で、何の苦労もなく予備を含めて5つの偏心輪に位相合わせのためのガイド穴を開けることが出来た。文字通り急がば回れと云うことか・・・・。
そして、偏心輪を車軸に通して組み立てようとした所、何故か上手く行かない。良く良くチェックして見ると、穴を開ける位置が間違っている(大汗)
車軸の中心から等距離に穴を開けなければならないのに、何をどう間違えたのか、偏心輪の中心を基準にしていた。そこで、再度、穴を替え直した次第。
間違えて開けた穴の位置と、正しい穴の位置が少しでも被っていると、やり直しは出来ず、偏心輪から作り直さなければならなかった所だが、幸いにも被っていなかったので事なきを得ることが出来たと云う訳で、ここでも冶具を作っていて助かった。
と云う訳で、ガイド穴に0.4mmの真鍮線を通して2枚の偏心輪を連結した上で、半田付で固定して2組が出来上がった。
偏心輪が完了したので、次に動輪の車軸を作る作業に入った。
車軸は径3mmのSKロッドを材料に、4本作った。必要数は2本なので、4本も作る必要はないのだが、どんなに慎重に作業を進めても、所定の寸法にきちっと仕上げる自信がない。そこで、4本の内、出来の良いもの2本を使う魂胆。
車軸の作成過程は、
1)SKロッドを16mmに切断。
2)両端から2.4mmを径2.45mmに切削。
3)2)の部分を1度弱の角度でテーパー加工。
と、たったの3行程しかないが、精度良く作ろうとすると結構時間が掛かるし、中々上手く行かない。
今回も、2)でつまづいてしまった(汗)
固くて動輪に上手く挿入出来ないので、ホンの僅かづつ削った筈なのに、結局、削り過ぎてユルユル。
LOCTITE243で固定して誤魔化した。
次の工作は・・・・・。
小生は、動輪押さえ板を使うのが好きではない。従って、この形式1060も動輪を上から落とし込み、イコライザーで抜けるのを防ぐ方法を採用している。
この後、弁装置を組み込んで最終チェックをする積りだが、このまゝでは、動輪が容易に抜けてしまって、扱い難いので、次は、イコライザーの工作に掛かる積り。
2016/02/20
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
動輪を手で回して弁装置の動きを上から下から観察すると、リンクがフレームと干渉している部分が見付かった。そこで、フレームのその部分を少しやすりで拡げた所、意外にもスムーズに動く様になった。
この点はラッキーだったが、原因を探すのに色々といじくっていると、リンクの関節の半田が外れて・・・・。
組み上げる過程で関節に回らない様に半田付けをするにも気を使うのに、一旦組み上がった状態で、その一部だけを半田付けし直すのは大変。動かない原因を探るよりも、修復作業に時間を取られる結果になってしまった。
弁装置の動きが確認出来た所で、次は動輪の組み立て。
手順としては、先ず、偏心輪を動輪の車軸に組み込み、その後車輪を取り付けることになる。
偏心輪は、前進偏心棒、後進偏心棒用にそれぞれ1枚づつ、それが左右に1組づつある。
今回は、その偏心輪の位相合わせのための位置決めの穴を省いた。左右の位相がずれても全く問題はないので、そうしたのだが、前進偏心棒、後進偏心棒用の偏心輪は180度ズレていなければ、動きに支障が出ることに気が付いた。
と云う訳で、偏心輪に位相合わせのガイド穴を設けることにした。
これまでの作り方では、適当に二枚の偏心輪を固定して半田付けしてしまい、後になって辻褄を合わせることになるのが落ちだった。しかし、フライス盤を導入したのを機に、出来るだけその轍は踏まない様に冶具を作ることにした。
写真がその冶具で、端材の丸棒に偏心輪の外径と同じ5mmの穴を開け、その底部の0.8mmオフセットした位置に3mmの穴を開け、不用になった車軸を短く切断して固定した。
この冶具に偏心輪を固定して、所定の場所に穴を開ければ出来上がりと云う訳だが・・・。
2016/02/17
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
フレームに弁装置を組み込んで見た。
逆転装置等まだ固定していないものもあるし、弁装置の位相合わせもしていないので、飽くまでも仮組だが、何とか所定の位置に納めることが出来てヤレヤレ。
この状態で動輪を手回しして見ると、やはりと云うか当然と云うか、スムーズな動きには程遠い状態(大汗)
今更ながらに、弁装置を見事に可動化させておられるrailtruckさんやS氏の腕の確かさに、只々脱帽する次第。
2016/02/16
フル・スクラッチ フレーム 形式1060
弁装置の組み立てが何とか出来ることが解った所で、思い通りの動きをするかどうか確認する必要がある。
そのためには、弁装置をフレームに取り付けてテストする以外にない。しかし、フレームは未だ洋白板を切り抜いただけ。
と云う訳で、フレームの組み立てに入ることにしたが、そのために不可欠なスペーサーに気になる部分があったので、先ず、スペーサーを作り直した(写真は、作り直したスペーサーを嵌めこんだ状態)。
その上で、フレームの幅を決める梁板を1.2mm厚の真鍮板で作った。従来は、真鍮板に罫書いた線に沿って糸鋸で切り出した後、ヤスリで所定の幅に仕上げる方法でやっていたが、今回は捨て板に材料となる真鍮板を半田付けした上で、フライス盤を使って切削する方法によった。
こうすることによって、罫書く必要はなくなるし、工作精度の向上にも繋がる筈・・・・・(?)
2016/02/11
フル・スクラッチ 弁装置 形式1060
加減リンクと偏心棒の連結については、ネジ止めにするかピンで半田付けにするか迷ったが、当初の予定通り0.5mmのネジ止めにすることにして、加減リンクの所定の位置にタップを立てた。
実は、タップは新製する偏心棒に立てる積りだった。しかし、実際の工作では、誤って0.5mmの穴を開けてしまっていたので、偏心棒側にタップを立てるのは無理。所が幸いにも、前作から流用した加減リンクの方の連結穴は0.4mmだったので、タップの下穴として都合が良かったと云う次第。
と云う訳で、加減リンク側にタップを立てたのだが、いざネジを通して組み立てようとした所、中々上手く行かない。小さなネジをピンセットで挟んで偏心棒の連結穴に挿入しようとしても、ポロリポロリと落ちてしまう。
何度かやっては見たが、加減リンクと偏心棒しかない状態でさえ中々上手く行かないのに、1060の完成後に何かの拍子で加減リンクと偏心棒の連結をしなければならない場合が出来たとしても、狭いフレームの中での作業になるので到底上手く出来る筈はないだろう。
そこで、ネジ止めは諦めて、0.5mmのピンで半田付けをすることに方針変更。
そして、動輪の車軸に組み込んだのが左の写真で、まぁ、それらしく出来たと思う。
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