5230製作記(87)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-099R.JPG
前回から約20日振りの工作。

スプラッシャー・カバーを半田付けした状態で撮影した写真(5230製作記-86)を眺めると、何かしら物足りない。
それもその筈で、バック・プレートには焚口戸等の機器や計器類が全くなくノッペラボー

小生が蒸気の模型を作る動機付けとなったのは、ロッドの動きを再現したかったことが最も大きかったが、キャブ内の電気機関車にはない機器や計器類も魅力的だった。
とは云え、密閉式のキャブでは良く見えないこともあって、形式27では適当にそれらしく見える程度でお茶を濁していた。
しかし、この蒸気のキャブはオープンなので目立つことは必至。

なので、当初はウィスト・ジャパンのロスト・ワックス製のバックプレートをつける予定でいた。
所が、先に作ったスプラッシャー・カバーの幅が広過ぎて、このバック・プレートを上手く収めることが出来ない。
そこで、珊瑚模型のB6用のバック・プレートを流用しようかと考えた。
これはB6のキットに付属しているので、小生も使用したことがあって出来が良いことは解かっていたが、兎に角値段が高過ぎる(因みに、税抜きで3,600円)。
と云うことで、何とかそれらしいものを自作出来ないかと、あれやこれややっていた。
しかし、結論から云うと、小生のこの腕ではでっち上げることも叶わず、どうしようかと悩んでいる内に20日も経過してしまった次第。

で、結局、エコー・モデル小型蒸気用キャブインテリアセットを使用することにした(汗)
現代機用このセットを古典機の5230に使用することは、形状や大きさ等時代考証的には問題がある筈だが、値段が1,800円と珊瑚の半値と、最近の言葉で云えばリーズナブルでロスト・ワックス製なので見栄えも悪くない・・・。
セットは、逆転テコ、水面計、焚口戸、加減弁テコ、蒸気分配箱、メーター類から成っており、写真はその内水面計、焚口戸、加減弁テコをバック・プレートに半田付けした状態。
メーター類はキャブの正面妻板に直付けする積り。
逆転テコのレバーが資料写真には写って見えているので、何とか取り付ける積りだが、何しろスプラッシャー・カバーの幅が広過ぎて取り付け場所が・・・・。

5230製作記(86)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-098R.JPG
先日、所属している模型クラブの会報が届き、その中に、東京集会を10月21日に開催する旨の記事があった。
10月まで約4ヶ月・・・・・。
今度こそ、何とかその集会に間に合わせようと、約1ヶ月振りの工作。

色々とパーツを造り貯めて来たが、今回はキャブ内のスプラッシャー・カバーを作成した。
最初は、中央の床板、左右の円弧の部分、その上カバーの5個のパーツを夫々真鍮板から切り出して組み立てる積りだった。
所が、半田付けが上手く出来なかった。

そこで、中央の床板と左右の円弧部分を0.4mm厚の真鍮板から一体で切り出し、円弧部分と床板との境目でグイッと折り曲げ凹状にした上で、0.3mm厚の真鍮板で上カバーをした。
この方法の難しさは正確な寸法で凹状に曲げることにあるが、今回は幸いなことに0.5mmだけ幅が広くなっただけで済んだ。この程度であれば、その上に半田付けする上カバーの幅を調整することで辻褄合わせは出来る。

5230製作記(85)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-097R.JPG

リンク・カプラーには付き物の真空ブレーキ・ホースを作った。

メインのパイプは1mmの真鍮線を使い、上下の継ぎ手部分については、内径0.8mm外径1.2mm及び内径1mm外径1.4mmのパイプを使った。

パイプを曲げる際、何もせずに曲げるとパイプが潰れて断面が楕円形になってしまう。
そこで、ヤスリで適当に切り込みを入れて曲げて後、ヤスリで整形した。

切り込みは、下部の90°部分は1ヶ所で間に合ったが、上部は鋭角に曲げる必要があるので2ヶ所必要だった。切り込みを入れる深さや幅は、カット&トライで何個か作って、最も出来の良いものを使用した。

最も目立つホースの蛇腹部分は、0.6mmの真鍮線に0.3mmの銅線を巻き付けたもの。
銅線を巻き付けてから曲げるよりも、芯となる真鍮線を曲げてから銅線を巻き付ける方が出来が良い様に思えた。

リンク・カプラーにしろこの真空ブレーキ・ホースにしろ、出来が素晴らしく良いロストワックス製が部品として珊瑚から出ていることを知った。
並べて見ると自作のパーツが見劣りするので、そこは目を瞑って・・・・・(笑)

5230製作記(84)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-096R.JPG

リンク・カプラーを作り直した。

基本的に材料や作り方は、失敗した前作と同じで、出来上がりの長さを1mm程、縮めた。
これで、ポイントなどでカプラーがレールに触れてショートすることはなくなる筈・・・?

なくなる筈・・・と云うのは、当初は普通のカプラーを装着する積りでいたのに、ある日資料の写真を眺めていて、リンク・カプラーが目に付き、フト作って見たくなって方針を変更した。

その際にキチンと寸法等を検討してから作成に取り掛かれば良かったのに、その気になったら居ても立ってもおられなくなる悪い性格で、兎に角作り始めてしまった。

こうしてビームに仮り止めして見ると、1mm程縮めたにも拘らず排障器より若干長めになってしまっている。
従って、ショートする惧れがある訳で、それが、なくなる筈・・・とした理由。

こんなに小さな部品でも10個程のパーツから成っており、老眼の身で再々度作る気にもならないので、もしショートする様であれば、一番下の鎖が垂直になっておらず少し曲がった状態になっている資料の写真に倣って、力技でもってその様にする積り・・・。

手掛ける前に、もっとキチンと寸法を出すなど慎重に事を進めるべきだと反省!!!

5230製作記(83)

セミ・スクラッチ 形式5230

5230-095R.JPG

老眼の眼をショボショボさせて、リンク・カプラーを作った。

フックは径1mmの真鍮線を、それらしい形に曲げた上で、バイスでプレスしヤスリで整形した。
その下にぶら下がっている鎖となる部分は、内径0.2mm外径0.6mmのパイプをやはりバイスでプレスしたものを主として使った。そして、ピンを通す部分は、更にプレスを掛けている。
0.2mmとは云え、中が空洞になっているので無垢の真鍮線を使うより、工作が楽なので専ら最近はパイプを使うことが多い。

又、そのピンが通る関節部分・・・・名称はあるのだろうが、浅学にしてその知識がなく、的確に表現出来ないが・・・・は、1mm角の立方体に0.6mmと0.4mmのドリルを直交する様に通している。
そして仮組みして見たのがこの写真。

初めて手掛けたにしては、我ながら良く出来たのではないかと、自画自賛したのだが・・・・・。
残念ながら少々大き過ぎて、これを取り付けるとレールに接触する長さになってしまっている。
写真から寸法を割り出した筈なのだが・・・・、再度、一回り小さなものを作らなければ(涙)

・・・・この写真は、ピンバイスに咥えて、そのピンバイスを小さなバイスに固定した状態なのだが、少し逆光になっている。
そこで、撮り直そうとして、カメラを手にしたまゝ位置を変えていた所、台からバイス諸共床に落下して、現況はある部分はヒン曲がりある部分はバラバラになってしまった(汗)
横着をしてはイカンなぁと反省!!!

« 古い記事 新しい記事 »