5230製作記(2)
2006/05/01
エッチング・キットに手を付ける前に、動輪の位相合わせ治具を作った。
土台とフレームは、真鍮の角棒から、夫々7.5mm、9.8mmの厚さにミーリングで削り出した。勿論、刃は自作のフライ・カッターを使ったが(写真の真ん中と右)、自作だけにこのML-210のミーリング・アッタッチメントにはピッタリサイズで使い易い。と云うか、付属のフライカッター(写真の左)は少々大き過ぎる様に思う。精密バイスもしっかりとワークを銜えて呉れている。
特にフレーム等は1mm厚の板2枚で作っても何の問題もなかったし、寧ろそうする方が時間も掛からずに済んだ筈だが、久し振りに旋盤を使って見たかったので、敢えてそうした。
フレームのギアの入る部分の欠き取りは、径4mmの2枚刃エンドミルを使い、一度の切り込み量を0.1mmにして少しづつ削った。本当を云うともう少し切り込み量を増やしたい所だが、ML-210のミーリング・アッタッチメントの剛性では無理が出来ない。急ぐ仕事でもなし、のんびりと構えた・・・積り。
クランク・ピン位置を決める板は、3mm厚のアルミ端財を使った。真鍮に比べると遥かに柔らかくて210には最適な材料だと思う。強度的に心配がなければアルミを多用すべきかも知れない。
位相合わせ治具が完成して、フト気が付いた。動輪の車軸を抜く治具がなければ意味がないことに・・・。
そして慌てて造ったのがこれ。
材料は5mm厚のアルミ。強度を考慮すると最低でも真鍮を使うべきかも知れないが、駄目なら作り直すさ・・。
車軸を押し出すネジは快削鋼を使った。快削鋼はサクサクと削れて気持ちが良い。切り粉もパラパラとした細かい粒上になるので、棘の様に手に刺さることもない。手に入れる方法が限られるのが玉に瑕だが・・・。
次は、テンダーの側板上部の末広がり部分を工作するための治具だが、どうの様に作るか???
中村さん、今晩は。
結局、貧乏性なんですネ。何か手を動かしていないと落ち着かないんです。
テンダーの側板の加工方法、有難うございます。
折角教えて頂いたのに、今日、工作を終わってしまいました。
結局治具は中村さんの仰る方法に近いもので、小生は1mm厚の真鍮板に径3mmの真鍮棒を、片面ですが、面を合わせる様にして半田付けしました。
治具での工作の手順は概ね中村さんの仰る方法と同じでした。
今日は、写真を撮りませんでしたので、明日にでもアップしますネ。
工作再開、おめでとうございます。
テンダーのRジグは、2mm厚程度の長方形の板の1辺に仕上がりよりやや小さめのRをつけて万力にワークと一緒にはさんで、適当な角材を押し付け、エイ!と一気に曲げるのが良いです。エッチング板はなまっているので戻りはほとんどありません。
側板後方、後部妻板左右をR分長めにした状態で曲げます。妻板は左右を両側板の間にぴったり入るように仕上げ、側板後方はR部分を残して仕上げておき、箱型に組んだあと側板のR部分を妻板とツライチに仕上げて出来上がりです。
(文だけでは、わかりにくいかも知れませんが・・・。)