1060製作記(129) 煙室関係 – 4

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

8月に入ってから梅雨に戻った様に雨模様の日が続き、釣りに行こうにも行けない毎日。そこで、遅れ加減だった鉄模に専念することにして、ヒンジの作成をしていたが、これが思いの外難物で、結局、こんな小さな部品を作るのに1週間も費やしてしまった。

ヒンジの構成は、凹型をした関節とその関節と扉を繋ぐための帯板とした。

で、先ず関節だが、どの様にして作るかその具体的なイメージが浮かんで来ず、これで2日程費やしてしまった。これでは文字通り下手な考え休むに似たりで、考えてばかりでは工作が進まない。兎に角やってみようと見切り発車。

最初は、1mm厚の真鍮板のコバを0.6mm厚のスリワリフライス状に欠き取り、削り残した状の屋根の部分と底の部分に、関節と帯板を連結するシャフトを通すための0.3mmの穴を開ける手順でやって見た。
この方法は、屋根と底の厚みが0.2mmしかなく剛性がないため、ドリル刃の圧力に負けて曲がってしまい、所定の位置から外れて穴が開く結果になってしまった。次に、それを防ぐために、欠き取った部分に0.6mmの真鍮板を挿入した上で、0.3mmの穴を開けたが、どうも出来が良くない。
そこで、順序を逆にして、0.3mmの穴を開けてから欠き取る方法によったが、今度は欠き取る量が少なかったり、欠き取り部分がコバのセンターからずれていたり等々・・・・

まぁ、何回作り直したことか!

最終的には、1mmのエンドミルで外形を削り出した後、0.3mmの穴を開け、材料の真鍮板を縦にセットし直して、0.6mmのエンドミルでコバを削った。この方法によっても、0.3mmのドリルで1mm厚の板を貫通させると、穴の位置が表と裏とでは若干ずれてしまうが、5~6個作り、ズレの少ないものを選んだ。

関節部分は、これで何とか様になった。

次に関節と扉を連結する帯板だが、これは0.2mm厚の真鍮板にリベットを打ち、そのリベットを頼りに大まかな帯板にした上で、0.6mmの真鍮板のコバに半田付けをして、0.6mm幅に整形した。実際には、これも2度作り直した。
写真で見るとリベットの位置がセンターからズレているが、これには目を瞑った。

こうして何とか、扉を作ったが、次はこの扉を煙室に、どの様に固定するか?
当初は、半田付けしてしまう積りだったが、これで良いのか?

“1060製作記(129) 煙室関係 – 4” への2件のフィードバック

  1. railtruck より:

    スクラッチの場合は煙室に入る部分をきつめに挽いて押し込むだけですし、ゆるゆるのキットは扉裏側にコの字に曲げたt0.3燐青銅の板バネをハンダ付けして、これで保持させています。ハンダ付けで固定することもないと思います。

    • mizoken より:

      railtruckさん、こんにちは。コメントを有難うございます。
      仰る通りですね。
      当初は燐青銅線でばね、その次は半田で固定することを考えていました。
      しかし、実際は煙室を作る際の冶具を利用して嵌め込み式にして工作を進めています。
      この方が廃物利用にもなるし、工作が楽なので・・・・。

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