1060製作記(167) 繰出管-(3)
2019/04/19
先ず、冶具についてだが、前作のベーク板に替えて、今回は1mm厚の真鍮板の端材をベースにした。そして、前作と同様、繰出し管とする0.5mmの真鍮線を曲げる位置案内のための0.5mmの真鍮線を植え込んだ。
更に、今回は支柱の位置決めを楽にするために、別の真鍮板を2枚用意し、曲げ位置案内の真鍮線に通して固定することにした。言葉で説明するのは難しいが、写真を見れば解る様に、右側の小さな真鍮板と左側の大きな真鍮板の間のスリットに、支柱とする0.8mmx0.8mmの洋白棒を挿入し固定するもの。
繰出し管の曲げ加工については、前作では生のまゝで行ったが、その結果、曲がり具合を矯正するために、曲げ伸ばしを繰り返している内に折れてしまうことがあった。その反省を踏まえ、今回はライターの火で軽く焼き戻して行ってみた所、曲がり具合の矯正も必要なく終えることが出来た。
波板は前回の方法を踏襲したが、今回の方がΩ状に曲げる段階での失敗が多かった。綺麗なΩ状にしようと少し強く力を入れると、いとも簡単に破断してしまうし、かと云って力を入れないと綺麗なΩ状にはならないので、力の入れ加減が難しかった。
これで何とか繰出し管の製作は終わったので、次回は左右の繰出し管を繋ぐ連結管の製作に入ろうと思う。