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1060製作記(166) 繰出管-(2)

フル・スクラッチ ブレーキ配管関係 形式1060

繰出し管の前加工はそれ程難しくないと前回ブログに書いたが、ヘアピンカーブが二つあるタイプは、若干事情が違うと、実際にやって見て気が付いた。
曲げる位置案内のピンにピタリと沿わせて曲げるのに、意外と手間取り、写真の物は2作目。

最も時間を喰ったのが、繰出し管の支柱の製作で、特に管を押さえる波板をどの様に作るか・・・・。

結局、最終的に波板は、幅を0.8mmに詰めた0.2mm厚の帯板を使い、支柱本体は、強度を考えて0.8mm厚の洋白板を使った。この様な帯板を作る場合、小生は0.8mm厚の真鍮板のコバに、必要な厚みの板を半田付けした上で台にした真鍮板の厚みに合わせてヤスリを掛けて作っている。
そして、その波板にするべき帯板を、繰出し管に合わせてΩ状に曲げる方法だが、一段目と二段目、三段目の間隔がないので、一段目は綺麗に出来ても、二段目、三段目が綺麗に曲げられない。実際の工作では、繰出し管と同じサイズの0.5mmの真鍮線をガイドにして、小さなマイナスドライバーを使って強引に曲げた。

こうして作った波板は、もう一つ形状が気に入らなかったが、その点には目を瞑って、曲げ加工の終わった繰出し管に半田付けをした。
結果、二段になった繰出し管は、ソコソコ上手く行ったが、一段の方は波板が破断し、その上繰出し管も折れてしまった。

と云う訳で、一段の繰出し管を作り直さなければならなくなったが、どうせ作り直すならと、二段の方も作り直すことにした。