1060製作記(141) 煙突・ドーム – 6
2018/01/13
ドームの裾の整形が上手く出来ず、暗礁に乗り上げ二進も三進も行かなくなってしまい、釣りにばかり精を出している内に、年も改まり・・・・。
と云う訳で、新年の挨拶に湘南鉄道模型クラブの運転会に伺ってSNさんに裾の整形方法をお訊ねした所、ヤスリでやっておられるとのこと。
その際、SNさんから、これまでの作品はどうしていたのかとの質問を頂いた。
これまで、小生が採っていた方法は、ドームの裾部分を薄く中繰りをして、焼き鈍しをした上でプレスすることだった。この方法では、ドームの高さがスケール通りには仕上がらないことが多いが、正直な所を云うと、これまでは、多少の寸法違いがあっても、全体的な雰囲気が損なわれていなければ、それで良いと考えていた。
所が、一昨年かその前のKKCの総会の際、TMS誌に何度も素晴らしい作品を発表されているTKDさんが誤差の許容範囲を0.05mmにしていると仰っているのが記憶の底に残っていて、今回の1060形では、その0.05nmmの誤差を目標に着手した経緯がある。
となると、これまでの様な好い加減な方法では、到底無理な相談なので、別の工作方法を考えた結果、冒頭の様に暗礁に乗り上げてしまったと云う次第。
ヤスリで整形する方法は、確か、横濱鐡道のNKMRさんも採用されていると伺った記憶がある。鉄道模型のベテランのお二人も色々と考え試された挙句、この方法に落ち着いた筈で、そう考えると、小生の様な駆け出しが良い方法を考え出せることなどある訳がない。
そこで、お二人に倣ってヤスリを使う方法で再度挑戦することにした。
言葉でその手順を説明するのは、難しいが、何れにせよドームを正面から見た場合のボイラーとの接点のカーブは、ドームに加工する真鍮棒の端面をFlyCutterでボイラーの径に合わせって、切削することになる。
そのためには、FlyCutterが必要になるが、生憎、小生はボイラー径の18mmを切削出来る小さなFlyCutterを持ち合わせていない。
本体の材料は、快削鋼の端材でシャンクの径を10mm、バイトを咥える部分を12mmにした。
バイトは折れたエンドミルでシャンク径は4mm。刃先はグラインダーで適当に削った。
これで試しに真鍮の端材を切削した所、問題がなかったので、次回は、ドームの裾繰りに取り掛かろうと思う。
(追伸)
ドームの裾が上手く出来ず暗礁に乗り上げてしまったことは、昨年の11月20日のブログに記した通りだが、そのブログにゆうえんさんがコメントを寄せて頂いていたことに、今の今まで全く気が付かず、大変失礼なことをしてしまった。
本当に申し訳のないことをしてしまい、心からお詫び申し上げたいと思います。
これに懲りずに色々なご助言を頂ければと、お願い致します。