1060製作記(79)スライドバー – 2
2016/07/16
ピストン棒用の穴開けは、ドリルを0.4mmから順次径を大きくして、ピンバイスで少しづつ慎重に行った。
ボール盤やフライス盤を使って穴開けをすると、作業自体は簡単に終わってしまうのだが、細かい調整が出来ない。この点、ピンバイスを使用すると、綺麗な穴を開けることは難しいが、多少の位置ズレなら何とか修正出来る。事実、今回の作業でも、僅かにズレていた位置を、ズレている反対側をヤスリで削って中心を修正した上で、1.2mmまで広げ、最終的にはリーマーで整形した。
と云う訳で、この形式1060のスライドバーは、フライス盤で切り抜いた方を採用することにした。
スライドバーが出来た所で、ガイドヨークを作った。
材料は0.4mm厚の洋白板で、外形とメイン・ロッド用の縦穴をフライス盤で切削し、スライドバー用の凹んだ欠き込みは糸鋸とヤスリで行った。この高さ0.6mmの凹みを削るのに、ヤスリを細く薄くグラインダーで削ったものを使用し、ピーク・ルーペで確認しつつやったが、出来はもう一つ。
作り直しも考えたが、目視の限りでは余り目立つ程でもないので、取り敢えずこのまゝ先に進んで、クロス・ヘッドの作成に掛かろうと思う。