1060製作記(65) ロッド – 2
2016/04/19
ロッドの工作をしている内に、フライス盤のDROがもう一つで、工作を進める前に、DROの改良をすべきだと考え、そちらの方に寄り道をしていたので、鉄模としては久し振りの投稿。
フライス盤を使用してロッドを作る際、久島諦造氏のミニ旋盤を使いこなす本(応用編)に詳しく書かれているので、大いに参考にさせて頂いたが、小生の相手は何しろ1/80の極小さな部品で、その通りには出来ない点が多々あった。
特に、難しかったのは、
1)メイン・ロッドのテーパー
2)フルート
の切削で、何度も挑戦したが、結局上手く行かなかった。写真の上部に写っている二組のメイン・ロッドは何れも失敗作。実は、この他にも失敗したものがあるので、全部で五組程作った計算になるが、何と歩留まりの悪いことか・・・・。
先ず、メイン・ロッドのテーパーは結局フライス盤で削ることは諦め、これまでの様に糸鋸とヤスリでシコシコと削った。又、フルートは両端部分の角が円状になって不満はあるが、目を瞑って0.8~1.0mmのエンドミルを使用した。更にメイン・ロッドのフルートは外形と同じ様にテーパー状になっているが、当然のことながら、これも実現出来なかった。
取り敢えずロッドが出来た所で、クランク・ピンを製作した。
クランク・ピンはキットに付属しているマイナス・ネジの頭の様な形状は、気に入らないので、今回も自作とした。
しかし、クランク・ピンを作る際のネジ切りを丁度良い所で止める方策が分からず、毎回苦労しており、切り過ぎてロッドが全く動かなくなったり、遠慮すると余裕があり過ぎてロッドがグラグラと動いたり・・・。結局、何本も試行錯誤を繰り返して作ったものの中から比較的ましなものを選んで使っているのが実情。
少しでも合理的に出来ないものかと、考えてみた。
今回の作り方は、3.0mmの洋白棒を1.4mmまで削ってネジを切り、径2.5mm厚さ0.3mmの鍔をロッドの抜け防止に半田付けをした。その際の鍔の位置決めは、作ったロッドにピンを通した上で、遊びを稼ぐために少し厚めの紙を挟み、それから鍔を通して行った。
こうすることによって、鍔を希望する位置にピタリと固定出来た。アイデアは悪くないと思うが、半田ののりしろが0.3mmしかなく、強度が足りず何かの拍子に半田が外れてしまうことがあった。ここは、強度を考えてロウ付けをすべきだろうが、生憎小生にはその技術がない。ロウ付けに挑戦するしかないか・・・・。
クランク・ピンの頭には、
1)ロッドピンの中心に0.5mmの下穴を開け、
2)トルクスレンチの最も細いT1でコツンと叩く
と云う方法で、星形の窪みを作ったが、この工作の途中で0.5mmのドリルを折ってしまった(汗)
作り直すことも考えたが、折れたタップを取り除く簡単な方法が、所属しているKKC(模型クラブ)の会報か、掲示板に載っていた記憶があった。そこで、今回はそれを試して見ようと、その記事を探したが、見つからず、恥を忍んで掲示板にその旨を投稿した所、直ぐに反応があって、現在はその方法を実行中。