5230製作記(104)下回り(6)
2014/02/18
走行状態をチェックするには、いきなりレールに乗せて走らせてみる前に、負荷を掛けない状態で動輪がスムーズに回転するかどうかを確認する必要がある。
そこで、ロッドを取り付けた上で通電した所、ロッドが真上に来た時に引っ掛かりがある。
こんなことは、好い加減な工作をしている小生の作品では良くあることで、全く驚くに当たらず、この状態を如何に上手く誤魔化すかが腕の見せ所・・・(笑)
で、よくよく状態を観察してみると、ロッドピンの頭がランボードに接触していることが判った。
つまり、英国系の古典機では、動輪の直径よりも低い位置にランボードが取り付けられていることが多く、ランボードのその部分を欠き取って干渉を避けている。
当然、模型化する際も欠き取る訳だが、動輪の厚さ、ロッドの厚さ、ロッドピンの大きさなどオーバースケールになっている部分が集中している個所なので、スケールよりも大きく欠き取る必要がある。
小生も、そうした筈なのだが・・・・・。
そこでモーターツールを使ってギリギリまで欠き取り部分を拡げたが、動輪の傾き具合ではやはり軽く接触している。
残る対策は、ロッドピンの頭の厚みを薄くすること。
実は、ロッドピンの頭の形状には以前から不満があった。
ロストワックスのパーツを多用するなどして幾ら精密に作っても、ロッドピンが所謂普通の木ネジの頭の様に一文字の切込みが入っている形状のピンでは、正に臥龍点睛を欠くことになると考えている。
こんなことを1月12日に出席させて頂いた湘南鉄道模型クラブさんの新年運転会でぼやいた所、丁度その運転会に見えていた森井義博のホームページの主宰者の森井さんから良い方法を教えて頂いた。
つまり、
1)ロッドピンの中心に0.5mmの下穴を開け、
2)トルクスレンチの最も細いT1でコツンと叩く
と云う方法。
どうせロッドピンの頭を薄くしなければならないなら、森井方式で作り直してみようと、トルクスレンチを手に入れて作ったロッドピンが写真のもの。
これまでの木ネジの様な頭のロッドピンよりも遥かに実感的なものになったし、頭を薄くした効果があって接触もなくなった。