※ カテゴリー別アーカイブ:上回り ※

1060製作記(145) サンド・ボックス – 2

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

サンド・ボックスの投入口の蓋を作った。

形式1060をスクラッチしようと思う切っ掛けとなったTrain誌1993-4,No.220に掲載されている図面では、サンド・ボックスの投入口の蓋は、正面から見て左側に1個だけ設置されている様に描かれている。
しかし、資料の写真では、どうも左右に2個ある様に見えて仕方がない。

次に、蓋の形。
生憎、手持ちの写真はどれも下から見上げたアングルになっているので、蓋の形状が円形、楕円形、それとも四角形になっているのかさっぱり判らない。

資料でハッキリと判らない以上、そこは想像に頼る以外ないが、蒸気機関車に関する知識をさっぱり持ち合わせていない小生が想像するにも限界がある。
色々と考えたが、資料もなければ知識もない以上正解に辿り着くことなど出来る訳がない。

と云う訳で、開き直って、数については、自身の目を信用することにして2個作ることにし、又、形状についてはサンド・ボックスの形状に合わせて四角形にすることにした。

実際の工作に当たっては、最初は、0.2mmと0.6mm厚の真鍮板を半田付けして、蓋の鍔を表現する積りで、材料の切り出しをしたが、加工している途中で、ピンと飛ばしてしまった。小さなパーツを紛失することは、毎度のことなので、いつもは予備も作っているのだが、この時は、そうすることをサボっていた。
そこで、否応もなく作り直さなければならなくなったが、今度は、0.8mmの真鍮板からフライス盤で削り出して鍔を表現することにした。

そうして、何とか作ったのが写真の4個。必要個数は2個なので残り2個は予備。
尚、中心には0.5mmの位置決めのため穴を開けているが、サンド・ボック本体に半田付けをした後、埋めて面一にすることにしている。

1060製作記(144) サンド・ボックス – 1

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

スチーム・ドームサンド・ドームの裾の具合が、どうしても気に入らず、と云って又々作り直す気にもなれず、暫し放置プレイ。

何とか、諦めがついた所で、サンド・ボックスの製作に取り掛かった。
このサンド・ボックスはタンク機に改造された時に増設されたものの様で、ある意味で独特な四角い形をしている。

最初は、0.4mm厚の真鍮板で組み立てようと考え、切り出した妻板と側板を半田付けした所で、こんなに小さなものを、半田で正確に直方体に組み立てるのは至難の業であることに思い至り、真鍮のブロックで作ることに方針を変更。
その際、側板に出ているリブをどうするかを色々と考えた結果、ブロックにフライス盤で溝を掘り、その溝に嵌め込む構造にすることにした。そのためには0.3mm厚のカッターが必要だが、生憎、手許に持っているカッターの最も薄いものは0.4mm。そこで、リブの厚みを0.4mmにしようかとも思ったが、ふと、PROXXONミニサーキュラーソーを改造した際に予備に購入しておいたカッターがあることを思い出し、念のため、厚みを測って見る何と0.3mm。

と云う訳でこのカッターを使うことにしたが、残念ながらカッターの中心の穴の径に合うアーバーを持っていないので、先ずこれを作成をした

そして、出来上がったフライスカッターで、サンド・ボックスの本体の工作を終わった。

1060製作記(144) 煙突・ドーム – 9

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

サンド・ドームをスティーム・ドムと同じ方法で作成した。

スティーム・ドームは色々と試行錯誤を繰り返した結果、机の上には没にしたドームが、4~5個転がっているが、そのお蔭でサンド・ドームは一発で・・・。

と云いたい所だが、写真では良く判らないものゝ、工作の過程で、やはり傷付けてしまった部分がある。又、写真の様にポリッシュを掛けた所、裾の手作業で整形した部分が、スティーム・ドームと同じ様に平滑になっていないのが目立つ。
出来れば作り直したい所だが、小生の腕ではこれ以上を望むのは無理なので、先に進むことにした。

1060製作記(143) 煙突・ドーム – 8

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

ドームを作り直した。

実は、前回の工作での裾の仕上がり具合が気に入らず、思い付いて別の方法を試した。

上手く行けばと期待したが、残念ながら、この方法も失敗したので、裾をヤスリで整形する方法に戻った。

前回の経験を踏まえて、慎重に削った積りだが、やはり疵が入ってしまった。やり直しをしたい所だが、取り敢えず、このドームは置いて、サンド・ドームに掛かろうと思う。

1060製作記(142) 煙突・ドーム – 7

フル・スクラッチ 上回り 形式1060

自作のFlyCutterを使って、ドーム作成に取り掛かった。

1)材料の真鍮棒を、ドームの裾の最大径に合わせ直径14mmに切削した上で、中心に端面から9mmの深さまで径6mmの穴を空けた後、端面から14mmで切断。
2)切り出した円筒を、横に寝かせた状態でフライス盤(FM80E-A)に固定し、端面をFlyCutterで垂直に切削。
3)その後、中心に空けた穴に径6mmの真鍮棒を挿入して、LocTite243で固着し、挿入した真鍮棒を、旋盤(ML-210)のコレットで咥え、円筒の高さを12.7mmに整形した後、径11.5mmに8.05mmまで再度切削。
4)この後、手作業で裾の形をそれらしく整形。

裾の整形が上手く出来ればドームの上部を丸く切削して出来上がりと云う訳だが・・・・。

写真では、何とか出来ている様に見えるが、実は2)の工程で、切削位置が少しセンターから外れている。本来なら、この時点で作り直すべきだが、4)の工程が未経験であったので、勉強のために裾の整形もやって見た。

この裾の整形作業では、手持ちの丸や半円のヤスリ、ルーター等を総動員したが、あちらこちらに疵が入ってしまって、出来がもう一つ。

この部分は手作業なので、どんなに注意深く慎重に工作を進めたとしても、一つや二つの疵が入ってしまうのは避けられないだろう。
であれば、例えばドームの径を、所定の寸法より僅か、例えば0.1mm程余裕を持って切削した上、裾を仕上げた後、所定の11.5mmに仕上げること位しか思いつかないが・・・・。

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