※ カテゴリー別アーカイブ:上回り ※
2017/10/17
フル・スクラッチ 上回り 形式1060
先輪のアタリを避けるための欠き取りを行った帯板を、1060製作記(132)で紹介した冶具を用いて曲げ加工を行った。
その上で、天板を半田付けした後、0.3mmの真鍮線でボルト(リベット)を植え込んだが、この工作で0.3mmのドリル歯を4本も折ってしまった。
0.3mmの細いドリルをピンバイスで扱うのは、刃の破損に繋がること必至なので、これまでは避けて来た。しかし、0.2mm厚の天板に植え込み用の穴を開ける際、試しにピンバイスで慎重にやって見た所、刃を1本も破損させることなく出来た。
今、考えると、ここで上手く行ったのが良くなかった。
側板に天板を半田付けする際に、半田で埋まってしまった穴を開け直し、ついでに側板の妻側にも少し彫りこもうとしたら・・・・・。
と云う訳で、アッと云う間に4本も駄目にして、刃のストックも2本になってしまった次第。
こんなこともあって、少々嫌気が差して若干時間が開いてしまった。
この後は、このフロントデッキの上に見えている配管やランプ掛けと云った工作があるが、気分を変えるために、一旦、フロントデッキの工作は終わりにして、次は煙突やドームの作成に入ろうと思う。
2017/09/25
フル・スクラッチ 上回り 形式1060
色々と考えてみたが、先輪のアタリを避ける欠き取りを簡単で正確に実現する方法が思い付かない。
と云う訳で、伝統的な方法で欠き取ることにした。
詰まり、DSMの3D図面の当該部分を二次元に変換した上で、欠き取る部分を座標化して材料に罫書き、ヤスリでシコシコと削り取る方法にした。
側板にする帯板は、前作をバラシて伸ばそうと思ったが、曲り癖が取れず、綺麗に伸びなかったので、改めて0.4mm板から切り出して、前述の座標に基づいてヤスリで仕上げた。
この帯板をジグを使って曲げるのだが、曲げに従って帯板が伸びて、欠き取り位置がずれてしまう惧れがある。
やって見て、ずれている様であれば、現物合わせで調整することになる。
2017/09/24
フル・スクラッチ 上回り 形式1060
前回の冶具を使って、幅3.7mm、0.4mm厚の真鍮帯を曲げてフロントデッキの側板を作った。
ここまでは、冶具を作ったお蔭で工作はスムーズに進んだ。これまでであれば、目見当で曲げていた筈だが、遠回りの様だが冶具を作って正解だったと思う。
しかし、実は先輪のアタリを避けるための欠き取りを、どの様にして行うかハッキリとした考えもなく、冶具の使い勝手と曲げ加工の出来上がりを確認したかったので、取り敢えずここまで、工作を進めた。
そして、天板を半田付けして組み込んでみたのが、この写真。
まぁ、ここまでは合格にして良いだろう。
そして、問題の先輪のアタリを避けるための欠き取りをどうするかだが・・・・・・。
この状態で、欠き取る方法があれば良いのだが、一旦バラシて側板の該当部分を欠き取って、その上で再度組み立てるしかないのだろうか?
2017/09/13
フル・スクラッチ 上回り 形式1060
フロントデッキ部分の側板を綺麗に曲げるための冶具を作った。
当初は前部のビーム板と側板を別々にする積りでいたが、一体の方が冶具の製作が簡単になる様に思ったので、取り敢えずは一体を前提とした。
しかし、ビーム板にはリベットを打つ必要があるので、一体で作った後ビーム部分を切り離すかも知れない。
この辺は、作りながら考えたいと思う。
左の図はDSMで描いた冶具。黄色の部分が側板。
下の写真が端材を用いて作った冶具。
2017/09/03
フル・スクラッチ 上回り 形式1060
煙室廻りの工作が一段落したので、続いてフロントデッキの工作。
工作に掛かる前は、それらしく簡単に作ろうと思っていたのだが、資料の写真を見ると、結構ごゴチャゴチャしているのが分り、それが気になり出した。しかし、それらを表現するには、写真がピンボケな上に暗部が潰れているので、細部が全く判らない。
そこで、先ず、最も目立つブレーキ関係の配管と、それより若干太い配管を作って済ませる積りにしていた。その太い配管はデッキの天板を貫通して下に延びており、ビーム板の下に顔を出している様に見える。この太い配管は後部のコールバンカーの下にも見えるが、しかし、残念なことに、この手の知識のない小生には、その太い配管の機能が解らない。
折角、スクラッチする以上は、機能・役目を知っておきたいと色々と調べてみたが、結局判らず仕舞。
とまぁ、ここで躓いていたのだが・・・・・。
機能が解らないまゝ工作を進めるのはジクジたる思いがあるが、兎に角、図面を描き直すことにした。
また、書き直すに当たって、写真を改めて良く見ると、デッキの天板のコバが見えている。と云うことは、天板の端がビームの面より少し飛び出している筈。そして、天板をビームや側板に固定しているリベット、若しくはボルトの様な影が所々見える。
と云う訳で、この点もその様に描き改めた。
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